公開日 2021/01/26 06:30
ソニーがついに本気を出す!? 立体音響技術「360 Reality Audio」の最新情報を聞いた
<山本敦のAV進化論 第198回>
スタンダードな仕様のステレオヘッドホンでも楽しめることが360 RAの技術的なアドバンテージになるが、Sony Headphone Connectアプリによるユーザーの耳を写真に撮って「個人最適化」を行う技術については仕様をまとめたライセンスを用意して、アプリのデベロッパーにも提供する。
ソニーが2020年のCESでも試作機を披露した「SRS-RA5000」を含む、単体で360 RAの立体音場が再現できるワイヤレススピーカーが、近く発売を控えそうだ。本機よりもひと回りほど小さな「SRS-RA3000」も開発が進んでいる。RA5000はハイレゾ対応のワイヤレススピーカーの上位モデル。RA3000には圧縮音源を再生時に高音質化するデジタルサウンド拡張エンジンのDSEEが組み込まれる。
先行して欧州で商品として発表されているモデルについては一部のスペックが明らかにされている。上位のRA5000は本体に合計7基のスピーカーユニットを搭載。ユニットの向きをそれぞれに変えて360度周囲に広がる音場感を実現する。消費電力は55W。
SRS-RA3000は円筒型のコンパクトな本体に17mm口径のトゥイーターを2基と、80mm口径のフルレンジスピーカーユニットを搭載。フルレンジスピーカーを上向きに配置して、ディフューザーで360度方向に音の広がりを生む。2基のパッシブラジエーターを背中合わせに配置して低音を強化する仕組みを採用した、密閉型エンクロージャーのワイヤレススピーカーだ。消費電力は20W。カラーバリエーションにライトグレーとブラックの2色が揃う。
ふたつの製品はともにWi-Fiでホームネットワークに接続して音楽配信サービスのダイレクトストリーミングが受けられるほか、Spotify ConnectやChromecast built-in機能を活かしてスマホからキャストしたコンテンツの再生にも対応する。AIアシスタントによる音声操作はGoogleアシスタント、Amazon Alexaが選べる。AAC/SBC対応のBluetoothオーディオ対応も実現した。
スピーカーをセットした部屋のルームアコースティックに合わせて音場が自動補正できるほか、オートボリューム機能も備える。天面に設けた音符のアイコンボタンを押すと一般的な2chステレオ楽曲でも、部屋を満たすような立体的音場を楽しめる「イマーシブオーディオ・エンハンスメント」など充実した機能が揃う。Sony Music Centerアプリでオーディオイコライザーを含む本体設定が細かく追い込める。
どちらのスピーカーもまだ日本国内での販売に関する詳細は伝えられていないが、Echo Studioに加えてソニーの高音質な純正品でAmazon Music HDに公開されている360 RA対応の3D Musicコンテンツを早く聴ける日が楽しみだ。
■2021年は360 Reality Audioの国内本格展開に期待したい
360 RAの技術を映画やゲームの分野にも広げる計画はないのだろうか。岡崎氏は「技術的には可能だが、今は戦略としてオーディオ分野への展開に注力する段階」と答えている。アイテムとしてまずはスピーカーにヘッドホン、VISION-Sにも搭載された車載エンターテインメントシステムのスピーカーなどから360 RA対応の輪を広げる。
Dolby Atmosや空間オーディオなど、シアターの分野に名を馳せる技術や、オーディオテクニカのゲーミングヘッドホン「ATH-G1」が2020年夏に米EmbodyVR社との協業により実現したイマーシブオーディオ技術への対応など、音楽以外の分野にもイマーシブオーディオ体験は広がりつつある。
岡崎氏に聞くと「360 RAにヘッドトラッキングを技術を連結させたイマーシブオーディオ体験を実現することも技術的には可能」だというが、それならばアップルの空間オーディオに対応するヘッドホン「AirPods Max」のライバルとして、ソニーのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」や本機の後継モデルでぜひ360 RAとヘッドトラッキングを組み合わせた音楽体験を実現して欲しいと思う。ライバル同士の競争はイマーシブオーディオへの一般の関心を大いに引きつけるだろう。
2021年はソニーの360 RAがいよいよ本気を出してくるのではないかと筆者も期待している。
