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設備から体験へ。次世代の住まいを提案する六本木・AREC

オーラスの体験拠点「AREC」で味わう“美しく心地よい住まい”。空間とテクノロジーの融合が暮らしを彩る感動を生む

公開日 2026/08/06 06:30 編集部:松原ひな子
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AURAS(オーラス)の新しい体験拠点「AURAS Residential Experience Center(AREC)」が東京・六本木のAXISビル3Fにオープンした。住宅の価値が「設備」から「体験」へと変化していく昨今、映像・音響だけでなく、住宅設備とテクノロジーを組み合わせた総合的な空間演出に長けたオーラスが提案する、次世代の住まいの体験とはどのようなものか。この7月にお披露目されたARECの様子から辿っていく。

東京・六本木にあるAURAS Residential Experience Center(AREC)を訪れた

Lutron「HomeWorks」で住まい全体がシームレスに繋がる

ラグジュアリーな住まいの体験を謳う通りARECは、エントランス、ダイニング、リビング、ベッドルームなど生活空間を模したエリアに加えて、シアタールームとコレクションルームといった趣味の空間によって構成されている。

AURAS Residential Experience Centerというネーミングには「住まいに関する体験の中心地・拠点」としての意味が込められており、ARECは幅広く出会いのある場所としても運用していきたいのだという。

全てのエリアはLutron HomeWorksによる照明・シェード・カーテン制御の導入に加えて、Crestronによる統合オートメーション環境を構築。これによって単なる照明のスイッチ操作としてあるのではなく、映像・音響を含む住宅のさまざまな設備がシームレスに連携する全自動システムへと深化され、住空間全体の環境がより高次元に最適化される。

“最適化” におけるコンセプトは 時間や季節、人数、空間、状況に合わせて多様に変化するものだが、人間の体内時計(サーカディアンリズム)を基にしたシームレスな自動制御で自然につくられる暮らしのリズム、そして高品位な映像と音が融合したエンターテイメント空間による住まいのパーソナライズ。どのような体験においても、この2点においてオーラスの強みは揺らがない。

オーラスは日本初の「Lutron HomeWorks Platinum Dealer」(正規代理店)に認定されたほか、CEDIAにHome Technology Integrator – Premium Memberとして加盟している

建築・インテリア・テクノロジーが融合した住まいの体験価値とは

それではさっそく実際の住空間でどのような体験を得られるのか見ていこう。

パッセージエリア

まずはエントランスの扉を開けて、ダイニングに続くパッセージエリアへ。表からはショーウィンドウだったガラスは住宅における大きな窓に見立てられ、Lutronの「Palladiom」シェードが5連で展示されている。

距離にして12mほどはありそうだが、5台のシェードは高精度に同期し、昇降の際の視覚的なノイズはまったくない。また、動作音はほぼ聴こえないといっていいほど静か。まるで建築の一部であるかのような美しい納まりと空間演出を実現している。

Palladiomは最小限の金具で取り付け可能で、大窓への適正も高い

廊下の先ではBowers & Wilkinsのスピーカーシステム「801 D4 Signature」とBurmesterのプリメインアンプ「232」がお出迎え。各エリアには、こういった建築やインテリアの意匠に合わせたオーディオが用意されており、住まいと暮らしをつくる中で、リラックスして趣味を楽しむ時間を重視するオーラスの考えがうかがえる。

またシェードの向かいにはパーテーションのようにmoloのルームチューニングアイテムを設置。実は吸音材としても機能しているほか、照明のディフューザーなどにも活用できる優れものだ。

アップグレードモデルである801 D4 Signatureのミッドナイトブルー・メタリックに合わせて、232もブラック仕上げをチョイス

moloのアイテムはインテリアとしてスタイリングできるほどデザイン性が高いことから採用。折り畳まれた本体を展開するだけで設置でき、磁石によって複数のパネルを連結することも可能。サイズやカラーのカスタマイズ性も高い

エントランスにデザイン性の高さに定評があるLutronの各種スイッチを展示

ダイニング

続いてダイニングへ向かうと、目を引いたのはBarco Residentialの超大型LEDウォール。Barcoは映画館や医療施設など、業務用の中でも特にクオリティが求められるディスプレイ機器において高いシェア率を誇るブランド。住宅向けのサブブランドとしてBarco Residentialを展開しており、このLEDウォールも画質的な有利だけでなく、住宅の導入においてメリットとなる特徴を備えている。

