スマホに直挿し!充電不要で遅延もナシ!「USB-Cイヤホン」選び方ガイド

イヤホンといえば完全ワイヤレスが当たり前ないま、しかし有線イヤホンへの注目も上昇している。多くのユーザーが一旦ワイヤレスに乗り換えその弱点も体験したことで、有線イヤホンを使っていたときには当たり前だった「充電不要/音声遅延なし/接続安定」の便利さが改めて実感されたのだろう。
中でも注目されているのが、旧来の3.5mmではなく、USB Type-C端子を採用したUSB-Cイヤホン。変換アダプター不要でスマホに直挿しでき、有線ならではの便利さを獲得しつつ、有線の不便さであるケーブル周りの煩雑さは最小限。リモコン&マイク搭載で通話にも不便はなく、なるほどその実用性はかなり高い。
だが人気ジャンルになり製品数が増加したことで、どれを選べばよいのか悩む方も増えているかもしれない。そこで今回は定番ブランドかつ1万円以下のUSB-Cイヤホンをピックアップ。定番ブランド製品はエントリー価格帯であっても、イヤホン本体やイヤーピースの形状などの基本的な設計、音の調整といった部分に各社のノウハウが活かされている。
一定水準以上の着け心地や音質を期待でき、個人ごとの耳の形や音の好みの違いに対しても大ハズレにはなりにくい。その上で少しがんばって予算を増せば、用途や機能に合わせ、「ゲーミング」「オープンイヤー(ながら聴き)」「音質重視」「ノイズキャンセリング」といった特長を備えた製品にも手が届く。
安心感のある定番ブランド。用途や機能で選べる。そんなUSB-Cイヤホン7製品を紹介していこう。
1. PHILIPS「TAE1018」
コスパといえばフィリップス!のインナーイヤー型。フィリップスは伝統的に「安いのに音がよい!」的なハイコスパイヤホンの分野でも評価されてきたブランドであり、この価格帯での製品作りは大得意だ。
加えてこのモデルについてはカナル型ではないこともポイント。シリコン製イヤーピースで耳を塞ぐ形ではないので、完全なオープンイヤー型ほどではないが周囲の音も自然に耳に入ってくる。オープンイヤー型に興味ありな方でも、実はこちらで十分満足できる場合もありそうだ。
でありつつオープン系の弱点である低域不足は大口径ドライバー搭載で目立たなくされており、帯域バランスも問題なし。人の声を穏やかに優しめに届けてくれて、トークコンテンツとの相性も良好。
特に手頃な価格なので有線お試し用としても手を伸ばしやすい。またこれまで通りワイヤレスノイキャンをメインに使いつつ、そのメインとは真逆のサブイヤホンとして用意しておくのも面白そう。メイン機のバッテリー切れの際や周囲の音も聞こえてほしい場面で活躍してくれるだろう。
2. SONY「IER-EX15C」
ソニー初にしてこの仕上がり!な優等生スタンダードモデル。発売は2025年秋と新しめだが実はこれがソニー初のUSB-C接続イヤホン。しかし初製品にしてその完成度は高い。
USB端子周りにはおそらくスマホケースとの干渉を避けるための段差を用意。左右イヤホンの形が同じなので装着時に左右が分かりにくいかと思いきや、目に入りやすい位置のL/Rマークでしっかり案内。
筐体の小ささ、そして十数年以上も定番であり続ける同社ハイブリッドイヤーピースのおかげで装着感もよし。なお付属イヤピはXS/M/XLの3サイズで、耳の特に小さい方にも大きな方にも対応。隅から隅まで、USB端子からイヤーピースまで、丁寧に仕上げられた製品だ。
音質も文句なし。全体のバランスを崩さない程度にローミッドを押し出すことで低音表現を充実。変に鋭くしないナチュラルな感触の高音による、聞き疲れなさや声の温かみも持ち味となる。
特別な機能や特徴は必要なしで「普通によい」がほしいのならこれを選んでおけば間違いなし!と言える、ハイレベルスタンダードのひとつだ。
3. Victor「HA-FR29UC」
実は低価格帯でもおなじみビクター!の技ありなスタンダードモデル。名門ビクターは実は低価格イヤホンも多く手がけており、お手頃価格のイヤホンづくりも得意とするところだ。
このモデルも基本クオリティはバッチリ。しかもそれに加えてのプラスアルファがいくつもある。まずはリモコンに用意されたマイクON/OFFスイッチが便利。通話時、スマホでアプリを操作する必要なく、さっと確実に自分の声や周囲の音をミュートできる。
パッケージも充実。イヤーピースはXS/S/M/Lの4サイズが付属され、キャリングポーチも同梱だ。音周りでは、リモコンの+ボタンの長押しで変更できるFLAT/BASS/CLEARと用意されたサウンドモード機能に注目。
FLATはバランス良好かつカッチリとした描き込みが持ち味。BASSは低音の太さだけではなく深い部分の響きも補強してくれて、音楽のほか映画音響の再現にもよし。CLEARはトークの聞き取りやすさ向上などに役立つ。
スタンダードな完成度だけではなく、製品選びの決め手となり得る特徴も備えたモデルだ。
4. JBL「JBL QUANTUM 50C」
