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PR直販限定モデルを徹底レビュー

カジュアルなのに本格派。JBL「BAR 800MK2」は“推したいサウンドバー”だ!

公開日 2025/10/20 06:30 杉浦みな子
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サウンドバーとリアスピーカーの距離間は5mほどで、我が家ではその間に食卓やリビングテーブルなどくつろぎスペースがある。つまり、サラウンド環境に囲まれる状態で生活した。

音を鳴らすと、それまでフロントに厚く集中していた出力の一部がリアに回り、音がぐるりと室内を満たす。普段のテレビ放送を視聴してみると、ステレオ音声がそのままリアからも聴こえてくるのが新鮮だ。

「これは良いな」ってことで、我が家では普段からリアスピーカーを外してサラウンド状態のまま使った。そういう場合でも、リアスピーカーを就寝前にサウンドバーに接続しておけば、朝には充電が復活している。

なお、リアスピーカーの内蔵バッテリーは3,283mAhで、公式の連続再生時間は最大10時間(使用環境によって異なる)。我が家だと、2日くらいは余裕で持った。

脱着式リアスピーカーの質量は1個あたり約700gと軽量。サウンドバー本体からの取り外しも簡単なので、ちょうどいい設置位置へ手軽に持ち運ぶことができる。さらに、バッテリー式なので「ここに置きたいけどコンセントに届かない…」などという悩みとも無縁だ

BAR 800MK2を使うと「映画がめちゃくちゃ楽しくなる」

続いて、アトモス対応サウンドバーとしての本領を発揮させるべく、Netflixオリジナル映画「新幹線大爆破」(4K/Dolby Atmos)を視聴してみる。

本機はアトモス音声が入力されると自動でアトモスモードに切り替わり、ディスプレイに「DOLBY ATMOS」の文字が流れてくる。ユーザー側で音声モードを調整する必要がないのも楽で良い。

そして何より、「新幹線大爆破」がめちゃくちゃ楽しい。本機はイネーブルドスピーカー非搭載モデルだが(上位2機種は対応)、リアルなリアスピーカーがあるおかげでサラウンド感が十分で、音の広がりやドルビーアトモスバーチャライザーによる上空から包み込むような空間性もちゃんと感じられる。

サブウーファーが別筐体で低音が効いていることもあり、“ホームシアター感”はバッチリ。こんなにコンパクトなリアスピーカーで、17畳のリビング全体をカジュアルシアターにできてしまった。

新幹線はやぶさ60号のゴオオオという低い走行音がリアルで、線路を行く軌道が伝わってくるし、序盤の貨物列車爆発シーンもはズシンという激しい爆発音から瓦礫が舞う細かい音まで聴こえて迫力抜群。

はやぶさに爆弾が仕掛けられたことを知るシーンでは、不穏な低音が体内を抜けるように広がって緊迫感を煽る。さらに、客席に車内アナウンスが流れる際の音声が上方から周囲に広がっていて、本当に新幹線の中にいるときのような聴こえ方がする。

全方位からリアルな音に包まれる独自技術「MultiBeam 3.0」や、繊細な環境音や効果音の明瞭度を高める「SmartDetails」など、上位モデルと共通の技術が活きているのを感じる。

もちろん「空間オーディオ」対応の音楽コンテンツを再生するスピーカーとしてもかなり良い。Amazon Music HDで配信中のアイナ・ジ・エンド「革命道中」では、サビでフロントに浮かぶ力強いボーカルと、リアに割り振られたドラムンベースの細かいリズムに包み込まれる。

藤井風「満ちてゆく」は前半のピアノとボーカルが染み込むバラードから、どんどん音が増えていって、後半にかけてサラウンド感が増していく演出を体感できる。いずれも元のステレオ音声とは異なる楽曲体験で、リアスピーカーあってこその聴き心地だ。

カジュアルでも本格派。かなり魅力的なサウンドバー「BAR 800MK2」

いかがだっただろうか。もちろん空間オーディオ再生を突き詰めるなら、イネーブルドスピーカー搭載の上位モデルが視野に入ってくるだろう。しかし価格はいずれもハイグレードで、BAR 1000MK2は約16万円、 BAR 1300MK2は23万円弱。そんな中で、出力性能を抑えつつ上位モデルと共通の機能性を享受できる11万円のBAR 800MK2は、かなり魅力的だ。

何より、上位モデルと同じくリアピーカーをガチでワイヤレス設置できる自由度と使い勝手の高さは、カジュアルで本格派のシアターを始めたいユーザーにとって大きなアドバンテージ。ぜひ皆さんも、リビングでリアルな音に包まれてほしい。

(提供:ハーマンインターナショナル)

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