お披露目時は自然風景を上映し、美しい景色を望む大きな窓のようにセッティング。LEDウォールの画質体験だけでなく、HomeWorksによる全自動システムの一例として1日のリズムに合わせて外光(自然光)をコントロールするデモンストレーションも行われた。

窓扉と風景を映しているのがBarco Residentialの163型LEDウォール「Residential ‑ Vali NT1.2」。約15×17cmの小型LEDタイルを組み合わせたベースユニットを、横6台×縦6台配置して一枚の大画面を構成している。細かく分割できる構造のため、超大型ディスプレイでありながら搬入・設置の自由度が高い

ベースユニット1台当たりの解像度は480×270画素で、画面全体では2,880×1,620画素。1.25mmの狭いピクセルピッチにより、約163型の大画面を住宅の視聴距離でも高精細に楽しめる ※写真は工事中の時期のもの

Lutronのシェード「Sivoia QS」シェード。遮光性が異なるホワイト/ブラックの2系統を、透過率の異なる4連で展示。透過率は向かって左から10%/5%/3%/1%

比較してみると、白よりも黒の方が景色を透過していることを実感。また2系統を同時に駆使すると完全遮光になる

2系統の設置でも金具は最小限

和風にコーディネートされたダイニング。オーディオは、ホワイトとシルバーで統一して意匠に調和させている。日本で初めての展示となるBurmesterのスピーカーシステム「B38」に、パワーアンプ「216」とプリメインアンプ(プリアンプ運用)「232」を組み合わせ。オーディオラックは機能性とデザイン性を両立したBassocontinuoによる特注だ。

B38はバッフル(ブラック/ホワイト/シルバー)、ならびにエンクロージャー(グレー/ホワイト/シルバー)をそれぞれ自由にオーダーできるほか、特注仕上げにも対応。ARECではシルバー/ホワイトを選定

リビング&ベッドルーム

上質な音楽とインテリアを揃えたくつろぎのリビング。ここではHomeWorksによる全自動システムの一例として、1日のリズムに合わせて照明が変化していくデモンストレーションを実施。午前の活動時間、午後から夕方にかけてなど、時間の推移による自然光の変化、また暮らしのシーンに合わせて適切な光環境になるよう、照明の明るさと色温度が自動で変化していく。

リビング空間を心地よい音楽で満たすオーディオは、Sonus faberの象徴的なスピーカーシステム「Amati Supreme」をメインに据えた。天然木やレザーを用いた美しい造形を活かして、インテリアのように溶け込ませている。ちなみにソファーはCassina「MARALUNGA」を選定し、イタリアの意匠で揃えている。

照明はシーンに合わせた特別な演出も可能で、ベッドルームではスムーズな入眠と快適な起床に効果的な照明を披露。実際の導入時は全自動コントロールをベースに、必要に応じて随所にスイッチも設置して併用するのが基本という。

日常的な動作からスイッチオンオフのマイクロタスクを排除しつつ、健全な生活のリズムも無意識下で自然に整える。建築の意匠などモノ・コトの要素だけでなく、それぞれのライフスタイルと生活動線、そして居住者の好みやリラックスできるシチュエーションといった、ヒトの要素にも深く寄り添った体験であった。

「Amati Supreme」の常設展示は日本で初めて。Burmesterのプリアンプ「077」、パワーアンプ「218」、CDプレーヤー「102」と組み合わせている

ベッドルームの枕元には壁スイッチをセッティング

“家庭で再現できる最高クラス” のホームシアターがさらに進化

シアタールームは「映画館の感動を自宅に再現する」という点において、一つの到達点といえるだろう。映像、音響、空間演出、そして身体感覚が融合したプライベート4Dシアターである。

映像は204型のシネスコスクリーンに、Barcoの業務用映像技術を受け継ぐ住宅用4K RGBレーザープロジェクター、Barco Residential「Heimdall+ Cinemascope」と投写レンズ「EN63」を組み合わせて投写。200型超の大画面であるにも関わらず鮮明で濃厚、かつ反射光ならではの独特の柔らかさ、“映画感らしさ” を感じられる。