JBLゲーミングシリーズの有線イヤホン。ケーブル直付けプラグは3.5mmだが3.5mmからUSB-Cへの変換ケーブルが付属し、ルックス的にも違和感なくUSBイヤホンとして運用できる。
強みはゲーミングイヤホンらしい通話周りの充実。スライダー式ボリュームとミュートスイッチを装備し、相手の声が聞こえにくければさっと音量アップできるし、自分の声や周囲の音をカットしたい場面では手元でさっとミュートできる。
リモコンは操作しやすい胸元に配置しつつ、マイク部はリモコンから独立させて口元に配置し、声を拾いやすく設計。それらの機能や設計はゲーム時のボイスチャットに向けてのものだが、その性能はもちろん日常の普通の通話でも発揮されることだろう。
サウンド傾向は「くっきり!」だ。ボイチャの声もゲーム内のサウンドもその内容を情報として取りこぼさせない!という、ゲーミングイヤホンとして王道の音作りになっている。
最新ワイヤレスにも負けない通話性能と有線ならではの接続安定性と低遅延性を併せ持ち、ゲーマーの要求に応えてくれるモデルだ。
5. nwm「nwm WIRED(USB Type-C)」
ながら聴き最強ブランドの一角、nwm(ヌーム)の有線モデル。耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンはいまやジャンルとして確立され人気を集めている。しかしまずワイヤレスの時代が来てそれが主流になって、それからオープンイヤーの人気が高まったという時系列のせいか、有線でオープンイヤーという製品の選択肢はあまり多くはないのが現状だ。
であるが安心してほしい。選択肢は限られているが、その中にオープンイヤー型の専門家的なブランドであるnwmの製品があるのだ。周囲の音は本当にほとんどそのまま聞こえてくるし、音漏れの音波を打ち消す特許技術「PSZ」により周囲に迷惑をかける不安も低減されている。
オープンイヤー型に期待される要素をハイレベルで満たす、オープンイヤー型のリファレンス的な有線イヤホンと言える。音質面では普通のイヤホンと比べて音のくっきり感や重みは出にくい。しかし「ながら聴き」で使う分には、再生音を主張しすぎないその聞こえ方がむしろ心地よい。
コンテンツに没入するためのイヤホンではなく、コンテンツを日常に溶け込ませてくれるイヤホンだ。
6. SENNHEISER「CX 80U」
ドイツの名門ゼンハイザーの定番エントリーのUSB版。本モデル自体は今年発売だが、ベースとなった3.5mmアナログ接続の「CX 80S」はロングセラーモデルなので、その実力はすでに証明済みだ。
ころんと丸く小さな本体は耳への収まりがよく、素直な球形なのでユーザーの耳の形との相性の良し悪しも出にくそう。リモコンはシンプルなワンボタンで音量調整には対応していないが、代わりに手探り操作でも迷いなく間違いなく押せるので、再生/停止/スキップ、通話開始といった基本操作の確実性は高い。ちなみに左右イヤホンが同じ形でそこでの見分けはつきにくいが、「リモコンがぶら下がっている側が右」で覚えておけば問題なし。
といった使い勝手の特徴もありつつ、しかし最大の強みはやはりサウンド。エントリー機でありつつゼンハイザーイヤホンに期待される繊細なシャープさを見事に備え、ボーカルの息遣いやキレキレのシンバルワークなど、音楽の細部までの描き込みを見せてくれる。
シンプルに音がよいイヤホンがほしい。そんな音楽ファンの願いに応えてくれるモデルだ。
7. オーディオテクニカ「ATH-CKD7NC」
オーテクからノイキャン搭載USBイヤホンが登場!有線イヤホンの中でもUSB接続だけの特権のひとつは、USB給電のおかげでイヤホン側にバッテリーを搭載することなく機能を追加できること。
つまりこのイヤホンは、ワイヤレスとは違って、バッテリーの心配なしでノイキャンを使えるのだ。通勤通学の電車内でもノイキャン搭載完全ワイヤレスで快適なリスニング環境を満喫している今、有線に戻ってそれが失われるのは我慢できないかも……なんて懸念のある方もこのモデルなら心配なし。むしろバッテリー切れの心配がなくなることで安心が増えるはず。
ノイキャンはハイブリッド方式で性能を高め、周りの音を取り込むヒアスルーモードも搭載と、ワイヤレス機に劣らぬ機能性を確保。XS/S/M/Lと4サイズのイヤーピースを付属し、耳の小さなユーザーへの配慮もよし。音質はノイキャンオンでは低音が押し出されて迫力満点、対してオフではバランス重視と変化するタイプ。その変化込みで使いこなしたい。
ノイキャン搭載なのに充電不要。有線ならではの便利さが特に光る最新モデルだ。
さいごに
今回はメジャーブランドのUSB-C有線接続イヤホン、7製品をピックアップ紹介させていただいた。どれにもそれぞれ特徴的なポイントがあるので、ご自身の使い方や好みにピンときたものを選んでいただければと思う。
また各製品のポイントとして注目した部分の中には、USBイヤホン選びにおける一般的なチェック項目としても役立つ箇所もある。付属イヤーピースのサイズ、リモコン周りの使いやすさなどだ。そういったところも参考にしてみてほしい。
