• ブランド
    特設サイト
公開日 2013/01/10 16:17

【CES】シリコンイメージ、MHLやWirelessHDの応用拡大をアピール

MHLドックスピーカーやWirelessHD対応スマホなど
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
米シリコンイメージは2013 International CESにおいて、プライベートブースを展開。メーカーや一部プレスなどに同社の最新情報を公開している。

新たなチップセットの発表こそなかったものの、MHLやWirelessHDを採用した製品や、同社が開発したサンプルを多数展示し、メーカーに積極的な開発を促していた。

■MHL対応ドックスピーカーの試作機を展示


MHL 2.0では1080/60pの映像伝送に対応
まずはMHLについて紹介していこう。MHLはHDMIやDVIで使用されているTMDS技術をベースにした映像・音声・コントロール信号の伝送規格で、電源も送ることが可能。現在の最新バージョンはMHL 2.0で、1080/60p映像や、最大8チャンネルのデジタル音声の伝送に対応している。

同社ブースでは、国内でも発売が告知されたばかりの台湾ASUS「PadFone 2」を紹介。本機はスマートフォンとタブレットの、2通りの使い方ができる製品だが、MHLを搭載しているため、映像をテレビなどへ表示することも可能。スマートフォンでは、本体画面に加えテレビ画面も活用する「デュアルスクリーン」が最近のトレンドになっているが、本機の場合は「トリプルスクリーン」を実現できることになる。

さらに中国HUAWEI社の、200ドル程度という安価なスマートフォンにもMHLが搭載されていることをアピール。「MHLは高級なスマートフォンやタブレットだけでなく、低価格なモデルにも続々と搭載され始め、普及が広がっている」(同社説明員)。

また、MHL端子を備えたドックスピーカーの試作機も展示された。ドックスピーカーでは、アップルの30ピンDockコネクターやLightningコネクターを搭載したものがメジャーだが、「MHLを搭載したスマートフォンが増えているいま、MHLのドックスピーカーも必要となる」と同社説明員はアピールする。またMHLであれば、音声だけでなく映像も伝送できることから、ドックスピーカーからテレビに出力するという使い方もできると説明し、実際にデモも行った。

MHL端子を備えたドックスピーカーの試作機

音声だけでなく映像も伝送できる点がMHLのメリット

昨今のスマートフォンは処理能力が急速に高まり、本格的なゲームがプレイできるようになってきたが、スマートフォンは画面が小さく、長時間遊ぶと疲れる場合もある。これもMHLを使うことで解決できるとし、MHL-HDMIケーブルを用いて、スマートフォンでゲームを行うデモも披露した。

MHLでスマホの画面をテレビに表示し、ゲームをプレイ

MHL対応のカーナビも徐々に増えているという

■スマホへの搭載をねらうWirelessHD

60GHz帯のワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」では、日本でも12月に発表された新しいトランスミッターがアピールされた。

新トランスミッターICには「UltraGig 6400」という名称が付けられており、Wireless HD規格1.1に準拠したRFトランシーバーのほかネットワークプロセッサー、60GHzアンテナアレイ、有線接続対応のMHL2.0互換トランスミッターなどを統合したシングルチップICとなる。

黒い物体が新トランスミッターIC「UltraGig 6400」。効果と比べるとその小ささがよくわかる

MHL2.0互換のトランスミッターも集積し、WirelessHDによるワイヤレス出力、MHLによる有線出力の両方をシングルチップで提供することが可能だ。

同ICは非常に小型で、さらに消費電力も最大500mWと小さいため、スマートフォンなどにも搭載が可能になった。実際にブース内では、同社がサムスンのGalaxyを改造し、WirelessHDに対応させたスマートフォンが置かれ、スマートフォンからテレビへワイヤレス伝送するデモが行われていた。

Wireless HD搭載スマートフォンの試作機

スマートフォン試作機の背面。くり抜かれたところにWirelessHDのICが内蔵されている


WirelessHDでゲームをプレイ。遅延がないためアクションゲームなどでもストレス無く操作できる
最近、Wi-Fiなどを用いてスマートフォンの映像をミラーリング出力する機能が人気となっているが、同社説明員は「WirelessHDは60GHz帯を用いていることもあり、遅延が非常に小さい。デバイスレベルでは5msec、システムトータルでも10msecの遅延しかない。秒間60フレームの映像の場合、1フレームは約16.7msecのため、遅延は1フレームの半分程度ということになる。このためアクションゲームなどでもストレスなく楽しめる」とそのメリットをアピールする。

さらに「WirelessHDは高周波帯域を使うため、壁を付きぬけて伝送することはできない。よくも悪くも室内でしか使えない技術。だが、WirelessHDは非圧縮映像を伝送でき、しかも遅延が小さいなど、Wi-Fiでは実現できないメリットも多く備える。Wi-Fiとは棲み分けが可能だと考えている」とも同社説明員は語り、WirelessHDの普及拡大に自信を示した。

ブース内では4Kアップスケーリングのデモも実施。スケーリング技術はシリコンイメージが買収したDVDOの部隊が開発している

サムスンのBDプレーヤーの4Kアップスケーリングにもシリコンイメージの「Sil961x」が用いられているという

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX