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Dolby Vision対応モデルからチューナーレスまで登場

「コスパで選ぶ」4Kテレビ一斉レビュー! 10万円以下で手に入る“ハイコスパ”50型クラスを比較視聴

公開日 2023/03/07 06:30 折原一也
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約10万円以下で手に入る、50インチ超えの4K液晶テレビのクオリティをチェック
近年、国内外問わず各メーカーの4Kテレビのラインナップは、有機ELモデルも液晶モデルも共に、高画質&大型のプレミアムモデルへのシフトが強まっている印象がある。しかし、より手軽にネット動画や放送番組、さらに4K UHD BDなどの映像を大画面で楽しみたいユーザーは、まだまだ多くいる。また、併せてコストパフォーマンスの高さを重視する声も根強いものだ。

そこで今回取り上げたいのが、約10万円以下で手に入る、50インチ超えの4K液晶テレビ。機能面の向上が著しく、多数の動画配信サービスへの対応をはじめ、Android TVやGoogle TVといったOSの搭載、さらにDolby Vision対応など高画質機能も投入されたモデルが登場しており、従来とは比較にならないほどコスパ指向の充実したモデルが揃っている。

本稿では、4Kチューナー搭載モデルを4機種、そして今注目が高まっているチューナーレステレビの代表モデルを1機種、全5機種による横並びレビューをお届けする。

目次:今回レビューした5モデルはコレ!



FUNAI「FL-50UF340」 〜バランスがよく目に馴染む自然さ〜
HISENSE「55A6H」 〜映画作品に入り込んでいける表現力〜
IRIS OYAMA「50XDA20」 〜鮮やかさと濃厚さを兼ねた色再現〜
TCL「55C635」 〜光の抜けがよくクラスを超えるHDR表現〜
ORION「SAUD501」 〜ノイズが抑えられたニュートラルな再現〜

FUNAI「FL-50UF340」 〜バランスがよく目に馴染む自然さ〜



FUNAI「FL-50UF340」 ¥OPEN(予想実売価格 税込87,780円前後)

日本初の「Fire TV」内蔵モデルであるFUNAI「FL-50UF340」は、ストリーミングメディアプレーヤーでお馴染みな「Fire TV Stick」のGUIや操作性、ネット動画も放送番組もホーム画面からシームレスに選択できるのが特徴。ネット動画は、YouTubeやNetflix、Prime Video、ディズニープラスなど、多数の動画配信サービスに対応する。また、Alexa対応による音声アシスタント、AirPlay2、「つながる番組表」や4K裏録など、スマート機能から録画機能まで、幅広くカバーしている。

実際に画質をチェックしてみると、全体的に明るさを抑えている印象で、映像モードの「標準」から「ナチュラル」にモードを切り替えると、明るいリビングなどに適した明るさを確保できる。UHD BD『トップガン マーヴェリック』では、輝度も含め、映像全体のバランスが取れており、目に馴染む自然さをもつ。HDR表現はあまり派手にはしない方向。コクピット内のシーンは、暗部が少し浮く部分もある。ネット動画も、画面全体をまとまりのある画質で、少し淡い色バランスで統一されている。放送番組の映像も同様で落ち着いた色再現だ。

FUNAI「FL-50UF340」の背面端子部と電源部。ARC対応のHDMI入力を1基、電源ケーブルは着脱に非対応

FUNAI「FL-50UF340」のリモコン部

音質は、『トップガン・マーベリック』でボリュームを上げた際、音抜けはもう少しだが、距離感の表現は十分。ネット動画や放送番組などは、人の声が聴き取りやすいチューニングになっている。

FUNAI「FL-50UF340」の映像モード

FUNAI「FL-50UF340」の音声モード


FUNAI「FL-50UF340」の画質・音質傾向

HISENSE「55A6H」 〜映画作品に入り込んでいける表現力〜



HISENSE「55A6H」 ¥OPEN(予想実売価格 税込90,000円前後)

国内でも大手テレビメーカーの一角としての地位を確立しつつあるハイセンス。「A6H」シリーズは、同社のエントリークラスの4K液晶テレビだ。高画質映像エンジン「NEOエンジンLite」を搭載し、地デジなどの放送番組に対する「4K復元」や「AIネット映像高画質処理」、「エリア別クリア復元」などの映像処理を実現している。VODプラットフォーム「VIDAA」によって、対応する動画配信サービスも豊富。高音質技術「Eilex PRISM」を投入するなど、音質面に対してもアプローチを図っている。

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