トピック
-
着け心地軽やか、LDACも使えるインナーイヤー型TWSならコレ!SOUNDPEATS「Air6 HS」をレビュー -
音色も大きさも違う3モデル、どれを選ぶ?SHANLING「M3 Plus」「M7T」「M8T」を一斉比較 -
動画だって高画質!LGの4K有機ELゲーミングモニター「32GX850A-B」を実力チェック -
新世代JBLサウンドを先導!ワイヤレスNCヘッドホン「Live 780NC」は本命ミドルクラス -
【追加割引クーポンあり】UGREEN「NASync」が前回セール超えの安値! -
住宅の「あったら便利」まで叶えるGLANCE、ネットワーク&セキュリティ強化で暮らしに寄り添う -
“ラグジュアリー”をまとったエプソンのコンパクトプロジェクター「EF-73」の実力を徹底レビュー -
マランツのAVプリアンプ「AV 30」でグレードを卓越したイマーシブサウンドの底力を体感! -
等身大の大画面とかんたんオンオフで家族の一日に寄り添う110型スクリーン・シアター -
95%以上が“音質に満足”。三菱自動車・アウトランダーPHEVの試聴体験会、「期待以上のサウンド」と喜びの声 -
Sonosならスマートに“ワイヤレスでホームシアター”が叶う!スタイル選べる魅力を徹底紹介 -
エプソンの超短焦点4Kプロジェクター「EH-LS970」なら信頼の高画質シアターが置くだけで叶う -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
クローズアップCLOSEUP
-
着け心地軽やか、LDACも使えるインナーイヤー型TWSならコレ!SOUNDPEATS「Air6 HS」をレビュー -
音色も大きさも違う3モデル、どれを選ぶ?SHANLING「M3 Plus」「M7T」「M8T」を一斉比較 -
動画だって高画質!LGの4K有機ELゲーミングモニター「32GX850A-B」を実力チェック -
新世代JBLサウンドを先導!ワイヤレスNCヘッドホン「Live 780NC」は本命ミドルクラス -
【追加割引クーポンあり】UGREEN「NASync」が前回セール超えの安値! -
住宅の「あったら便利」まで叶えるGLANCE、ネットワーク&セキュリティ強化で暮らしに寄り添う -
“ラグジュアリー”をまとったエプソンのコンパクトプロジェクター「EF-73」の実力を徹底レビュー -
マランツのAVプリアンプ「AV 30」でグレードを卓越したイマーシブサウンドの底力を体感! -
等身大の大画面とかんたんオンオフで家族の一日に寄り添う110型スクリーン・シアター -
95%以上が“音質に満足”。三菱自動車・アウトランダーPHEVの試聴体験会、「期待以上のサウンド」と喜びの声 -
Sonosならスマートに“ワイヤレスでホームシアター”が叶う!スタイル選べる魅力を徹底紹介 -
エプソンの超短焦点4Kプロジェクター「EH-LS970」なら信頼の高画質シアターが置くだけで叶う -
劇場の没入体験を再現する100型サウンドスクリーン! オーディオ兼用の8畳で7.2.4chの理想配置を追求 -
DALIの新エントリーシリーズ「SONIK」でHi-Fi&イマーシブサウンドの音質を徹底レビュー -
コンパクトと高音質の両方を追求したAIRPULSEの入門アクティブスピーカー「A60」の真価に迫る -
高画質と自由な設置を極めたJMGOの新フラグシップ4Kプロジェクター「N3 Ultimate」をレビュー -
ヘッドホンファンに使ってほしい!小型ストリーマーBluesound「NODE(N132)」 -
XGIMIフラグシップ4Kプロジェクター「TITAN」徹底レビュー! 桁違いの “黒” でリアルな映画体験を -
ホームシアターに欠かせない“高品質”スクリーンはどう作られているのか? オーエスグループ幹部が明かす開発背景 -
周囲を気にせず映画もゲームも大迫力で。ゼンハイザーのTV用ワイヤレスヘッドホン「RS 275」徹底レビュー -
新型平面磁界ドライバーはキレと厚みが“ひと味違う”。SENDY AUDIO「Egret」レビュー -
スクリーンブランドの雄「OS」。製造工場への直撃取材でわかった高品質の秘密! -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
アクセスランキング
RANKING
4/3 11:00 更新

















