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パナソニック、LUMIX Sレンズ「F1.8単焦点シリーズ」特別レビュー

公開日 2021/11/26 07:00 河田一規
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■LUMIX S 50mm F1.8



SPEC ●焦点距離:50mm ●絞り値:F/1.8-F/22 ●最短撮影距離:0.45m ●フィルター径:φ67mm ●外形寸法:φ73.6mm×約82mm ●質量:約300g(フード、キャップ、リアキャップ含まず) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ライカL ●価格:59,400円(税込)

LUMIX Sシリーズの50mmレンズは、より大口径な「LUMIX S PRO 50mm F1.4」がすでにラインナップされていて、以前「LUMIX DC-S1R」と組み合わせてレビュー(当該記事)しているが、さすがに「世界イチの50mmF1.4を作ろう!」というモチベーションで作られたレンズだけに、性能的にはまったく文句の付けどころがなく、「今の技術では完璧では?」と思える傑作だった。ただ、それだけにサイズもビッグで、ある程度決め打ち的なポートレートやスタジオ撮影などには最適なものの、気軽なスナップにはちょっとアンマッチな印象もあった。

個人的に50mmはもっとも好きな焦点距離なだけに、LUMIX S PRO 50mm F1.4の高性能は認めつつも、より機動性に優れたスナップ向きの50mmも欲しいなぁと思っていたところに発売されたのがこの「LUMIX S 50mm F1.8」である。重量は約300gで、これはF1.8単焦点シリーズの中でも最軽量。持ち出しやすい50mmを求めている人にとっては興味津々な1本ではないだろうか。

実際に使ってみると思っていたとおりの快適さだった。個人的に撮影は徒歩で歩き回るか、自転車で移動することがほとんどなのだけど、LUMIX S5と組み合わせる限り、自転車でもそれほど大きな負担にならずに持ち運べることが確認できた。

写りも良好で、絞り開放の最短撮影距離でも合焦部の解像感は揺るぎないし、ボケ味の素直さ、美しさに関しても申し分ない。そして、極めつけはその価格設定だ。F1.8単焦点レンズはいずれもハイコストパフォーマンスなのだが、その中でも50mmはかなり思い切った値付けとなっている。

これについてパナソニックに聞いたところ「あえて戦略的な価格を設定した」ということで、そこには単焦点レンズの魅力をなるべく多くの人に味わってもらいたい狙いがあるという。設計コンセプト的には決してエントリークラスという訳ではないが、フルサイズならではの描写を気軽に楽しみたいと考えている人にもオススメの1本だ。


仕事柄、いろいろな焦点距離のレンズを使うが、50mmは個人的にもっとも好きな画角なのでF1.4に続いてF1.8が比較的早いタイミングで登場したことは嬉しい。


やや奥行きのある被写体なのでF11まで絞って撮影した。他のF1.8シリーズレンズと同じく、リアルに質感が伝わってくる描写だ。


この日は自転車移動で撮影して回ったが、LUMIX S5との組み合わせならそれほど負担にならずに携行できた。フルサイズ用レンズでこの軽量さはありがたい。


ボケ味はご覧の通りとても自然。合焦部からフォーカスアウトしていく様子も美しい。


ほぼ最短距離で撮影。近距離でも諸収差は良好に補正されており、コントラストのしっかりしたメリハリのある描写だ。

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