公開日 2021/02/09 06:30

【特別対談】タオックのある部屋(1) − TEMASスタジオ(テイチク)に最高峰ラックを導入

[PR]ラックがプロの作業効率を上げた
季刊・オーディオアクセサリー編集部 伊佐山勝則
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

テイチクエンタテインメントのマスタリングスタジオ、TEMASのマシーンルームに導入されたTAOCのオーディオラック「CSRシリーズ」。各部屋に2台ずつ入れて、段数も6段サイズまで増えた
日本を代表するオーディオアクセサリー・ブランドのひとつであるTAOC(タオック)。同ブランドの製品を愛用するユーザーをタオックの開発陣とともに訪ね、導入までのいきさつやその効果について、語っていただく特別対談企画がスタート。

その記念すべき第1回目は、テイチクエンタテインメントのマスタリングスタジオTEMASを探訪。同スタジオが導入しているのはタオックの最高峰となるオーディオラック「CSRシリーズ」である。プロの音楽制作エンジニアがオーディオラックにまでこだわる例を見るのはこれが初めてである。ケーブルでも電源でもインシュレーターでも、スピーカースタンドでもない。これは興味津々だ。早速同スタジオにて話を伺った。

参加していただいたのはテクニカルエンジニアの山田 忍さん、そして若きマスタリングエンジニアの吉良武男さんである。さらにCSRラックの開発者であるアイシン高丘(株)の廣瀬新吾さんともに、オーディオラックの、CSRラックの魅力を語り合っていただいた。


TAOC(タオックとは?)
タオックはアイシン高丘株式会社のハイグレード・オーディオ向けに1983年に設立したブランド。なお、アイシン高丘株式会社はトヨタグループの一翼を担い、自動車用鋳鉄部品では日本一の生産量を誇る世界トップクラスの鋳造メーカーである。タオックのすべての製品に共通する素材は鋳鉄。この鋳鉄に含まれるカーボン特有の振動減衰効果に着目し、インシュレーターやオーディオボード、スピーカースタンドからオーディオラックまで、主に機器の土台をチューニングする最強のツールとして、オーディオファンから高い知名度と絶対の信頼を得てきている。


テイチクエンタテインメントのマスタリングスタジオのROOM1


マスタリングスタジオのROOM2

■タオックの製品はスタジオ内で自然に採用されていた

―まずはタオックのオーディオラックをTEMASスタジオに導入されたわけですが、もともとタオックというブランドはご存知だったのでしょうか?

山田 忍さん(以下、山田) 私が以前に勤務していたスタジオでもタオックのスピーカースタンドやスピーカーベースを使ってきているので、製品と特徴については以前から知っていました。

―タオックの製品はホームオーディオのユーザーさんのイメージが強いと思っていたのですが、プロの制作現場でも知名度が高いのですね。

山田 そうですね。民生機器の純正インシュレーターに使われているのをよく見かけますし、スタジオの大型スピーカーを置く際のスピーカーベースやインシュレーターにタオックの製品を使う事が多い印象です。スタジオの中で自然と採用されているので、この業界全体でも認知されているという感じですね。

吉良武男さん(以下、吉良) 私もタオックの製品はスタジオ内で知りました。私の印象では、レコーディングスタジオよりもマスタリングスタジオで採用していることが多いように感じます。
 
山田 マスタリングスタジオでは、家庭の再生環境を想定した装置で最終確認をすることもありますし、音に関して非常に細かな調整を重ねていきますので、ピュアオーディオ向けの製品を使用することも多いです。

吉良 私が見聞きしている中では、クラシックとかジャズを手掛けるマスタリングスタジオではタオックを採用する例が特に多いと思います。

(株)テイチクエンタテインメント ソフト技術部 テクニカルエンジニアの山田 忍さん

■なぜオーディオラックにこだわったのか?

―今回ピュアオーディオ用の最高峰オーディオラックであるCSRシリーズをマスタリングスタジオのマシーンルームに導入されたのですが、ケーブルや電源関連のアイテムだけでなく、オーディオラックにもこだわるというのは非常に珍しいケースなのではないでしょうか?

山田 一般的なスタジオでは1Uサイズの機材を固定するためのマウントネジ穴がついた19インチラックを使用しています。これはスペース効率もいいので、ほとんどのスタジオのマシーンルームで使われています。ただし、このタイプのラックはフロント部をネジでとめているだけなので、機材の後ろ側は当然ブラブラした状態です。しかも各段の機材の振動がフロント部を通してすべて伝わってしまいます。音へのこだわりを追求していく過程で、ここは必ず改善すべきだと考えました。

そこでまず、タオックのラックを導入する前段階として、19インチラックの中にL型のアングルを仕込んで、そこに棚板を敷いて、その上に機材を置きました。これで個々の機材同士の振動はいくぶん遮断され、安定感も出てきました。

しかし、やはり同じラックフレームの中に単にアングルが付いているだけなので、振動の分離という面では十分ではありませんでした。

そんな矢先、スタジオのDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の更新があったのです。DAWとは、マスタリング業務で音を再生したり音を録音してマスターを作成する機械なのですが、妥協せずにこだわり抜いた機材を新しく導入した結果、幸運にも従来のシステムより機材を量的にかなりダウンサイズすることができ、スペース的な余裕が生まれました。

そこで、これを機にさらに精度の高い再生を目指して、振動的にも電気的にも機器間を完全に分離できるような究極のラックを導入できないものか? ということになり、まずは各社さんのオーディオラックを比較してみようという話になりました。

次ページオーディオラックに予算を投入した理由とは?

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」は『らしさ』全開の実力機!同社初イヤーカフ型イヤホンを徹底レビュー
2 カレー店でレコード鑑賞会を開催。オーディオの敷居の高さを取り払う<販売店の声・売れ筋ランキング6月>
3 女子ゴルフ世界メジャー大会「全英女子オープン」、7/30から4日間の放送・配信予定
4 Shokz、装着快適性がアップしたオープンイヤー型ヘッドセット「OpenMeet2」。送受信機付属のUCモデルも
5 TCL「SQD-Mini LED」VGP審査員特別賞受賞記念座談会。審査員が語り尽くす「液晶テレビの進化」と、X11L/C8L/C7Lの実力
6 KEF、Uni-Qドライバー搭載のアクティブスピーカー「LS LUXE」。優美なデザインと高い音響性能を両立
7 「Anker Store 御殿場」が御殿場プレミアム・アウトレットに8/28オープン
8 ファーウェイ、イヤーカフ型イヤホン「FreeClip 2 S」。充電ケースを刷新
9 BQEYZ、専用アプリ対応の直挿しUSB-DAC「C30」。オペアンプ搭載
10 最新オーディオケーブル情報を網羅した『ケーブル大全2026』、7/30発売。実践ノウハウを厳選してご紹介
7/31 11:06 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix