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公開日 2007/12/17 15:28

「DVDの互換性検証はいま」RRTのキーパーソンに訊く〜パイオニア・内海聡氏

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RWプロダクツ プロモーションイニシアティブ(RWPPI)が主催するラウンドロビンテスト(RRT)の第35回全体会議が12月14日、東京・目黒のパイオニア(株)本社で開催された。


RWPPI代表 相澤宏紀氏
会議の冒頭では、RWPPI代表の相澤宏紀氏による挨拶が行われた。今回開催された全体会議では、本年度のRRTで取り組まれてきた「Stage7(7回目の互換性検証活動)」の活動内容の取りまとめが行われるということもあり、熱気を帯びる会場の雰囲気を受けた相澤氏は「ラウンドロビンテストこそがRWPPIの活動の核であることを改めて実感した。皆様のアクティビティの成果がDVD-RW/R製品を使うユーザーにとっての安心感や使う楽しみに必ずやつながって行くだろう」と語り、参加メンバーに向けてエールを贈った。相澤氏はまた、昨今の記録メディア市場で注目を浴びる、ブルーレーザー記録の次世代メディアについても言及し「今後ブルーのシステムが普及を拡大して行くに連れて、それぞれの製品に関する互換性確保がユーザーにとって最大の関心事になるだろう。本会参加の各位には次世代の技術や製品の開発に携わる方々も多くいると思うが、ぜひラウンドロビンテストでの経験や実績を次世代のシステム開発に活かして欲しい」と述べた。

「ロジカルフォーマット(PC用ドライブ)」WG

「再生互換」WG


「フィジカルフォーマット」WG

「ロジカルフォーマット(DVDレコーダー)」WG
続いてRWPPI事務局より来年の2月に開催が予定されている「東京JRTセミナー」「台湾セミナー」の開催計画が発表されるとともに、「フィジカルフォーマット」「再生互換」「ロジカルフォーマット(DVDレコーダー)」「ロジカルフォーマット(PC用ドライブ)」各ワーキンググループのチェアマンにより、「Stage7」の活動成果と来期のテーマが報告された。また、今月7日に開催されたRWPPIの定例会議(関連ニュース)の場にも登壇したBOC(Holdings)Ltd.代表取締役社長の小松知彦氏による特別講演が、今回のRRT全体会議でも執り行われた。


BOC(Holdings)Ltd. 小松知彦氏
今回は現在RRTにおいて「フィジカルフォーマット」ワーキンググループの活動に参加されている、パイオニア(株)ホームエンタテインメントビジネスグループ コンポーネンツ事業部 第三技術部の内海聡氏に、RRTでの成果や今後の活動のテーマなどについてお話しをうかがった。


パイオニア(株)内海聡氏
内海氏はラウンドロビンテストの発足当時より、パイオニアを代表して「フィジカルフォーマット」WGの活動に携わってきた。ご自身はパイオニアにおいて、光ディスクドライブの最終製品に関わる全般の業務を担当されており、各メディアメーカーとの窓口的な業務から、製品が市場に出てからのカスタマー対応にも関わられている。

RRTが今期間に取り組んできた「Stage7」の結果報告については、間もなく国内・海外で展開されるセミナーで具体的な内容が紹介される予定となっているが、内海氏はワーキンググループでの成果について「メンバー間においても円滑なコミュニケーションが実現され、優れた成果を得ることができた」と振り返る。内海氏が参加する「フィジカルフォーマット」WGには海外からも多数のメーカーが参加しているが、互いの努力により現在はとても円滑なコミュニケーションができる環境が実現されていると内海氏は語る。また「海外からの参加メーカーについては、互換性に関する意識がとても高く、RRTの活動に参加しているメーカーのブランド力が各地域において向上していることも、近頃では顕著になってきている」と内海氏は説明する。

RRTのスタートから今日まで、その活動から得た成果について感想を述べた内海氏は「DVD-Rの8倍速メディアでは既に高い互換性を確保しているが、昨今ではさらに高速化が進むDVD-Rの技術や、DLの新規格などを含めて考えると、現在市場に出ている記録型DVDメディアの種類はより複雑化しており、それらの互換性をいち早く確保していくためには、まだ取り組むべき課題があると思う。しかしながら、RRTはこれまでにその使命を着実に果たしてきたという自負があるし、現在も記録型DVDメディアについての高い信頼性を提供できているという手応えがある」と語った。

来年以降は先のRWPPIの定例会議でも大きなトピックとして取り上げられた、DVDをプラットフォームにした「映像コンテンツのダウンロードビジネス」も本格化していくものと見られている。記録型DVDメディアのフォーマットは今後もさらに多様化して行くに違いない。これらの新サービスに対応する製品間の互換性確保も含めて、来期もRRTの活動の成果に注目が集まることだろう。

(Phile-web編集部)

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