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フォトアクセサリー入門ガイド<三脚編>

「三脚入門」のための“基本のキ” Vol.2 三脚選びのポイント

公開日 2019/06/28 06:30 デジカメCHANNEL編集部
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■操作性は、「脚ロック方式」&「雲台」がポイント!

「三脚選びの要」である、脚の「素材」「段数」「パイプ径」の次は、操作性に関する要素にも注目しましょう。ポイントは「脚ロック方式」と「雲台」です。

まず、脚ロック方式ですが、代表的なのは「レバー式」と「ナット式」の2種。多くの三脚がこのどちらかを採用しています。レバー式は、脚部をワンタッチで素早く伸縮でき、操作も簡単。初心者や女性でも扱いやすい点が魅力です。一方のナット式は、扱いに多少の慣れが必要ですが、構造がシンプルなため、ハードな使用にも強く、故障などのトラブルが起きにくいというメリットがあります。


「雲台」は、三脚にカメラを固定する部分のこと。「自由雲台」か「3ウェイ雲台」の2種が代表的で、交換することもできますが、ほとんどの三脚にはこのどちらかが付属します。自由雲台は、小型軽量で携帯性に優れた雲台。一箇所のロックを解除することで、カメラの角度を素早く自在に動かすことができます。一方、3ウェイ雲台は、水平方向、垂直方向の角度を、それぞれ個別に調整することができる雲台。じっくりと緻密な構図を作るのに特におすすめです。


脚ロック方式や雲台は、いずれもどちらか一方が正解ということはありません。それぞれのメリットを把握し、実際に量販店の店頭などで試すなどして、自分が使いやすいと感じた方を選ぶとよいでしょう。

■個性際立つ! 実は多彩な三脚の種類

また、どれも似たようなフォルムをした三脚ですが、オーソドックスな三脚以外にも、実は様々な種類があります。ここでは、その代表例として「トラベラー三脚」、「ビデオ三脚」、「テーブル三脚」の3種をご紹介します。いずれもそれぞれの用途に適した工夫が盛り込まれており、オーソドックスな三脚とは一味違う使い勝手を実現しています。

・トラベラー三脚

携帯性を追求したコンパクトで軽量な三脚です。脚を180度折りたたんでコンパクトに収納できるため、縮長が短いのが特徴。撮影旅行はもちろん、公共機関や徒歩での移動が多い撮影でも、ストレスなく持ち運ぶことができます。

・ビデオ三脚

動画撮影に適した三脚です。安定性を高めるスプレッダー(脚を安定させるための支柱)や、雲台の動きの滑らかさを調整できるフリクションコントロール機能など、動画撮影をより快適に楽しめる工夫が盛り込まれています。

・テーブル三脚

テーブルでの小物撮影や、ローポジションでのマクロ撮影などに便利な小型三脚です。気軽に使えるカジュアルなモデルから、小さいながらも剛性に優れた本格派までバリエーションも豊富に揃っています。



いかがでしたか? 初めての三脚選びは迷うことが多いと思いますが、ここでご紹介したポイントをひとつひとつチェックしていけば、きっとあなたにぴったりな三脚が見つかるはず。次回は三脚の基本的な使い方をご紹介していきます。どうぞお楽しみに!

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