公開日 2025/01/20 12:25

コルグ、Nutube真空管フォノアンプ搭載のポータブルレコードプレーヤー「handytraxx tube」

レコード音声を最大DSD 5.6MHzで録音できる「handytraxx 1bit」も
編集部:杉山康介
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コルグは、現地時間1月21日より米アナハイムで開催される「NAMM Show 2025」にて、Nutube真空管駆動フォノアンプを搭載したポータブルアナログプレーヤー「handytraxx tube」「handytraxx 1bit」を発表した。価格や発売日等は現時点で未定。

handytraxx tube

handytraxx 1bit

Vestax社のオールインワン型ポータブルレコードプレーヤー「Vestax Handy Trax」の正式アップデートとして、Vestax元社長でHandy Trax開発者の故・中間俊秀氏と共同開発したという製品。オーディオリスニング向けの「handytraxx tube」「handytraxx 1bit」に加え、DJプレイ向けの「handytraxx play」も同時発表されている。

handytraxx tube/1bitには、新開発のコルグ次世代真空管「Nutube」駆動フォノアンプを搭載。レコード本来の音を引き出しつつ、心地よい倍音が真空管ならではの温かみを加え、豊かな臨場感を体験できるという。倍音付加の具合は「TUBE」ノブで調整することも可能。

Nutube真空管駆動のフォノアンプを新開発して搭載

ターンテーブルはベルトドライブ方式で、回転を安定させるため、優れた回転精度を実現するというアルミダイキャスト製プラッターを採用。常にピッチを監視し設定した速度に制御するプログラムを導入し、ベルトドライブながら安定した回転を可能にしているとする。

カートリッジを交換して楽しめるよう、ユニバーサルタイプのトーンアームを採用。出荷時にはJICOのMM型カートリッジ「J44A 7」が取り付けられている。内蔵ステレオスピーカーは、どこに置いてもレコードの魅力を味わえるよう、リスニングに最適な音量を担保しつつできる限りフラットな音質を実現したとのこと。

JICOのMMカートリッジが付属。カートリッジを交換することも可能だ

出力はライン/フォノ端子とヘッドホン端子を装備。ACアダプターでの駆動に加え、単3アルカリ電池6本でのポータブル駆動にも対応。回転数は33-1/3、45、78の3種類で切り替え可能なほか、自分好みの音に調整できるよう、周波数帯域やレンジにこだわったというBASS/TRABLEの2トーンコントロールも備える。

上位機のhandytraxx 1bitにはコルグのハイレゾ音楽ソフト「AudioGate 4」が付属し、USBケーブルでPCと接続すればレコードの音声を最大PCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHzで録音することが可能。なお、handytraxx tubeもUSB端子を備えており、フリーウェア・市販の録音ソフトを使ってレコード音声を録音することができる。

handytraxx 1bitではレコード音声をDSD 5.6MHzで録音することができる

両モデル共通でワウフラッターは<0.15%(WTD)@3kHzでS/Nは>60dB(DIN-B)、針圧は1.5-3.0g。外形寸法は370×286×118mm(カバー装着時)で、質量は2.8kg(ダストカバー含、電池含まず)。

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