AVIOT「TE-U1-PNK」レビュー。ピヤホン9は「グルーヴ感溢れる“楽しい”サウンド」の高コスパ機だ!
さて、ピヤホン最大の特長といえるサウンドはというと、ひとことでいえば躍動感に満ちた表現力の高さが魅力。
手数の多さやキレのよさ、グルーヴ感溢れる演奏で有名なプロドラマーであるピエール中野氏ならではの表現なのか、バンド演奏を聴くとドラム、特にキックドラムが確かな存在感をアピールしてくる、全体的に重心の低いヘビーなサウンドに仕立てられている。
同時に、スネアやタムなどは格別のキレのよさを持ち合わせているので、普段よりもグルーヴ感の高いサウンドともなっている。
彼がメンバーをつとめる凛として時雨はもちろんのこと、サカナクションやSEKAI NO OWARI、Mrs.GREEN APPLE、Official髭男dismなどロック系Jポップスとは抜群に相性の良いサウンドをみせてくれる。
特にサカナクションやMrs.GREEN APPLEはグルーヴ感の高さが楽しく、いっぽうでSEKAI NO OWARIはヴォーカルも楽器も音色のよさ(絶妙な音表現というべきか)が際立っている。
アーティストそれぞれのこだわりが存分に伝わってくれるので、大変興味深いし何よりも音楽を聴くのがとても楽しい。
想像以上に懐の深いサウンドであることも、「TE-U1-PNK」の魅力といえる。
普段とは印象が異なっているものの、このグルーヴ感の高さは聴き慣れたはずの名盤ロックも新たなる表現を見いだすきっかけになってくれるし、(意外かもしれないが)フルオーケストラのクラシックも(録音されたコンサートホールならではの)臨場感やスケール感がダイレクトに伝わってきて音楽に夢中になれる。
女性ヴォーカルも表情が豊かで聴き応えがある。僅かにハスキーな歌声となる傾向があるため、ヨルシカや羊文学、丁など大人っぽい歌声とは抜群の相性をみせるが、樋口楓、VESPERBBELLなども好ましく、歌声の特徴や魅力がしっかりと伝わってくれる。
もうひとつ、演奏全体の纏まりがよいうえ、音場の広がり感が良好なのも「TE-U1-PNK」ならではの特徴といえる。
おかげで、現代楽器とともにアコースティック楽器なども併用するアニソン系も、表情豊かなサウンドを聴かせてくれるので楽しい。
総じて、グルーヴ感溢れる“楽しい”サウンドであること、キレは良いのに演奏全体の纏まりもよいところなど、音楽をとことん楽しませてくれるサウンドをもつことがピヤホンならでは、そして「TE-U1-PNK」ならではの魅力といえる。
このサウンドに加え、大満足の機能も搭載されているのにも関わらず1万円を下まわる価格で入手できるのは嬉しいかぎり。装着感の快適さも合わせて、多くの人にオススメしたい製品だ。
(協力 : プレシードジャパン)