暗闇に画面だけが浮き上がる際の没入感は圧巻だが、アクション作品とDMX制御によるライティング演出の組み合わせもこれはこれで楽しい。好みに合わせた遊び心あるカスタムの提案もオーラスの持ち味だ ※映像はぼかし入り

Barco Residentialの4Kプロジェクター「Heimdall+ Cinemascope」。上下の帯をカットするのではなく、画素をフル活用して直接シネスコサイズの投写を行うネイティブシネマスコープ方式

音響はSonus faberで統一した15.2(9.2.6)chによるイマーシブサラウンド。フロントおよびセンタースピーカーはカスタムインストール向け大型インウォールスピーカー「ARENA 30」を採用する。

サウンドスクリーンの採用に加え、204型に合わせた綿密な調整を施し、映像と音源の一致には特に配慮した。また建築と一体化するインウォール設計により、スピーカーの存在感を空間へ溶け込ませながら、Sonus faberならではの豊かな音楽性と広大なスケール感を実現している。

Sonus faber「ARENA 30」の設置時のイメージ。フロントおよびセンタースピーカーをスクリーン裏に設置して、音を透過させるサウンドスクリーンを採用。写真はインストール時の様子

15.2(9.2.6)chのスピーカーはサブウーファーも含めてSonus faberで統一。フロントワイド/サラウンド/サラウンドバック「Olympica Nova Wall」(写真左)、トップスピーカー「PC-662P」(右上)、サブウーファー「Gravis V」(右下)

Cassinaの「Maralunga」ソファーにはD-BOXの特注モーションシートを導入。上映中の作品および再生シーンと連動して身体へ繊細な動きや振動を伝え、身体感覚による新たな没入感が得られる。モーションシートはMaralungaのデザインに調和するしつらえで、インテリア性が損なわれる心配もない。

また、シアタールームではオーディオビジュアル機器、照明のオンオフなど、空間演出にかかわるシステムをすべて統合し、直感的なボタン操作ができるようプログラムしている。操作の割り当てはリモコンだけでなく、壁のスイッチ、音声でハンズフリー、スマホやiPadなど、ユーザーが使いやすいよう自由に選択可能。お披露目時はiPadのワンボタンで部屋が徐々に暗くなり上映が開始される、また徐々に明るくなり自動でオフになっていく様子が実演された。

視聴位置後方。インテリアはイタリアのブランドで揃えている。Maralungaはワンシータータイプを二脚、どちらもD-BOX仕様

D-BOXの特注モーションシート。D-BOXシステムは3,000本以上の映画コンテンツ、100本以上のテレビコンテンツ、70タイトル以上のゲームコンテンツに対応しており、多彩なコンテンツを4Dで体感できる

ほか、コレクションルームはより趣味に特化したプライベートな使い方を想定して、スーパーカーやアナログオーディオといった遊び心ある要素を散りばめている

住まいの “体験” をつくり暮らしの感動を高める

ARECは単なる機器展示を行うショールームではなく、ラグジュアリーな住まいと暮らしを想像させる体験拠点である。

「ホームシアターにかぎらず、住まいに関することは体験していただくことでよさが伝わる、という根本の考え方は当初から変わっていません。今回のリニューアルでは、建築・インテリア・テクノロジーが融合している空間では、心地よさであったり没入感であったり、過ごす時間の質を高めることができる、ということを、実際に感じていただけるよう体験の幅を大きく広げました。ここまでのショールームは、全国的に見てもそうありません」と、オーラスの代表としてARECを取り仕切りつつ、インテグレーターとして現場でも活躍する山岡裕和氏。

オーラスは電気工事や内装仕上げが可能な建設業許可を得ており、建築図面の確認から配線、施工、プログラミング、調整、導入後のサポート、保守まで一貫して携わることができるため、提案時の理想から完成のブレも少ない。都内での活動が多いが、声がかかれば全国どこでも対応可能だという。

美しく過ごしやすい住まいが、日々の暮らしにどれほどの感動をもたらすのか。まずは、ぜひ自身で体験してみてほしい。

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