やっぱりスクリーンがいい。シアターハウスの高コスパモデル「BTP2220WSD」で脱・壁投写
手頃な価格で大画面を楽しめるスマートプロジェクターがいくつも登場し、壁だけでなく天井投写など、ライフスタイルに寄り添った製品の存在感が高まっている今日この頃。コンパクトでも高輝度、さらに自動台形補正など、高機能を謳った製品も多く、簡単に大画面の迫力を楽しめる提案も増えてきた。
そうしたプロジェクターの活用は手軽な一方、壁や天井投映で問題となるのが壁紙の凹凸である。壁紙には模様が施されたものも多く、投写した映像の描線、特に斜め線の描写に階段状のギザギザが表れる“ジャギー”が目立ちやすい。精細さを追求し、いかに高画質を目指すのか。その答えはスクリーンと組み合わせることにある。
シアターハウス「BTP2220WSD」23,900円(税込/100型)
スマートプロジェクターも安くはないのに、スクリーンも一緒に購入するのは難しいと考える方も居られるかもしれない。しかし、設置も一人でできる手軽さと、2 - 3万円で100型の理想的な大画面を実現できるとすればいかがだろうか。
この条件をクリアする製品が、オーディオ・ビジュアルの総合アワード「VGP2025 SUMMER」にて、映像音響部会「スクリーン(スタンダードクラス)」部門の受賞を獲得した、シアターハウスの最エントリー・スクリーン「BTP2220WSD」である。

シアターハウス「BTP2220WSD」
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お手頃&簡単設置の高コスパ。シアターハウス「BTP2220WSD」
シアターハウスは信頼度の高い国内ブランドのスクリーン専門店であり、業界初の生涯補償を行っていることも特徴だ。
BTP2220WSDは100型サイズで2万円強という低価格を実現。タペストリーのような掛け軸タイプとなっており、重さも2.8kgで、一人でも簡単に設置可能だ。トップバーにはスライドハンガーが設けられており、予め壁面に用意したフックに引っ掛けるだけである。
幕面は「スタンダードマット」を採用。4Kには対応していないが、上位モデルでも採用している、2枚のPVCでガラス繊維を挟み込む三層構造としており、投射した映像を全ての方向へ均等に拡散ため、斜めからでも見やすい視野角の広さも特長となっている。
ひとりでも簡単に設置できる!
先述の通り設置も簡単だ。実際にPHILE WEB編集部員が設置を行っていたが、ホームセンターなどで売っている突っ張り棒のフックにスクリーンの金具をひっかけ、そこからスクリーンを下げて幕面を広げていくだけで簡単に設置できた。
重さが2.8kgとスクリーンの中でも非常に軽量であるため、大人であれば一人でも持ち上げて設置することができる。突っ張り棒以外にも、洋灯吊金具やピクチャーレールでDIYするといった方法もある。ある程度壁などの強度を確認したうえで、引っ掛けられる機構さえ構築できればよい。
そのほか、マグネットフックを用いたり、S字フックとカーテンレールの組み合わせたりすれば、住宅を傷付けずにBTP2220WSDを導入することができる。
VODサービスでアニメを視聴。スクリーンの優位性を実感
今回はJMGOの実力派プロジェクター「N1S Nano」と組み合わせて画質を確認。合計して12万円ほどのセットであり、100インチの視聴環境としては非常にコスパの高い組み合わせとなる。100インチのTVもここまで安く買うことはできないはずだ。
確認するコンテンツはN1S Nanoに合わせ、Netflixで配信されている2Kものを中心に選択。壁紙投写との違いも併せてチェックしてみた。
まずアニメコンテンツでいくつか確認したが、壁紙投写は全体的な発色や解像感の点で大きな不満はないものの、色彩のヌケ感、輪郭線のキレ、グラデーションの緻密さという点ではスクリーン投写の方が優位である。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』11話冒頭、マチュとニャアンの対決シーンでは、宇宙空間のデブリの粒立ち、MSのディティールと色彩の塗り分けがより明確で、輪郭もスッキリと表現。全体のキレ味も良く、戦闘のスピード感、エフェクト処理のきめ細やかさもスクリーン投写の方がより際立っているようだ。
『ウマ娘シンデレラグレイ』12話Bパート、レース中のシーンでは、向正面にウマ娘が列をなす描写に注目。ウマ娘たちは3DCGで描かれているが、それぞれが比較的小さく表現される中、その輪郭のきめ細やかさ、ヌケ感、分離の良さはスクリーン投写の方がより良く感じられる。動きも早く、ブレなく追随性の高い映像を楽しめる点は、大画面液晶テレビでは味わえないプロジェクターならではの醍醐味だ。
これは『LAZARUS』1話、脱獄シーンでも同じことがいえる。パルクールを参考にした華麗な動きで警官から逃げるパートのキレ味の良さ、それに対してアニメならではの“溜め”を使った動きの抑揚を的確に描き出す。監獄の暗さの中でもキャラクターの輪郭がつぶれず、分離良く感じられるのはスクリーンならではの平面性が活きているからだろう。
