【特別企画】アナロググランプリ2021 GOLDアワード受賞

“憧れのマークレビンソン”を身近な存在に。アナログプレーヤーNo.5105の確かな技術とCPの高さが高評価

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角田郁雄、藤岡 誠
2021年04月08日
マークレビンソンより、現実的な価格設定とサイズ感を実現させた5000シリーズのアナログプレーヤー「No.5105」が登場した。本機にはシリーズ共通のオリジナルデザインを採用。不要な振動伝達を抑えながらプラッターへ確実に駆動力を伝える四角断面のドライブベルトが用いられている。また、スタティックバランス型のストレートトーンアームは、パイプ部にカーボンファイバー素材を使用している。

マークレビンソン「No.5105」。価格:715,000円(税込)

本年度の「アナロググランプリ2021」では、ここで搭載された技術とコストパフォーマンスの高さに最高の評価が与えられ、最高賞の“ゴールドアワード”の受賞を果たした。以下にて、審査委員の角田郁雄氏と藤岡 誠氏によるレポートをお届けしよう。


■広く深い空間描写と実在感、臨場感に溢れた演奏描写が堪能できる(角田)

1973年創業のマークレビンソンは、スタジオサウンドを家庭でも体験できるようにと考え、当時のオーディオ機器では搭載できないプロ仕様の技術を搭載し、現在までモデルラインを拡張している。近年では、5000シリーズという価格を抑えた高品位なSACDプレーヤーNo.5101プリメインアンプNo.5805を発売し、これらにベストマッチするアナログプレーヤーを登場させた。

大きな特徴は、超精密加工と上質な仕上がりが施されたプラッターとベースであり、シンクロナス・フルデジタル・モーターによりベルト駆動することである。独自のカーボンパイプを使用した高精度10インチ・ストレートアームを搭載することも特徴。全体を見渡すと、シルバーとブラックにより、スタイリッシュなデザインとなっている。

新作のプリアンプNo.5206とパワーアンプNo.5302を組み合わせて音質を聴いたが、その特徴は、DC(ダイレクト・カップリング)アンプの特徴が加味され、広く深い空間描写と実在感、臨場感に溢れた演奏描写が堪能できることに尽きる。

特に同ブランドは、演奏の実在感を鮮明にするために音像の輪郭を明瞭にし、立ち上がりの俊敏な強い音階においても、音像が乱れることのない明瞭度や安定した音像定位を維持している。これに加えて超弱音の再現性にも注力し、演奏上の空気感や微細な倍音、消え入るような余韻までも、くまなく再現していることも特徴。これらは、プラッターの静かな回転、慣性力の高さ、トーンアームのトレース能力の効果と言えるであろう。

アメリカの老舗ハイエンド・オーディオブランドが、100万円以下で、このような音質の本機を登場させたことを高く評価したい。5000シリーズを完結させ、憧れのマークレビンソンを身近にしたことも評価したい。

■シンプルなデザインの現代的モデル、十分な振動対策によりSN比が高い(藤岡)

本機はマークレビンソン最新の5000シリーズに属するアナログプレーヤーである。カートリッジは付属しない。外観は実にシンプルで現代的。本体重量は34kgと、ずっしりと重い。アルミニウム製のプラッターは約6kg。搭載されているカーボンファイバー製のストレートパイプのスタティックバランス型トーンアームも、シンプルで使いやすいものだ。

使用するカートリッジによって聴こえは当然変わってくるのだが、基本的にSN比は高く、ターンテーブルの回転は安定している。外部からの振動対策も十分に施されており、カートリッジの持ち味を損なうことなく、性能を引き出してくれるだろう。長期に渡り、安心して使用することができるプレーヤーである。

■メーカーが語る「No.5105」の魅力〜「最良のシンプル」を実現

マークレビンソン エンジニアリングディレクターのトッド・アイケンバウム氏

栄誉ある賞をいただけたことをチーム一同大変感謝しています。No.5000シリーズは、A.アインシュタインの「物事はできるかぎりシンプルにすべきだ、しかしシンプル過ぎてもいけない」という言葉を規範としてデザインされており、これまでにはない挑戦的な価格帯でありながら人々を感動させることのできるパフォーマンスとの両立に成功しています。No.5105もこの思想は踏襲しており、細部に至るまで厳選することで「最良のシンプル」を実現できたと自負しています。

Specifications
●モーター:ACシンクロナス・モーター●回転数:33 1/3、45.0rpm●電源:AC 100V(50Hz/60Hz)●駆動方式:ベルトドライブ方式●サイズ:438W×154H×395Dmm●質量:約34kg●取り扱い:ハーマンインターナショナル(株)


(提供:ハーマンインターナショナル)


本記事は季刊analog vol.71 SPRINGからの転載です

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