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8Kで「自宅に居ながらルーブル美術館」を実現! NHKが“こだわり抜いた”撮影方法とは?

2019/11/12 ホームシアターCHANNEL編集部:松井泰裕
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■8K制作現場から高画質の映像を紐解く

9月から「BS日テレ 4K」が開局になり、全18チャンネルとなった「新4K8K衛星放送」。日本開催で盛り上がりをみせたラグビーW杯が4K8Kで放送され、新4K8K衛星放送の視聴可能機器の出荷台数は200万台(10月にA-PABが発表)に迫るなど、高画質な映像体験はいま大きなトレンドになろうとしています。

その高画質映像の最高峰となる“8K”を、世界で唯一放送するのがNHKです。8K放送開始からまもなく1年が経とうとしていますが、今回は日々進化するその圧倒的な映像世界を、NHK BS8Kで放送された大好評シリーズ『ルーブル美術館 美の殿堂の500年』の制作現場から紐解いていきます。

8Kとアートの融合を推進する第一人者である株式会社NHKエデュケーショナル 特集文化部(美術) 専任部長 倉森京子氏(写真、左)、8K番組の制作を統括している日本放送協会 制作局 <第6制作ユニット>新領域開発 8K制作事務局長 村山 淳氏(写真、右)に、8K番組制作についてじっくりとお話を伺いました!

NHKとルーブル美術館で共同制作した『ルーブル美術館 美の殿堂の500年』(4本シリーズ)。NHKとルーブル美術館の親交は深く、8K放送の開局日には2016年制作の『ルーブル 永遠の美』も放送されました。

『ルーブル美術館 美の殿堂の500年』は、収蔵数68万点、ルーブル美術館500年の歩みを全4集でたどるシリーズ。共同制作ということで、休館日はもちろん平日の閉館時間にも特別に撮影許可が下りたとのこと。8Kならではのシビアな機材調整を行いながら、1日におおよそ1作品撮れるかどうかという状況下で番組が制作されています。 Coproduction 8K NHK – Musée du Louvre

村山氏「8Kは世界最高の画質です。だからこそ“世界最高峰のコンテンツを残したい”という強い想いがあり、最高峰の美術館であるルーブル美術館と一緒に番組制作ができれば、ということから始まった企画でした。」

提案当初、ルーブル美術館側からのリアクションは薄く、8K番組制作の実現までに難航が予想されましたが、来日した責任者に8Kコンテンツを観てもらったことで状況は一気に好転。ルーブル側が“歴史的な文化財を8Kで残す意味がある”と意識を転じ、NHKとの共同制作が実現したとのこと。

■絵画も彫刻もさらに立体的に表現できる
■8Kならではの“引きの視点”に注目!
■HDRとBT.2020で再現性も大幅に向上
■実体験以上に楽しめるコンテンツに!
■番組情報

>>「8K映像であれば感じとることができる」魅力とは? 気になる記事の続きは「ホームシアターCHANNEL」で!

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