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PRMacBookに最適化したカラーモードも搭載

Macとの最上級の親和性を実現!BenQの最新クリエイター向けモニター「PD3225U」レビュー

公開日 2024/04/26 06:30 山本 敦
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■プロ仕様の厳密な色精度に加え、Macユーザー注目の「M-bookモード」も搭載



色域も拡がっており、ベンキューによるプロ仕様の厳密な色精度を誇るAQCOLORシリーズの最新モデルとして、sRGB/Rec.709のカバー率は99%、さらにAppleが策定したDisplay P3と、デジタルシネマ向けの規格であるDCI-P3のカバー率は98%と、デジタルディスプレイの最先端の色域規格を網羅している。


プロフェッショナルのための画づくりにこだわり抜いたモニターとして、AQCOLORシリーズには、工場出荷時に個別キャリブレーションを実施。その証として全モデルに個別のキャリブレーションレポートが同梱されている
sRGBの色域を超えるDisplay P3は、特に赤や緑の豊かな色再現に定評があり、アップルのデバイスでは近年、iPhoneやiPad、Macのモニターが対応している。そのため、日頃からアップルデバイスを活用しているユーザーは、PD3225Uのシームレスな色再現に感心するはずだ。


カラーモードは「sRGB」「REC.709」「DCI-P3」「Display P3」「M-BOOK」のほかにも、3Dグラフィックスのデザインや製図などの作業に最適な「CAD/CAM」、明るさを10段階に調整して作業平面の視認性を高める「デザイン(アニメーション)」、低輝度でもディテールを鮮明に表示する「暗室」、医療画像フォーマットの「DICOM」、そして「ブルーライト軽減」と「HDR」「モノクロ」「ユーザー」(カスタム)の計13種を備えている
「DualView(デュアルビュー)」機能も搭載しており、左右に分割した画面にそれぞれ異なるカラーモードを並べて表示することも可能だ。例えば3D CADのアプリケーションソフトを使ってMacで立体制作物をデザインする仕事であれば、DualViewを起動してCAD/CAMモードの側で3Dオブジェクトの輪郭を正確に把握して、Display P3やsRGBモードの側で彩色を追い込むといった使い方がひとつの画面で行える。


画面の左右をそれぞれ異なるカラーモードで表示できる「DualView」機能を搭載。写真は画面左半分をsRGB、右半分をDCI-P3で表示させた状態。表示させるカラーモードは設定画面で選択可能だ
そして色域だけでなく独自のムラ補正技術によって「ユニフォミティ(均一性)」に優れている点も大きな魅力だ。

ベンキューのクリエイター向けモニターは、工場出荷時に個別キャリブレーションを行い正確な色精度を実現し、さらに画面の表示エリアを数百に分けて、エリアごとに色と明るさの微調整を入念に行っているため、圧倒的な映像の均一性が確保されるのだ。ディテールや色再現の自然さゆえに、長い時間視聴していても疲れを感じにくいだろう。

また、Macユーザーに特に注目してほしいのが独自のカラーモード「M-bookモード」だ。これはMacBookの画面表示との視覚的な差異を最小限に抑えるように設計されたカラーモードで、接続したMacBookと画面の色味を手間なく揃えることができるので、ぜひ活用したい。


MacBookに外部モニターを接続した際、MacBookと外部モニターの画面の色が異なって表示されてしまう問題を解決してくれるベンキュー独自のカラーモード「M-bookモード」を搭載。Macユーザー必見!
もちろんアップル純正の32型モニター「Pro XDR Display」を組み合わせれば色味の問題は解決できるが、価格も72万円からと非常に高額。対するPD3225Uは直販サイトで税込18万円と非常にリーズナブルなため、“Apple画質の4K/HDR対応モニター”として、クリエイティブワークにMacを使うデザイナーやフォトグラファー、ビデオグラファーの手頃なリファレンスモデルに成り得るだろう。

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