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レコチョク/NTTぷららの担当者にインタビュー

「レコチョクBest」「ひかりTVミュージック」はなぜ100万曲/980円/320kbpsなのか?

2013/03/07 折原一也
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2013年3月1日より、NTTぷららによる音楽配信サービス「ひかりTVミュージック」がスタートした。サービスの目玉は、100万曲以上の楽曲を月額980円で聴き放題という点だ。また、「着うた」などの提供で知られるレコチョク社との協業で今回のサービスが実現した点にも注目が集まっている。楽曲は、「レコチョクSupport」としてレコチョクより提供される。

当サイトの読者にとって特に注目すべき点は次の2点だろう。第一に、320kbpsというクオリティで配信されるという点。第二に、邦楽ラインナップが非常に充実している点だ。ひかりTV対応チューナーからはもちろん、スマートフォンからの利用ができる点にも注目したい。

■月額980円/320kbpsで100万曲を聴き放題。「ひかりTVミュージック」の狙いを聞く

今回は注目の新サービスの立ち上げの背景と狙いについて、株式会社NTTぷらら、そして協業した株式会社レコチョクの関係者の方々にお話を伺った。

右から(株)NTTぷらら サービス本部ビジネス戦略部 担当部長 林健一氏、同サービス本部ビジネス戦略部 橘堂将佳氏、(株)レコチョク 社長室 担当部長 兼 企画開発部 プロデューサー 鬼頭武也氏、同企画開発部 ディレクター ストラテジックユニット 飯塚浩一氏

最初に念のため、「ひかりTVミュージック」における、NTTぷららとレコチョクの関係についてもう一度整理しておこう。ひかりTVミュージックは、レコチョク社による「レコチョクSupport」による楽曲提供を受けたサービスとして、ひかりTVを運営するNTTぷららによって提供される。

「レコチョク様と協業のサービスというと、スマートフォンに対して行うものというイメージを持たれる方もいるでしょうが、『ひかりTVミュージック』ではスマートフォンだけでなくご自宅のひかりTV対応チューナー(STB)を接続したテレビでも視聴可能です。場所を問わず聴くことのできるサブスクリプション型(定額・聴き放題)のサービスを提供していきます」(NTTぷらら・橘堂氏)

STBとスマホの両対応を実現した「ひかりTVミュージック」の基本コンセプトを紹介してくれる(株)NTTぷららの橘堂氏

「ひかりTVミュージック」に対応するデバイスはiOS/Android搭載スマートフォンの他、ひかりTV用のSTBに対応する。また、1つの契約で、STBとスマートフォン双方から音楽を聴けるマルチデバイス対応サービスとなる。ちなみに、「ひかりTV」のテレビ向けのサービスの契約をしていなくても、同社のWEB会員として登録すれば、スマートフォンから利用することができる。

スマホアプリ版のひかりTVミュージックのホーム画面

ひかりTVミュージックのSTB版の画面

同様のサービスとして、協業するレコチョク社が運営するスマートフォン向け音楽配信「レコチョク Best」も3月4日にスタートした。「ひかりTVミュージック」では、同社STBでも視聴可能とすること、後述するプレイリストの編成などで「レコチョクBest」と差別化している。

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