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なんとなく使っているPC用語「ドングル」って何?

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海上忍
2021年03月02日
パソコンやテレビ、タブレットなどに挿して使う小型の機器「ドングル」。よく耳にする言葉ですが、コロコロ転がり池にはまるわけでなし、イマイチ意味がわかりません。そもそもドングルって? 雑誌のスクラップや過去記事アーカイブで調べてみました。

ドングル(Dongle)という言葉を最初に発見したのは、1990年代のMac雑誌。それ以前から商用ソフトウェアの適正な利用者かどうかチェックするために存在しましたが、当時Macで雑誌・書籍のページレイアウト/編集作業用ソフト(DTP)で高いシェアを誇った「Quark Xpress」に採用されたのです。正式名称はハードウェアキーですが、併記のドングルで呼ぶユーザが多く、少なくともDTP界隈ではドングルといえばQuark Xpressのそれを指す状況が続きました。

ハードウェアキーだけでなく、Bluetoothトランスミッターなどもドングルと呼ばれるようになりました

ドングルの意味が拡散したのは、USBが普及しはじめた1990年代後半。当時、キーボードやマウスの接続インターフェイスには、いわゆるPC/AT互換機が「PS/2」、MacやNeXTが「ADB」を採用していましたが、USBの普及に伴い小型の変換アダプタが登場、それもドングルと呼ばれるようになったのです。

そしてUSBが一般化して製造コストが低下すると、ドングルの用途は拡大します。現在では小型BluetoothトランスミッターやUSBモデム(セルラー回線接続機器)のほか、Google ChromeやFire TV StickのようなHDMI接続のガジェットにもドングルという言葉が使われています。

ところで、ドングルという言葉の初出は不明です。1970年代後半に登場した8bitパソコン「Commodore PET 2001」で最初に使われたとか、Dangle(ぶら下がる)が変形したものという説がありますが、さて。真相は藪の中です。

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