【連載】ガジェットTIPS

よく見かける防塵防水性能、「IP56」と「IPX5」では何が違う?

  • Twitter
  • FaceBook
海上忍
2020年10月10日
イヤホン選びのポイントは、音質、取り回しのよさ、デザイン...いろいろありますが、スポーツ時の利用が前提にあるのなら「防塵防水性能」は欠かせません。そして防塵防水性能を判断する指標といえば、「IP〇〇」という表記です。

この「IP〇〇」は日本工業規格・JISで定められた保護等級のことで、1つめの数字は防塵性能を、2つめの数字は防水性能を意味します。防塵性能は0級(特に保護されていない)から6級(粉塵が中に入らない)、防水性能は0級から8級(継続的に水没しても内部に浸水することがない)まで定められており、「IP56」とか「IP68」などと並べて表記します。

IP57準拠の完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite Active 75t」

しかし、パッケージにはIPX5とかIP5Xとか「X」を含む表記をよく見かけます。この「X」が何を意味しているのか、よくわからないままスルーしていませんか?

この「X」は、等級の表記が省略されたことを意味します。IPX5の場合は1つめの数字、つまり防塵性能を示さず防水性能が5等級ということのみ表記しています。性能確認試験はどちらか1つだけでいいという製品、たとえば浴室用スピーカーは防水性能だけ示せば足りますから、防水性能のみテストして「IPX5」とか「IPX8」と表記する、というわけです。

ということは、「IPX5」は防水性能が重要な水回りでの利用を意識した製品、「IP5X」は防塵性能に意味がある建設現場など埃が多い場所での利用を狙った製品ということがわかります。「IP55」のように両方の表記がある場合は、防塵・防水どちらも欠かせない屋外全般で使える “タフさ” をアピールしたい製品と考えていいでしょう。

関連記事