"ビクター史上最高音質”「WOOD master」や初のウッドコーンサウンドバー誕生の裏側とは? 開発陣直撃インタビュー

ビクターの2025年秋冬の新製品が一挙に発表された。4年ぶりに世代交代したフラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「WOOD master(HA-FW5000T)」、初のウッドコーン搭載サウンドバー「TH-WD05」、そして天然木デザインのお手元テレビスピーカー「SP-WS10BT」と、いずれも “ウッド(木)” がキーポイントになっている。
“ウッド” がどのように注目の新製品群のクオリティへ寄与しているのか? 企画・開発された背景には何があったのか? 開発秘話をキーパーソンに訊いた。

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「最高の音質にできたんじゃないか」「非常にいい形で製品化できた」
ビクター(JVCケンウッド)では、イヤホン/ヘッドホンやスピーカーの振動板に木材を使用する “ウッド” 技術を、約20年間という長きにわたって独自に培ってきた。
一方で、今回の「WOOD master」では従来までと異なる方法でウッド振動板を作ったり、サウンドバーにもウッドコーンを初めて搭載するなど、“ウッド” が新たな局面に踏み出したとも言える状況になっている。
完全ワイヤレスイヤホン「WOOD master」の開発者である北岩公彦氏は、「今までのウッドという枠を超えて、ハイエンドのワイヤレスイヤホンとして最高の音質にできたんじゃないかと思っています」とコメント。
「ジャズやクラシックはもちろん、現代的なエレクトロニックな音楽まで幅広いジャンルに合うように作りましたので、音がいいと素直に感じてもらえるようなものになっているんじゃないかなと思いますね」と胸を張る。
また、サウンドバー「TH-WD05」についても、開発者の尾形知昭氏は「人の声の温かみに特長を持つウッドコーンを使ってテレビの音を良くしたいというのが今回のコンセプト。それを非常にいい形で製品化できました」と紹介。
さらに、尾形氏はお手元テレビスピーカー「SP-WS10BT」についても「音作りの方向性はオーディオと変わりません。テレビ用だけでなく音楽再生用としての音もしっかりしていますし、天板に天然木を使用したデザイン面も含めてワンランク上の製品に仕上がったと思っています」と語り、いずれの新製品にも高い自信を持っている様子を見せる。
