公開日 2021/02/18 16:12

McIntosh、伝統型番を引き継ぐ真空管プリアンプ「C22V」。5代目モデルとしてレギュラー化

オープンシャーシデザインの「C8」も
編集部:川田菜月
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エレクトリは、同社が取り扱うMcIntosh(マッキントッシュ)より、真空管プリアンプ「C22V」「C8」を発売した。価格はC22Vが700,000円(税抜)、C8が500,000円(税抜)。

「C22V」

「C8」

C22Vはマッキントッシュ社70周年記念モデル「C70」直系の真空管プリアンプ。従来モデル「C22」の後継機にあたり、特徴的なガラスとアルミニウムのフロントパネルデザインを踏襲。本体は鏡面仕上げのステンレススチール製シャーシを使用、アルミニウム製エンドキャップやグリーンに光るマッキントッシュのイルミネーションロゴなどを配置する。

特徴的なガラスとアルミニウムのフロントパネルデザインを踏襲

12AT7真空管1本と12AX7A真空管5本を使用し、上部のガラスパネルからその様子を見ることができる。フロントパネルにはノブとロッカー・スイッチを装備し、ノブ周囲の赤色LEDドットで入力機器と音量レベルを表示する。

さらにフロントにはバイパス可能なバス/トレブルのトーンコントロールを備え、ロータリーノブで2dB単位で調整できる。フォノ入力のインピーダンスとキャパシタンスも個別のロータリーノブで調整可能。またボリュームノブは音量設定に加えて、軽く押すとバランス調整モードに切り替わり、左右のオーディオチャンネルの相対的な音量バランス調整も行える。

1/4インチ ヘッドホンジャックにはHigh Driveヘッドホンアンプを搭載。Headphone Crossfeed Director(HXD)技術を採用しており、通常スピーカーからしか聞こえないサウンドステージの指向性成分を復元、ヘッドフォン出力にスピーカーリスニングのような前方定位のサウンドステージを実現するとのこと。

4つのパワーコントロール端子を備え、接続したMcIntosh製品の電源を自動的にオン/オフ可能。データポートも搭載しており、接続したMcIntosh製品の基本的な機能を付属リモコンからコントロールできる。

入力端子は合計7系統で、バランス入力を2系統、アンバランス入力を3系統、MC/MMフォノ入力を各1系統ずつ装備する。出力にはバランス/アンバランスを2ペアずつ備えており、2台のパワーアンプに信号送信が可能。外形寸法は444.5W×152.4H×416Dmm(突起部含む)、質量は11.3kg。

背面部

C8はオープンシャーシ・インダストリアルデザインを採用した真空管プリアンプで、C22V同様、12AT7真空管1本と12AX7A真空管5本を使用。4本の12AX7A真空管は独立した保護ゲージに収納して搭載する。本体はステンレススチール製のシャーシに、アルミダイキャスト製ネームバッジが両サイドにデザインされる。

4本の12AX7A真空管は独立した保護ゲージに収納

ガラス製フロントパネルに備えたノブ、または付属のリモコンで、入力選択/低域・高域のトーンコントロール/トーンバイパス/バランス/入力オフセットのレベルの調整が可能だ。

入力にはバランス1系統とアンバランス2系統のアナログ入力、負荷インピーダンスを調整できるMCフォノ入力、負荷容量を調整できるMMフォノ入力を各1系統装備する。出力はアンバランス2系統、バランス1系統を装備。アンバランス出力の1系統はサブウーファー出力として設定も可能。

本機にもヘッドホンジャックにHigh Driveヘッドホンアンプを搭載し、幅広いヘッドホンを駆動できるとしている。また接続したMcIntosh製品の電源操作ができるパワーコントロール端子、付属リモコンからソース機器の操作ができるデータポートも備える。ほかホームシアター・パススルー機能にも対応する。

また、オプションのDA2デジタルオーディオモジュールを追加すると、デジタル音源にも対応可能。DA2には同軸2系統、光2系統、USB1系統などのデジタル入力を装備し、USB入力は最大DSD 512、DXDは384kHzまでのネイティブ再生に対応、同軸/光入力は最大192kHz/24bitまでの再生に対応する。

外形寸法は312W×194H×413Dmm(突起部含む)、質量は8.2kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX