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PRいつものテレビ番組が“明瞭で良い音”に

ビクター“ウッドコーンサウンドバー”「TH-WD05」をさっそく使ってみた。伝統の音質と上質なデザインが魅力!

公開日 2025/11/13 11:30 杉浦みな子
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加えて、内蔵するサブウーファーとバスレフ構造によって強化された低域も、番組の見応えに直結している。サッカーの試合なんかを観ていると、選手がボールを蹴った時の“ボフッ”という弾力のある音が聴こえてきて臨場感がある。 

そして、TH-WD05の売りである人の声の聴こえやすさも特筆点。本機には「TV」「音楽」「映画」とコンテンツに合わせて3種類の音声モードが搭載されていて、普段のテレビ視聴時には「TV」モードにしておけば間違いなく、これだけで声の帯域が聴き取りやすい。センター平面スピーカーの力だろう。

さらに、本機に搭載された「クリアボイス機能」との合わせ技でその効果が増大するのだ。リモコンに搭載された「はっきり」ボタンを押して「クリアボイス機能」をONにすると、人の声がよりくっきり前に出てきて、とにかくわかりやすくて聴きやすい。日常的なテレビ視聴がぐっと快適になる。 

TH-WD05レビュー(2):映画鑑賞でも実力を発揮 

もちろん映画鑑賞においても、その実力は健在。今どきのサウンドバーとしてDolby Atmosコーデックの入力をサポートしており、音声モードを「映画」にすることで豊かな音場で楽しめる。

ここでも「はっきり」ボタンを押してクリアボイス機能をONにすれば、セリフが明瞭に強調されて前に飛び出し、登場人物の息遣いや声のニュアンス、音の細かい表情もしっかり浮かび上がる。 

なお、映画鑑賞で個人的に印象的だったのは、実はフィルム時代の古い映画における2chステレオ音声の聴き取りやすさだったりする。

というのも、ちょうど本機を借りていた期間に、俳優・ビョルン・アンドレセンの訃報が入ってきて、哀悼を示しつつ映画「ベニスに死す」を再生していたタイミングがあったのだが、この視聴感がかなり良かった。 

まず「映画」モードを選択することで、2chステレオ音声が自動で広がりのある音場にアップコンバートされることがそもそも大きい。

それに加え、運河を渡る船の軋む音、水が船体にチャプチャプ当たる音、衣服の擦れる音、登場人物が歩いた時に革靴が床をコツコツ鳴らす音……そういう一つひとつの音が、埋もれず明瞭に聴こえる。そして、随所で出てくる楽器演奏シーンのアコースティックな質感も良い。 

さらに、本作の特徴のひとつであるグスタフ・マーラーの音楽。オープニングで「交響曲第5番・第4楽章 アダージェット」が響いてきた瞬間から、「こんなに音楽が明瞭に聴こえたっけ?」という感じで、作品の世界に一気に惹き込まれた。 

劇中では、主演のダーク・ボガード扮する老作曲家・アッシェンバッハの心象風景を象徴するようにマーラーが使用されるわけだが、音楽の聴こえ方が明瞭になることで、彼が“世界で一番美しい少年”に寄せる想いがより濃厚に届いてくる。クラシック映画をリッチな音声で再体験することで、作品世界そのものの奥行きが増す……そんな発見があった。 

TH-WD05レビュー(3):Bluetoothスピーカーとして音楽再生にも◎

そして本機は、普通にBluetoothによる音楽再生スピーカーとして使ってもバッチリだ。もちろん音楽再生時は、「音楽」モードを選択。クラシックからロック、ポップスまで様々なジャンルの楽曲を楽しめる。 

コンパクトな筐体ながら、オーケストラ楽曲のようなダイナミックレンジの広い楽曲も豊かに聴こえるのが良い。金管楽器の音は艶やかで伸びがあるし、弦楽器を弾くような音にはちゃんと弾力がある。

個人的には、テレビとTH-WD05の正面で、少し離れた距離でソファに座りながらゆったり再生を楽しむようなスタイルが、一番魅力を感じられるのではないかと思う。 

ちなみに本機のBluetooth機能は、音声受信だけでなく音声送信にも対応していて、ワイヤレスヘッドホンやイヤホンへの出力も可能。これにより、大きな音が出しづらい深夜時間帯でも、周囲を気にせずヘッドホン再生でコンテンツを楽しめるのが便利だ。 

そんなわけで、今回はTH-WD05を使用し、改めてウッドコーンサウンドの魅力を実感することとなった。

前述したように、本製品は特に人の声をぐっと魅力的にしてくれる。テレビ番組やYouTube動画の視聴が快適になり、映画は作品の奥行きが深くなる。普段のテレビ視聴を上質なサウンドでアップデートしてくれる1台だ。

ビクターが長年培ってきたウッドコーンオーディオの技術が、シンプルな一体型のサウンドバーとなって日々の暮らしを豊かにしてくれることだろう。 

(提供:JVCケンウッド)

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