ビクター“ウッドコーンサウンドバー”「TH-WD05」をさっそく使ってみた。伝統の音質と上質なデザインが魅力!
そして今どきのサウンドバーとして、Bluetooth接続による音楽再生にも対応するのだが、コーデックはSBC/AACに加え、高音質のLDACもサポートしている。
さらにUSB入力ポートも備え、USBメモリー内に保存した最大96kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生も可能。
手軽な今どきのサウンドバーの面持ちながら、何気なく高音質再生スタイルをカバーすることにも注目したい。

総じて、別体サブウーファーやイネーブルドスピーカーなどを省いた“あえてワンボディ”のシンプルな構成としつつ、ウッドコーンユニットの採用により“オーディオ機器としての音質”を真正面から追求する実直なアプローチが光る。
その実直さは見た目にも表れていて、多くのオーディオファンは、ブランドアイコンである犬のニッパーくんを天面にあしらったウッドデザインを見ただけで、「なるほど、ウッドコーンを使ったサウンドバーか」とピンと来るだろう。
同時にこのウッドデザインのおかげで、“いかにもオーディオ機器”という主張が抑えられているのもポイント。上質な素材感をもって、リビングにそっと溶け込む1台になっている。

TH-WD05レビュー(1):いつものテレビ番組が“明瞭で良い音”に
では、いよいよ筆者宅で使用してみた所感をお届けしよう。ビクター独自のウッドコーンスピーカーといえば、振動板に木材を用いることで自然な響きと滑らかさを再現するのが特長だ。
これを採用したサウンドバーを日常的に使用してまず印象的だったのは、いつも観ている地上波番組やYouTube動画が、“明瞭で良い音”で聴こえること。
ドラマや音楽番組の音声が聴こえやすいのももちろんなのだが、ニュース番組などの冒頭で流れるちょっとしたジングル音なんかも、決して派手ではないが「あれ、なんか明瞭で良い音だな」と感じる。普段は聞き流しているようなテレビや動画のサウンド演出が、いつの間にかアップデートされた感覚だ。
