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PRMakuakeで先行販売中の最上位モデルを実機検証

XGIMIの4Kプロジェクター「TITAN Noir Max」レビュー! 広大なコントラストとずっしりと沈む黒による新たなシネマ体験

公開日 2026/10/02 06:30 大橋伸太郎
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常用レファレンスである4K UltraHDブルーレイ『8K空撮夜景SKY WALK』をFILMMAKER MODEで再生すると、冒頭の東京タワーや建物のイルミネーションの赤のレベルが高過ぎて飽和気味である。RGBレーザーのパワーが勢い余っているのだ。これは視聴を続けていくうちに分かったのだが、デュアルアイリスの絞り値の設定がものを言い調整可能である。

デュアルアイリスがダイナミックモード時は自動で動的な制御を行う。グラフイメージが表示されるため、好みのバランスへ直感的に調整できた。f値=レンズの明るさで、数値が小さいほど輝度が高くなる

それではさまざまなタイプの映画ソフトを見てみよう。まずはシリーズ最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』から。プロジェクターの画質の50%はレンズシステムの性能で決まる。本機は大口径ではないが高解像度で高品位のレンズを使っていることが分かる。

最新スペックのSST DMDの描画性能は素晴らしく、ジェイクやネイティリのクローズアップは解像感豊かで立体感と陰影に富み、CGが生むキャラクターに豊かな表情と生命を吹き込む。光の明暗レンジの余裕が惑星パンドラの空海地に深い奥行きと広がり、実景とみまがう自然な陰影を生む。

本機は昨今省略されることの多い3D再生に対応する。別途購入の3Dメガネを付属のケーブルで充電(USB)、メニューの3D設定から「上下」(トップ・アンド・ボトム)を選び、メガネの上部のボタンプッシュでリンクすると、フリッカーのない自然で快適な3D視聴が楽しめた。

25年冬発売の“HORIZONシリーズ”で新開発したレンズをブラッシュアップした「X-Master レッドリングレンズ Pro」を搭載。航空宇宙グレードの非球面ガラスレンズを15枚採用、14層の真空コーティングを施し、99.6%の透過率を実現

映像モードは「映画」「標準」「FILMMAKER MODE」などのほか、視聴環境の明るさに応じて映像を最適化する「ISF」も用意

次にギレルモ・デル・トロの近作『ナイトメア・アリー』。2時間弱の尺の大半がダークシーンというサスペンスホラーの本作は、TITAN Noir Maxを待っていたような映画。デュアルアイリス搭載し “Noir” を標榜するだけにさすが黒は沈む。そればかりでない。暗部の中に配された色彩が埋もれず、生き生きと色付き匂い立つのが凄い。

本機はノイズリダクションの設定も的確で、暗部のノイズが少なく映像の妨害要素がない。ナイトシーンの女優たちのスキントーンは透明感を湛えつつ生気に満ち、ケイト・ブランシェットの口紅やルーニー・マーラの血塗られた手の赤の鮮烈さが際立ち、気がつけば映像に引き込まれている。

各種映像設定。『ナイトメア・アリー』では映画モードをベースに、シャープネス18、MEMC オフ、ガンマインデックス2.3、ダイナミックブラック、超解像オフ、その他詳細設定で調整して良好なバランスが得られた

ピクサー&ディズニーの3DCGアニメーション作品『私がビーバーになる時』のような現代的なデジタルソースは、設定をあまりいじらずともダイナミック絞り調整「ダイナミック」で快適な視聴が楽しめる。

TITAN NoirシリーズはDolby Visionに対応しており、その時のコントラストレンジの伸び代は大きい。ラストの新生自然保護区の描写はすみずみまで光が宿り、クロード・モネの印象派絵画を思わせるみずみずしい映像だ。

Dolby Vision、IMAX Enhancedは対応コンテンツの入力を検知して自動で各種モードを切り替え

旧作リマスターとサウンドも余さずチェック!

最後にモノクロ日本映画旧作をみてみよう。黒澤 明『蜘蛛巣城』(クライテリオン版4K UltraHDブルーレイ)。冒頭の霧に包まれた城砦の描写はデジタル固定画素方式のディスプレイの場合、誤差拡散ノイズで汚くなりやすいのだが、TITAN Noir Maxは、グレインの粒子が膨張したり荒れたりすることもなく、フィルム原画上映を前にするような没入感が味わえる。

山田五十鈴のまとう衣装の狂気を感じさせる白絹の光沢、三船敏郎の甲冑のどす黒い野心のぎらつく艶といった細部のコントラストにHDR10に優るDolby Visionの伸びしろがある。これを享受できるのもTITAN Noir Maxならではの特権だろう。

また、本機はデュアル・パッシブラジエーターを持つハーマンカードンのスピーカー(12W×2)を内蔵。Dolby AudioとDTS Virtual:X再生に対応する。Netflix『地獄に堕ちるわよ』でサウンドを確かめると、ストリーミング再生でセリフの帯域は十分、劇伴とのコンビネーションが美しく、快適なシアター音声を届けてくれる。

サウンドモードやサラウンド効果も豊富に用意
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ワンタッチですべての補正を完了する「ワンタッチ画面補正」のほか、画質損失の少ないレンズシフト/光学ズームにも対応。障害物回避や各種自動補正機能も完備しており、高水準の設置性を備える

家庭劇場の実現を忠実に追い求めた強靭なプロジェクター

あらためて凄いプロジェクターの新星が登場した。明るさとコントラストレンジの広大さは、従来の簡便な海外製プロジェクターの範疇の中にないスケールの大きな製品である。

機械任せでもぽんとそれなりの画が出るが、それだけでは本機のポテンシャルを生かしたことにならない。調整範囲は国産のLCOS高級機に劣らないくらい豊富で至れり尽くせり。ユーザーの積極的な参加を待っているのである。手応えのあるプロジェクターが登場して筆者はいまも興奮のなかにいる。

最近日本のとあるプロジェクターブランドで長く製品の企画開発に携わった方と話す機会があったが、台頭いちじるしい海外製品について「彼らの技術力と生産能力に、画質をまとめあげる知見とセンスが加わったら、空恐ろしいです」と述懐していた。その言葉に誇張はないと思えた。XGIMIのTITAN Noir Maxがいま、その扉を押し開こうとしている。

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本体背面
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付属リモコン

(提供:XGIMI)

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