公開日 2019/11/15 11:00

英NODE、3Dプリント製造で広帯域/点音源/小型軽量を追求したスピーカー「HYLIXA」

ペア520万円
編集部:平山洸太
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
タイムロードは、英NODEの3ウェイ・フロア型スピーカー「HYLIXA(ハイラクサ)」を11月22日に発売する。完全受注生産で、価格は5,200,000円(税抜・ペア)。

「HYLIXA」

NODEは、2018年1月にイギリスのケンブリッジに設立されたブランドで、HYLIXAが同ブランドの一作目となる。これまでイギリス国内のみで販売されていたが、初の海外販売として日本でも購入できるようになる。

HYLIXAはマルチウェイながらも、小型軽量と点音源再生を追求したとするモデル。「ルックスから想像できないくらいのサウンドなど、高次元にまとまっている」と紹介している。

キャビネットは、ガラス繊維配合ナイロンを素材にレーザー焼結法(SLS)による3Dプリンティング技術を利用して製作される点が大きな特徴。レーザー焼結法では素材を敷き詰めた後にレーザー照射という作業を繰り返すが、一回で0.2mmほどしか成形できない。このためキャビネットが形になるまで、合計46時間を要するという。

3Dプリントで製造されていく様子(イメージ)

3Dプリンティングでなければ実現できない構造として「ヘリカル・トランスミッション・ライン」という渦巻状の構造を本体内部に形成。全長1.6mの音導管をキャビネット内にコンパクトに収めることにより、本体サイズを抑えながら、サイズを超えた低音を追求している。

断面図イメージ

「ヘリカル・トランスミッション・ライン」

もう一つの特徴として、先述した点音源を目指した設計が挙げられる。ドライバーは高域にScanSpeak製の2.5cmリングラジエーター、中域に4.4mmのBMR(Balanced Mode Radiator)、低域に14cmのウーファーを搭載。39Hz - 25kHzの再生に対応する。

前面に高/中域用ドライバー、内部に1つのウーファーを備える

なかでも中域のBMRは丸型の平面振動板となっており、200Hz - 5kHzの広帯域と180度の広指向性が特徴。ハニカム構造をサンドイッチするような設計で、低域はピストンモーションで再生し、高域は振動板そのものが波打つことで音を発する。

また分割振動で不要な音が出にくいとのこと。大きさも特徴とのことで、ユニットが小さいことで、ひいてはキャビネットの小型化にも寄与するという。加えて、ユニットキャビネットは筐体内に別で用意。磁気回路にBMRをマウントしており、スリットを遮るものがないように設計されている。

BMRが小型なためキャビネットが小さくでき、小型化に貢献するという

デザインは、ネジ1本も表面に露出させない「ステルス・キャビネット」を採用。音の放射を阻害せず、音の回折を極限までなくすよう配慮する。ネットワークはスタンド部分に格納することで、さらなる小型化を追求。この構造を実現するため、スタンドも3Dプリンティングで設計されており、取り外せない仕様となっている。

「ステルス・キャビネット」

ネットワーク部はスタンドに格納する

本体カラーは、標準として白と黒の2色を用意。塗色や表面仕上などはオーダー時に指定することも可能で、色はカラーコードから指定するなど幅広い対応が可能とのこと。表面仕上は光沢だけでなくマットも選ぶことができる。またドライバー周辺の色はマットブラック/銀/金の3色から選べる。など、スタンド部分はマットブラックのみとなっている。

端子部を背面下方に備える

マットブラック仕様のイメージ

外形寸法は433W×960H×278Dmmで、質量は15kg。インピーダンスは6Ω(最低2.6Ω)で、感度は82.4dB(2.83V/1m)。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX