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最上級のNCF端子を採用、フルテック最高峰電源ケーブル「PowerFlux-NCF-18」の音をレポート

公開日 2021/12/24 06:30 福田雅光
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NCFの特徴を活かした表現の魅力、客観的な音質性能をレポート
■伸び伸びとしていて広帯域、貴重な存在のケーブルである

フルテック「PowerFlux-NCF-18」の試聴テストは、自宅試聴室にてパワーアンプ(アキュフェーズA-75)に接続して実施した。透明感のある音質で、広い帯域の表現力を基調にしながら、滑らかな輪郭や雰囲気に柔らかさを持つため、引き締まる写実を徹底するマニアにはベストではないかもしれない。しかし、究極の真空管アンプの魅力を追求するマニアや、高純度なA級アンプの音を追求している用途には、多くの魅力的な要素があることを理解することができた。

ケーブル部の断面図。導体素材はα- 導体(OCC素材)の高密度導体

ピュアでまろやかに帯域を広げ、伸び伸びとしていて、制限される要素がないのがいい。特に、声楽系の表現力を重視すると大きな魅力を感じられる。中低音や低音は弾力感のあるエネルギーで構成され、ボリュームがあって厚い。高音は刺激がなく、きめ細やかで滑らかに流れてくる。

ケーブル部の構造図。振動ノイズ対策として内部にネオダンパーテクノロジーを採用

今回のバージョンアップは、プラグとIECコネクターにNCFを採用したことが特徴になっている。この効果は、SN比の向上や中高音の冴えた音質に作用しているように思う。事実、そのことに意味のある新製品である。そして、この傾向の性能とクオリティは、低価格の電源ケーブル製品には存在しない。加えて、多くの製品が存在している訳ではなく、この種のタイプを求めるための貴重な電源ケーブルになるだろう。

【PowerFlux-NCF-18】
●端子の電極部:高伝導性を有する純銅にロジウムメッキ●プラグボディ部:特殊素材NCF調合●ケーブル導体:α-導体(68 本/0.127 mm×7)×3、外径2.8 mm●ケーブル絶縁体:特殊PE(赤、黄、自然色)、外径:5.4 mm●ケーブルシース:1→RoHS指令適合カーボンパウダー調合柔軟性PVC(內層)、2→RoHS指令適合柔軟性PVC(外層)、外径16.5mm●ケーブルシールド部:0.12mm α-導体撚り合わせ編組●ケーブル仕上がり外観:ナイロン糸編組、外径約17. 5 mm●※長さの特注品は別途見積もり

本記事は『オーディオアクセサリー大全2022〜2023』 からの転載です。

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