【連載】ガジェットTIPS

「フラッシュメモリは2種類ある」って知ってた?

海上忍
2020年08月26日
デジタル家電に欠かせない「フラッシュメモリ」。パソコンの主記憶装置として利用されるダイナミックメモリ(DRAM)は、電源を切るとデータが失われてしまいますが、フラッシュメモリは電源を切ってもデータは残ります。

そのフラッシュメモリですが、「NAND型」と「NOR型」に大別できます。ざっくりいうと、パソコンやスマートフォンの補助記憶装置(内蔵ストレージ)にはNAND型、デジタルカメラやルータにはNOR型が適していますが、どちらかが抜きん出て優れているわけではなく、用途に応じて使いわけられています。

フラッシュメモリは「NAND型」と「NOR型」に大別できます

NAND型はデータの書き込みや消去の処理速度に優れ、容量あたりの単価が低いという特長があります。アクセスがブロック単位で行われるため、物理的な記録位置が連続していないデータ(ランダムアクセスデータ)の読み取りが低速という傾向はあるものの、SDカードやUSBメモリ、パソコン用SSDといった容量重視のデバイスにはNAND型が適しています。

一方のNOR型は、容量あたりの単価ではNAND型に見劣りするものの、読み取り速度が高速、プログラムをメインメモリにコピーせず直接実行できる(コードストレージに適している)、という特長があります。そのためプリンタやルータ、デジタルカメラなど、パソコン/スマートフォンほどの大容量は必要ないがある程度の量の制御ソフトが必要なデバイスには、NOR型が適しています。

NOR型フラッシュメモリのユースケースとして近年大きく伸長しているのが、有機ELディスプレイ用ドライバIC(輝度ムラを修復するプログラムが搭載されている)です。ノイズキャンセリングイヤホンにもNOR型フラッシュメモリが利用されており、今後も需要は底堅く推移することでしょう。

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