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公開日 2003/03/04 08:43

ケーブルブランド探訪記(MIT編 その2 デジタルケーブル)

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●第2回目より、いよいよ同社のラインナップをご紹介していく。まずはこの度一新されたエムアイターミネーター・シリーズのデジタル・インターフェイスをご紹介する。

同シリーズの特徴はデジタル伝送最大の問題点であるジッターの存在を独自の研究により抑制してくれる。それは「リニア・エレクトリカル・カップリング・ネットワーク(ケーブル中間部のボックス)」による「ターミネーター・テクノロジー」が、インピーダンス特性や位相特性を改善し、伝送波形を積極的に整形し、エラーの原因となるリンギングや歪みを無くしてくれることから実現されるのだ。
この独自のテクノロジーと、ケーブル内反射を抑えREFなどの外部からの影響を防ぐ高品質のケーブルを組み合わせることにより、精度の高いデジタル・インターフェイスが生まれるのである。

なお、同シリーズには以下の3種類がラインナップされている。

「Tmax-Digital」(1m \11,600/2m \12,800/3m \14,000)
新設計の「リニア・エレクトリカル・カップリング・ネットワーク」と基本性能が優れた2重シールド同軸ケーブルとの組み合わせ
「T4 Digital 」(1m \23,300/2m \25,600/3m \28,400)
芯線がUP-OCC銅の2重シールド同軸ケーブルにロッキングRCAプラグを備える
「T3 Digital Silver 」(1m \34,900/2m \38,700/3m \42,900)
3重シールドとして芯線にUP-OCCソリッド銀を採用

全帯域の情報量と解像度を向上させ、サウンドステージに展開する音楽をもう一歩上へ導き、埋もれがちな微細部まで正確に描写してくれる同シリーズを。ぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●MIT社のプロフィール
1984年、ブルース・ブリッスン氏によりハイエンドオーディオ専用インターフェイスケーブルの研究開発から生産までを一貫して行う「Music-Interface-Technologies」社としてカリフォルニア州に設立。 ブリッスン氏は従来のオーディオケーブルが「コンポーネントからコンポーネントへ音楽の情報を伝える」ということに関して、以下のような問題を抱えている点を提示した。
(1)外部の高周波ノイズや不要輻射をアンテナとして拾ってしまう。
(2)信号が流れると外部振動を拾うマイクロフォンとしても働いてしまう。
(3)周波数により信号の通過スピードが変わってしまう。
(4)インダクタンスとキャパシタンスが信号の位相を狂わし、ノイズを増やしたり低音の同相信号成分を減少させたり、ダイナミックレンジを狭める。
これらの問題を解決するために、開発されたのが同社のラインナップである。
そしてついに同社の基礎となる「ヴァリレイ構造」によるオーディオ・インターフェイス「MI-330」を誕生させ、その高い再現性がセンセーションを巻き起こした。
以後は、第二世代とも呼べる「ショットガン・シリーズ」、第三世代では「CVTカプラー」を採用。第四世代は「ターミネーター・テクノロジー」を導入し大きな話題となった。
単に線材の純度や構造だけを論じることから、さらにもう一歩も二歩も踏み込んだ、科学的根拠に裏付けされたMIT社の技術と性能は、好みによる音作りではなく、普遍的価値の追求から誕生しているのである。

●MIT社の用語集

(1)ヴァリレイ構造
「ヴァリアブル・ツイステッド・ストランド・テクノロジー」の意。長さと太さと素材の異なる導線を組み合わせ、自己インダクタンス成分をコントロールし、広帯域に渡りインピーダンスを等しくするための構造。
(2)CVTカプラー
CVT(Constant-Velocity-Transmission)カプラーの主な目的はトランジェント・レスポンスの改善。CVTネットワークは高周波帯域に対し一定の遅延特性を持たせ、その位相を低周波帯域の位相に整合する。
(3)ターミネーター
ケーブルの出力側に取り付けられているモジュール。ケーブルを通過する低周波帯域の信号の時間的遅れをコントロールし、これを高周波帯域に整合させる。
(4)オーディオ・インターフェイス
技術用語では「リニア・エレクトリカル・カップリング・ネットワーク」の意。本来ならコンポーネントと呼ぶべきオーディオケーブルを「パッシブ・ネットワーク」を持つことから同社ではこのように命名した。

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