ビクター史上最高音質イヤホン「WOOD master」がさらに機能強化!「K2テクノロジー」対応アップデートの効果とは?
「K2テクノロジー」のメリットとは?
はじめに「K2テクノロジー」の内容を確認。
同テクノロジーに含まれる技術要素は多種多様に及ぶが、本機を含めたオーディオ再生機器で「K2」と言えば基本、圧縮、劣化したデジタル音源の高周波数帯域、微小信号に拡張処理を施し、オリジナルマスターに迫るクオリティでハイレゾ相当の高音質を再現するのがその狙い。同技術開発時にもビクタースタジオの協力を受けたとのことで、「Tuned by VICTOR STUDIO」である本機への「K2」搭載も自然な流れかもしれない。

そして歴史を積み重ねてきたその技術が、現代のストリーミング&ワイヤレスなリスニングスタイルにちょうどハマる。
まずストリーミング。ハイレゾロスレスでのストリーミングも広まってはいるが外出時となると、データ通信のコストや安定性の観点から256kbps-320kbps程度の圧縮ストリーミング設定での利用も多いだろう。その圧縮によって損なわれてしまうまさに高周波数帯域と微小信号を「K2」はオリジナルマスターと同等に復元してくれる。
またワイヤレスイヤホンにおいては、スマートフォン等とイヤホンの間の伝送に高音質コーデックを用いることで、その部分での音質損失を低減する高音質化手法がある。本機もLDAC対応だ。
しかし高音質コーデックはBluetooth通信のビットレートを増加させるため、都心の人混みなど電波状況が悪い環境においては実力を発揮しにくい。再生が途切れたりビットレート=音質を下げて再生を維持する動作になりがちだ。
対して「K2」は、Bluetooth通信にはSBC/AACといった低ビットレートで安定性の高いコーデックを用い、音声データをイヤホン側で受け取ってから復元する仕組みなので、電波状況の影響を受けにくい。そしてiPhoneを筆頭としたSBCやAACにしか対応しないスマホでもオリジナルマスターと同等に復元できる。
なお「K2」利用時はLDAC等の高音質コーデック利用時と同じくバッテリー消費は増えるので、その点のみ注意は必要だ。
WOOD master×「K2テクノロジー」音質レビュー:気になる効果は?
といった理屈や利点を踏まえた上で、だがしかし結局いちばん重要なのはもちろん、実際どれくらいどんなふうに音よくなるの?というところなわけだ。そこをお伝えしていこう。
・Apple Musicを256kbps設定でストリーミング再生
・スマートフォンとはAAC接続
・ノイキャンオン
の環境で、「K2」オフ/オンの比較視聴を行った。
