HOME > レビュー > 「三脚入門」のための“基本のキ” Vol.2 三脚選びのポイント

フォトアクセサリー入門ガイド<三脚編>

「三脚入門」のための“基本のキ” Vol.2 三脚選びのポイント

2019/06/28 デジカメCHANNEL編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
三脚の使い方、選び方などを数回に分けてお伝えする本企画。Vol.1では、三脚を使うことで得られるメリットについてご紹介しました。そこでVol.2の今回は、実際に三脚を選ぶ際、最低限抑えたいポイントや、三脚の種類について解説します。


■「三脚」を選ぶ時の最重要ポイントは?

三脚の役割は「カメラをしっかりと固定すること」。そのため、三脚選びの時に何よりも重視したのが「安定性」です。安定性は、一般的に大きく、重さのある三脚ほど高くなります。では、大きく重さのある三脚を選べばいいのかというと、そうとも言えないのが三脚選びの難しいところです。

安定性と引き換えになりますが、ストレスなく持ち運び、軽快に使うためには「携帯性」も欠かせないポイントです。安定性と携帯性、この相反した2つの要素のバランスを、自分の撮影スタイルに合わせて選ぶことが、失敗しない三脚選びへの近道です。

■「三脚選びの要」は、「脚」にあり!

三脚選びを始める時、最初に注目してほしいのが、脚の「素材」、そして「段数」や「パイプ径」です。これらは三脚の安定性、携帯性に密接に関わる、いわば「三脚選びの要」。それぞれについて、選ぶ時のポイントを解説していきます。



まず「素材」ですが、代表的なのは「アルミ」と「カーボン」の2種。同じクラスの三脚を比べた場合、アルミ脚はカーボン脚よりも重いものの、価格が手頃です。一方でカーボン脚は、アルミ脚よりも軽く、携帯性に優れています。価格はアルミ脚よりも高価ですが、振動の収まりが早い点が大きなメリットです。

続いて「段数」です。これは脚を伸縮する時の“継ぎ目”の数(石突含む)のこと。ポピュラーなのが、3段タイプと4段タイプになります。同じクラスの三脚を比べた場合、この段数が少ないほど、最下段の脚が太くなり、安定性が高まります。セッティングが素早くできるメリットもあります。逆に段数が多いほど、縮長(脚を一番短くした状態の長さ)が短くなり、携帯性が高まります。

最後は「パイプ径」。パイプ径とは、脚の太さのこと。三脚の安定性、携帯性に直結する重要な要素です。パイプ径が太いほど安定性が高くなります。逆に細いほど軽くなるため携帯性が高まります。とはいえ、載せるカメラがぐらついてしまっては元も子もありません。そのため、パイプ径を決める時は、載せるカメラに適したサイズを選ぶようにしましょう。目安としては、コンパクトカメラなら径20mm前後、ミラーレスや、エントリーからミドルクラスのデジタル一眼なら径24mm前後、望遠レンズを装着したフルサイズ一眼なら、径28mm以上の太さを選べば安心です。

次ページ操作性に関する要素と三脚の種類を知ろう!

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE