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公開日 2008/08/11 16:02

大画面有機ELテレビの課題は販売価格 - 「今週の読者投票」結果発表

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8月4日〜8月10日の読者投票:「40V型級有機ELテレビにいくらまで出せる?」

2011年度を目途に、松下電器産業が40V型級の大型有機ELテレビ発売を検討しているという一部報道が話題となっている(関連記事1/2)。同社は商品化について「何も決まっていない」とコメントしているが、テレビ用有機ELの研究開発を進めていることはかねてから公式に表明している。量産化技術などの課題が解決できたら、早期に商品化を行うことは十分に考えられる。

そこで今回は、40V型の有機ELテレビが発売されたら、どこまでの金額を出せるか尋ねてみた。投票の結果は以下の通り。


「20万円未満」が51%と半数を超えた。また「20万円以上50万円未満」が40%となり、これを合わせると91%となった。20万円未満では1インチあたり5,000円以下となり、現在の40V型級液晶テレビの最安値モデルと同程度になる。また、20万円以上50万円未満という価格帯も、現行の液晶テレビ/プラズマテレビの中〜高級モデルと重なる。有機ELテレビにも液晶やプラズマ並みの価格を求める傾向が鮮明になった。

高額でも買う、という意見も見られた。「100万円以上150万円未満」が0.8%、「150万円以上」が2.6%。100万円以上出しても良い、と考えている方が3.4%いることになる。さらに、「100万円以上150万円未満」より、今回の選択肢の中で最高額だった「150万円以上」の方が多いことも興味深い。こういう気合いの入った方が確実に存在するというのは、メーカーにとっても心強いのではないか。

大画面有機ELテレビの登場時期は今のところまったく不透明だが、最初から液晶やプラズマ並みの価格を実現するのは難しいだろう。液晶やプラズマが当初は非常に高価だったように、有機ELもはじめは富裕層やマニア向けの高額商品からスタートし、量産技術の進化や量産効果の発揮によって徐々にコスト削減を行い、価格を下げていくことになるはず。ソニーの11V型の有機ELテレビ「XEL-1」が20万円程度で販売されていることを考え合わせても、よほどの技術革新がない限り、40V型級で40万円未満、あるいは20万円未満という価格は当分先のことになるだろう。

一方、液晶やプラズマにも超薄型モデルが登場し、画質も年々向上するなど、進化の加速ぶりが著しい。有機ELテレビの登場時期によっては、液晶やプラズマとの圧倒的な差を演出することが難しくなる可能性もある。ただ、ソニー「XEL-1」の映像を見れば明らかなように、有機ELテレビは非常に高いポテンシャルを持っている。このすばらしい技術を多くの家庭に届けるため、まずは早期の商品化を期待したい。

(Phile-web編集部)

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