既存機器は対応不可、PS3はフル対応か − 見えてきた「Blu-ray 3D」の詳細

ファイル・ウェブ編集部:風間雄介

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2010年02月12日


■Playstation 3はどのようにしてBlu-ray 3D対応を実現するか

それではHDMI 1.3を搭載しているPlaystation 3は、どのようにしてBlu-ray 3Dソフトを再生するのだろうか。ここからは、これまでの取材の成果をもとにした推測になるが、恐らくPlaystation 3では、MPEG-4 MVCをフルデコードすることはもちろん、なおかつフルHD 3D映像の出力に対応してくる可能性が高い。

Blu-ray 3Dにおける二つの大きなハードルは「MPEG-4 MVCのデコード能力」と「HDMI 1.4のBlu-ray 3D伝送に関わるパケット伝送能力」であることは既に述べた。

まずMPEG-4 MVCのデコードについては、Cellの高い処理能力によってクリアすることが可能だろう。そうでなければ、BDAが「Playstation 3で、Blu-ray 3Dの再生が行えるよう設計されている」とアナウンスするはずもない。

もう一つのハードルであるHDMIについては、二つの方法が考えられる。

一つは、MPEG-4 MVCをデコードした後、サイド・バイ・サイド方式にダウンコンバートして、データとしては2DのフルHD映像と同等のものとしてHDMI 1.3から出力する方法。これならHDMI 1.4の規格で定められている、3D伝送に関わるパケットを常時送り続ける必要はなくなる。解像度は半分に落ちてしまうが、妥当な対応方法と言えるだろう。

もう一つの方法は、Cellのパワーを使って、非常に高い頻度で3D映像対応のパケットを生成し、HDMIのTX-LSIから送り込むというものだ。つまり、ハードウェア的にはHDMI 1.3なのだが、1.4のデータを、強大な処理能力をバックボーンにして、半ばムリヤリ送信してしまう、という解決法だ。Cellならではの力技と言えるが、これが可能になれば、Blu-ray 3Dに収録されたフルHD 3Dをそのまま再生できることになり、ユーザーにとってのメリットは大きい。そして、これはCellの力をもってすれば、決して不可能なことではないだろう。

SCEが情報を公開していないこともあり、Playstation 3がどちらの方法を採るかはまだわからないが、ハードルは高くてもフルHD 3Dの再生にチャレンジして欲しいものだ。

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これまで今ひとつ分かりにくかったBlu-ray 3Dについて、その概要を説明した。今後対応機器が発売・発表されるタイミングに合わせて、様々な情報が公開されることになるだろう。今後の展開に注視していきたい。

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