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【連載】ガジェットTIPS

Thunderbolt 3ケーブル、「アクティブ」と「パッシブ」があるって知ってた?

2020/08/13 海上忍
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PC用ディスプレイをつなぐためのケーブルといえば、DisplayPortやHDMIなどいくつかの種類がありますが、最近増えているのが「Thunderbolt 3」。端子の形状はType-Cと同じで信号はUSBと互換性があり、USBType-Cケーブルとしても利用できるため、PCとの相性はバツグンです。

ただし、Thunderbolt 3ケーブルを選ぶときにはいくつか注意点が。ケーブルには「アクティブ」と「パッシブ」の2方式が存在し、かつUSB 3.0/3.1への対応にも違いがあるからです。すべての製品が方式を明示しているわけではありませんが、ポイントを押さえれば見分けることが可能です。

Thunderbolt 3ケーブルを選ぶときには注意点があります

アクティブ方式のThunderbolt 3ケーブルは、信号を増幅・補正することで長距離の伝送を可能にしています。長さが1m、2mと長いにもかかわらず最大データ転送速度40Gbpsをうたう製品は、アクティブ方式と考えていいでしょう。ただし、信号を増幅・補正するなどの都合上、USB 3.0/3.1との互換性はサポートされません(USB 2.0には対応)。

一方、パッシブ方式は信号を増幅・補正しないため、ケーブル長0.5mを超える製品は最大データ転送速度が20Gbpsになります。製造コストが抑えられるためにアクティブ方式に比べ安価ですが、USB 3.0/3.1との互換性をサポートする製品がほとんどです。ケーブル長が0.5m未満の製品については、最大データ転送速度40Gbpsをうたうものも存在します。

つまり、Thunderbolt 3ケーブルを選ぶときには、高解像度/高フレームレートの外部モニタとの接続に距離が必要な場合はアクティブ方式を、40Gbpsの速度は必要ないがUSB 3.0/3.1用ケーブルとしても使いたい場合はパッシブ方式が合理的な選択となるでしょう。

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