公開日 2007/09/05 15:36

<IFA2007レポート:LG電子> LGパワーもアナドレナイ。BDコンパチ機のオリジナル

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

液晶テレビに映し出されるLG マークが出迎えるブース入口

LGもサムスン同様、液晶テレビだけでなくプラズマテレビにも積極的に取り組む
韓国パワーはサムスンに止まらない。LG電子ブースも凄い。面白いのは、あたかもサムスンのコピーのような展示となっていること。102型プラズマテレビに始まり、超大型テレビをたくさん並べ、薄型テレビ技術の比較展示、次世代光ディスクの再生機とドライブの新製品、携帯電話や MP3プレーヤーなどのモバイル機器を並べ、小間分けされたホームシアタースペースで来場者を楽しませる。ブランド名が違うだけで、サムスンとひじょうに似ている(まるでイベント代理店が同じかのよう!) 。

しかし、じっくり見ていくと当然違いはある。ある部分ではサムスンを越えるものも持っているかもしれない。LGのプラズマは102型、60型、50型、42型で微妙にサムスンと棲み分けされている。欧州向けということで、各国のデジタル放送の行方を分かりやすく説明しつつ、次世代デジタル放送テレビを展示している。

ユーロ各国における2010 年アナログ放送終了を解説したボード

「別々の国の100ch を越えるデジタル放送が1台のテレビde見られます」という欧州向け液晶テレビのデモ

MPEG4放送用フル HD液晶テレビ

中でもデジタル放送の未来を担うかもしれない「MPEG4放送用フルHDテレビ」に最新技術をフル装備させていた。日本でのデジタル放送はMPEG2で行われているが、ケーブルテレビを含む、これからの放送事情からすると、MPEG4やH.264放送のメリットはある。その流れを先取りしたテレビということになる。装備された技術は「明るさ500cd/コントラスト比10,000 対1」「XDエンジン(映像処理回路のこと」「100Hz 倍速駆動」「視野角178×178度」「スイーベル機構スタンド」などである。

また、HDMIによるCEC機能はサムスンの「Anynet+」 (エニイネット・プラス)に対し、LGのそれは「SIMPLINK」(シンプリンク)と呼ぶ。日本メーカーのリンク機能がテレビの名前を付けているのに対して、操作性そのものを指している。考えてみれば、韓国メーカーの薄型テレビには愛称自体がない。

さて、MPEG4テレビの近くにあったのが100Hz倍速駆動(日本でいう120Hz)のプラズマテレビ。倍速駆動は液晶テレビの弱点を補うもので、もともと動画応答のよいプラズマテレビに搭載する意味自体が「?」なのだが、それ以上にデモ画像がそれほどよくなかったほうが気になる。(プラズマ明滅が追いついていない?)

一方で、「次世代フルHDテレビ」と紹介されていた1080/60p液晶テレビの画質は相当のものがある。ハイビジョン放送は1080/0 i、次世代ディスクの出力も1080/30pであるから、このテレビのプログレッシブは2倍の画像を処理する。デモ映像のモアレレスを、これまでのフルHD液晶テレビと比較していた。

プラズマテレビ用の100Hz 倍速技術。少し「?」な感じもした

次世代フルHD 液晶テレビのデモ。1080/60pの動画を表示している

次世代フルHD液晶テレビの解説ボード

ホームシアターシステムプランは4例をデモ。BDプレーヤーを中心としたデモを行っていた。BDといえば世界で初めて次世代ディスクのユニバーサル機を発売した同社のBH100は当然、大々的に展示されている。BH100を2台用意して、BDビデオとHD DVDビデオの同時再生をデモするのはサムソンと同様だが、このデモ方法は世界初のLGオリジナル。しかもすでに市場投入されている先行商品であるところが説得力を持つ。

さらに8月に発表されたばかりの第2世代コンパチドライブも展示。これは世界唯一のものであり、世界中からOEMないしはPC内蔵ドライブとしてひっぱりダコである。この第2世代ドライブを搭載したユニバーサルプレーヤーの登場を期待したが、残念ながらIFAでは見ることができなかった。

ホームシアターシステムのデモ。オーソドックスなサラウンドアンプである

スーパーマルチブループレイヤーのBH100 を2 台用意して、BDビデオと HD DVDビデオの同時再生をデモ。

スーパーマルチブループレイヤーのBH100

またDVDスーパーマルチも含めて展示され、「9年連続世界トップシェア(光ディスクドライブ)」という看板に改めて認識を新たにする。そういえばPCドライブは日本国内でもLG製が信頼性トップである。この技術力があってこそ、コンパチドライブも作れるというもの。やはり、どこかのハイエンドAV メーカーもこのドライブで、本気のユニバーサルプレーヤーを手がけてほしいものである。

LGの第2世代スーパーマルチドライブ。 PCへの内蔵型は世界トップシェアとなり、日本の PCメーカーも採用・発売を決めた

改めて再認識する9年連続で世界トップシェアのLG の光ディスクドライブ技術

さて、変り種としては「プラダの携帯電話」がショウケースに飾られていた。つまりムーブメント部分をLGが担当し、プラダが商品デザインを手がけたものである。価格は不明だったが、LG自身が手がけるケータイのシリーズもデザイン性を意識したものが多くなっており、ヨーロッパ人の憧れのケータイブランドになりつつある。AQUOSケータイとかBRAVIAケータイという技術PRとは一線を画するものだ。

最後にHDD内蔵の薄型テレビを紹介しよう。液晶が3モデル(32、37、42型)、プラズマ2モデル(42、50型) の計5モデルをラインナップする。160GBのハードディスクを内蔵し、「Pause &Play」という名前が付いている。

プラダのケータイ。やっぱり格好いい?

プラダのケータイは化粧箱も豪華です

サムスンも含め、これだけの実力機を受け入れられない日本市場は幸福なのか不幸なのか、分からなくなると同時に、日本メーカーの奮起を期待したい。「IFA出展は現地(ドイツ)法人が判断するものですから」なんて言っているようじゃ、お粗末なようです。

ハードディスク内蔵の液晶テレビ。「 Pause & Play」という名前が付いている

ハードディスク内蔵のプラズマテレビ

(月刊 AVレビュー編集部 永井)

[IFA2007REPORT]

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Amazon、広告なし新プラン「Prime Video Ultra」。値上げの代わり特典強化
2 オーディオの未来を見据えるオンリーワンなブランド、LINN。CEOに聞くネットワーク再生のこれまでとこれから
3 デノン、カートリッジ/フォノイコ搭載レコードプレーヤー「DP-500BT」。BluetoothはaptX Adaptive対応
4 ティアックストア、マクセルのBluetooth対応CDラジカセ「MXCR-200」を取り扱い開始
5 等身大の大画面とかんたんオンオフで家族の一日に寄り添う110型スクリーン・シアター
6 大事な記録を集めて共有!UGREEN「NASync DH2300」は複数人で使っても便利
7 JBL、小型Bluetoothスピーカー「Grip」に春らしい2色「ピンク」「ターコイズブルー」を追加
8 BeatsとNikeが初コラボ。完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro 2 - Nike Special Edition」
9 光城精工「仮想アース」「電源コンディショナー」「電源タップ」比較試聴会。秋葉原のテレオンで3/28開催
10 オーディオスペースコア、JORMA DESIGNの最上位ケーブル「PARAGON」試聴会を4/4、5に開催
3/19 11:00 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー200号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.200
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX