公開日 2022/09/18 13:14

<ヘッドフォン祭>final「ZE8000」は“有線を超える音質”に。agブランドから一挙3モデル告知も

海外別注モデルなども展示
編集部:押野 由宇
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本日9月18日に開催されている、ポータブルオーディオイベント「秋のヘッドフォン祭2022」。数々のブランドが出展している本イベントから、finalブースの模様をレポートする。

finalの目玉としては、やはり新フラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」だろう。ミュンヘン・ハイエンドで発表され、今秋の発売を示唆するティザーツイートが流れるなど、期待の高まるモデルだけに、今回はモック展示だったがひときわ注目を集めていた。

完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」のモック展示が行われた

その音を聴くことは叶わなかったが、ブース担当者によれば、「音質にこだわり、有線を超える音になっている」と自信を見せる。ダイナミックドライバーを独立した音響空間に搭載する構造で、従来の完全ワイヤレスイヤホンではバッテリーなどとドライバーを同じ空間に入れざるを得ないことから音質に影響を与えていたところ、独立空間にドライバーを配置することで、有線と同じように音作りができたとのこと。加えてデジタル部にも注力したことで、finalらしい音作りを追求できたとする。

ノイズキャンセリング機能や専用アプリの開発など、使い勝手にも配慮。またfinalではカスタムイヤーピースを用意し、それを着けたままでも充電ケースに収納できるよう、組み合わせを想定した設計になっているそうだ。さらに価格面についても、「フラグシップではあるがお求めやすいように設定したい」とのこと。正式発表は10月末を予定するため、また続報をお伝えしたい。

同じくハイエンドで発表された「D8000 Pro Limited Edition」は視聴も可能になっていた。平面磁界型ヘッドホン「D8000」のイヤーカップ内部に金メッキを施し、イヤーパッドには特性の和紙を用いているというモデルだ。和紙ということで耐久性が気になるところだが、かなりの耐久性であり心配はないとのことだった。

ブースでは「D8000 Pro Limited Edition」と「D8000」の聴き比べができた

またワイヤレスヘッドホン「UX3000」も展示された。これはag「WHP01K」の海外別注モデルとなっており、海外でのブランド認知の関係からfinalブランドとして販売されたものとなる。しかし非常に人気が高く、また基本スペックはWHP01Kと同じながら内部パーツを交換することで音質はfinalチューニングの別モノになっているということもあり、日本での発売が決定。11月頃の発売を予定している。価格については円安の影響などもありはっきりとしたことは言えないが、15,000円前後を目指して調整中だという。

海外別注モデルとしてfinalブランドから登場となった「UX3000」

agブランドからは、3モデルが一挙に発表された。いずれも価格は未定だが、年内発売予定としている。

1つはゲーミングヘッドホン「WHP02G」。普段使いしやすいゲーミングヘッドホンを目指したというモデルで、ブームマイクは取り外し可能。低遅延のワイヤレス接続とBluetooth接続に両対応する。なお両無線方式で同時接続することはできない。ウーファーモードとクリアモードの2つのサウンドモードを備えている。

agのゲーミングヘッドホン「WHP02G」

完全ワイヤレスイヤホンは2モデルで、「BASS1」は低音を重視したというモデル。そして「PITA」はその名の通り、耳にピッタリと収まるような装着性を重視したモデルだ。PITAは筐体が平行面になっていて、横になった状態でも耳に圧がかからない、いわゆる “寝ホン” のような使い方も想定される。

低音重視の設計となっている「BASS1」

装着性を追求した「PITA」

ほか、DITAはリケーブル「celeste」を参考展示。AUDIO NOTE社の純銀線を採用したもので、端子は2pinのみ。評判によってはMMCX端子の開発も検討中とのことだった。

ブースには行列が絶えなかった

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