【連載】ガジェットTIPS

ただ搭載すればいいわけじゃない?ガジェットの「内蔵マイク」

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海上忍
2020年10月22日
いまやイヤホンなど小さなデジタルガジェットにも搭載されている「マイク」。利用目的のひとつに、人間の声を収音し音声通話に使うことが挙げられますが、ただ声を拾えばいいというわけではありません。クリアな声にするにはそれなりの技術があり、声をクリアに届ける以外の工夫も行われています。

たとえば、イヤホンに搭載した小型マイクで周囲の雑音を集め、その反対の音(逆位相の音)を雑音に重ね合わせてノイズを相殺/低減する「アクティブ・ノイズキャンセル」は、イヤホンの内と外それぞれにマイクを置き効果を高めることが知られています。マイクの位置や向きでも効果が大きく変わるため、設計者の腕と経験値が問われるところです。

イヤホンなど小さなデジタルガジェットにも「マイク」が搭載されています

ワイヤレスイヤホンで音声通話品質を高めるときには「ビームフォーミング」が活用されます。複数のマイクを設置することにより音がする方向、すなわち話者の口もとを特定し、それ以外の方向からの収音感度を低くすることで、声の品質を高めようというわけです。

目新しいところでは、Appleの小型スマートスピーカー「HomePod mini」におけるマイクの活用が挙げられます。音声アシスタント「Siri」で使われるための音声認識用マイクが4基装備されていますが、うち1基はSiriに話しかける声とスピーカーから出る音(音楽)を聞き分けるため、内向きに取り付けられています。音楽再生時に命令しても反応しない、正しく聞き取ってもらえないという “スマートスピーカーあるある” の解消が期待されます。

「HomePod mini」

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