公開日 2025/08/07 12:28

究極の“一発録音”による音質追求。情家みえ『ボヌール』、UAレコード初のMQA-CDにて発売

KEF Music Gallery TOKYOにて発表会を実施
編集部:筑井真奈
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オーディオファンに向けた究極の一発録音

良質な録音を求めるオーディオファンに向けた音楽制作を行うレーベル・UAレコード(Ultra Art Record)の最新アルバム、情家みえ『ボヌール』が9月10日より発売される。その発売記念イベントが、表参道のKEF Music Gallery Tokyoにて開催された。

KEF Music Gallery TOKYOにて完成お披露目会を実施

オーディオ評論家である潮晴男、麻倉怜士両氏がプロデュースするUAレコード。録音現場そのままの空気を伝える「一発録り」にこだわり、コンプレッサーやイコライザーなども使わない、まさにオーディオファンのための贅沢な作品づくりを行っている。

UAレコードの社長であり、プロデューサーの潮晴男氏

2018年にリリースした『エトレーヌ』に続き、今作『ボヌール』ではジャズ・シンガーの情家みえをメインに据え、後藤浩二(ギター)、古木佳祐(ベース)、ジーン・ジャクソン(ドラム)、田辺充邦(ギター)、山口真文(サックス)が脇を固める。「ラバー・カムバック・トゥ・ミー」など、スタンダードナンバーを中心に全9曲が収録されている。

UAレコードでは2作目となる『ボヌール』をリリースした情家みえさん

録音スタジオは前作と同じ代々木のポニーキャニオンスタジオで、エンジニアはプロ録音賞受賞多数の名手・塩澤利安氏。スタジオ選定にあたっては、音の響きが良いことに加え、アナログのコンソールやスチューダーのアナログレコーダー「A-800」が置かれており、音質をとことん追求できることも決め手となったという。

『ボヌール』とはフランス語で「幸福」を意味する。タイトルの名付け親は潮氏だそうで、「オーディオファンに幸福を届けたい」という思いが込められているそうだ。また今回UAレコード初の試みとして、MQA-CD+UHQCDの“ハイレゾCD”フォーマットにて作成。MQAをデコードできるプレーヤーならば、176.4kHzによるハイレゾサウンドを楽しむことができる。

今回も録音クオリティには非常にこだわっており、ProToolsによる192kHz/24bitデジタル録音と、76cm/sec・2インチテープによる24chアナログ録音も同時に実施。今回のCDはProToolsによるデジタルマスターからの作成となっているが、今後アナログマスターを活用したアナログレコードなども期待できるだろう。

ProToolsによるデジタル録音と、STUDER A-800によるアナログテープ録音の両方を実施

麻倉氏は、「『エトレーヌ』を録音した7年前と比べても、情家さんの歌がさらに上手くなっているのを感じていただけると思います」と音質と音楽の内容面、双方のクオリティに自信をみせる。

音質と内容面、双方のクオリティが前作以上にアップしているとアピール

きりりと引き締まった声の魅力をたっぷり味わえる

KEFの最上階試聴スペースにて、KEF「BLADE」をメインスピーカーとして試聴会を実施。CDプレーヤーはマッキントッシュの「CDS550」で、MQAフォーマットとの比較のためにメリディアンのCDプレーヤー「808」も用意。プリメインアンプは同じくマッキントッシュの「MA5200」を組み合わせている。

KEF Music Gallery最上階の試聴スペースにてその仕上がりをチェック。メインスピーカーはBlade

MQA-CDの再生のために、特別にメリディアンのCDプレーヤー「808」を用意

1曲目は疾走感のある「ラバー・カムバック・トゥ・ミー」からスタート。MQAとの聴き比べでは、ピアノの階調の細やかさや彼女が息を押し出すさまなどがより精緻に見えてくる。ドラムの低域の切れ味の良さにも息を飲む。一緒に試聴していた情家さんも、「よく私も歌いきったな!」と録音時を振り返って作品の出来に自画自賛。

この先はMQAフォーマットで試聴を続ける。「オーバー・ザ・レインボウ」では、透明感のあるサウンドステージが印象的で、きりりと引き締まった声の魅力をたっぷり味わえる。アルコ弾きによるベースの奥深さはオーディオ的な聴きどころになりそうだ。「オンリー・ラブ」のサックスの太さも、ぜひ良質なオーディオで味わいたいところ。

情家さんとともに最新サウンドをチェック!

ラストナンバーとなる「アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ」は、プロデューサー陣から情家さんに特にお願いして収録した曲だそう。「2週間前に急に言われて困りましたよ!」と少々怒り顔の情家さんだが、しっかり自分の歌として取り込んでいるのはさすが。芯がありながらも清涼感に溢れる声の魅力があますところなくキャプチャされており、その空気感も極上。

音質の観点からグリーンのレーベル面を採用する点もこだわり

『ボヌール』は、CD発売に加えて、同日9月10日からQobuzでのハイレゾダウンロード販売も実施。さらに、今年中にアナログレコードを、来年にはSACD盤をリリースする予定で制作を進めているそうだ。オーディオチェックCDとして必携の一枚、ぜひその実力をご自宅でも体験してほしい。

情家みえ『ボヌール』

フォーマット:MQACD+UHQCD
価格:4,400円(税込)
Qobuzにてハイレゾダウンロード音源(192kHz/24bit)も販売

【収録曲】
1.ラバー・カムバック・トゥ・ミー
2.メディテーション
3.ホワット・ザ・ワールド・ニード・イズ・ラブ
4.オーバー・ザ・レインボウ
5.ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル
6.イット・ドント・ミーン・ア・シング
7.ラブ・イズ・メニー・スプレンディド・シング
8.アルフィー
9.マン・アンド・オンリー・ラブ

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