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“Hi-Fi級のステレオ再生” は本当か? マランツ「SR6015」から、今まで聴いたことのない音が出た

公開日 2020/09/18 06:30 土方久明
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ステレオ再生は「ハイレゾ音源の評価レビューに使える」ほどに高音質

今回、SR6015に組み合わせたスピーカーは、実売価格は50万円ほどのディナウディオ「The Special Forty」。iPadにインストールしたHEOSアプリを立ち上げ、筆者所有のfidata「HFAS1-H40」NASに保存されたハイレゾ楽曲ファイルから、ジョン・ウィリアムズ 「ライヴ・イン・ウィーン」(96kHz/24bit FLAC)を再生した。

本楽曲は映画音楽の作曲等で有名なジョン・ウィリアムズが指揮し、ウィーン・フィルが本気でスターウォーズやジュラシック・パークなどの映画音楽を演奏したライブ盤。オーディオファイルの間で人気が急上昇しているタイトルだ。

音が出た瞬間に、ハッと息を飲んだ。最初に感じたのは、今までこの価格帯のAVアンプからは聞いたことがないレベルの音質だということだ。

ディナウディオ「The Special Forty」と接続し、ステレオ再生の実力を検証

まず、帯域バランスはニュートラル。印象的なのは聴感上のS/Nが驚くほど高く、これにより高域から低域までレンジまで広く感じる。オーケストラを構成する各楽器は分解能が高いが、特に良いなと思ったのは、アコースティック楽器の生々しい質感表現がしっかりと出ていることだ。アコースティック楽器の表現力は、まさに良質なステレオアンプの領域の音だと断言できる。

次に聴いたのが定額ストリーミング。本機も含むHEOS対応製品は、現時点で数少ない日本初のハイレゾストリーミングサービス「Amazon Music HD」対応オーディオ機器なので、ここでは同サービスより、ビルボードチャートにランキング中のザ・ウィークエンドのアルバム「Blinding Lights」を44.1kHz/24bitで聴取した。

果たして最新のポップス楽曲をどう再生してくれるかと期待していたが、ここで2度目の衝撃があった。先ほど感じたフラットなトーンバランスを基軸としながら、音圧が高めで低域の量感も多い本楽曲をトランジェント豊かに再生している。ボーカルは等身大にセンター定位して、前後の距離感までしっかりと表現されている。これはすごいことだ。

結論を申せば、筆者は本アンプでハイレゾ音源の評価レビューを書くことができる。ソースに入っている音色、分解能、fレンジ、サウンドステージの表現力に長けており、自信をもってリファレンスに使えるのだ。
 
次に、自宅のサラウンド試聴室に本機を持ち込み、ECLIPSEの「TD-712z」および「TD-712zMK2」を用いた6.1チャンネル再生でクオリティチェックを実施。ここでは筆者が以前レビューした『フォード vs フェラーリ』を聴取した。

ECLIPSEの「TD-712z」「TD-712zMK2」でサラウンド環境を構築

チャプター1の夜間のレースシーンでは、300キロオーバーで走る車の前後の移動感に優れ、車内に充満するエンジンノイズの情報量も多い。2チャンネル再生で感じた分解能の高さやクセのない音調はサラウンド再生でも有用で、価格的にはミドルレンジのアンプとはいえ、筆者の環境では、正直これ以上必要あるのかと思えるほどの音がする。セリフも明瞭で聞き取りやすく、大満足のサラウンド再生が実現した。



いかがだったろうか? もちろん、今までのAVアンプが全くダメだと言うつもりは毛頭ない。しかし、SR6015のステレオ再生時の音質は、クラシックでもボーカルでもリアルな質感と広大で奥行き感のある音場表現で、この点では今までの同価格帯、もしくはこれより比較的上位のAVアンプでも聴けなかった領域に達している。

ミドルクラスだからこそ実現できる部材投入と、サウンドマネージャー尾形氏による徹底したサウンドチューニングの賜物だろう。同氏が作ったフラグシップアンプ「PM-10」に通じる、ピュアでS/Nに優れた音の一端が聴き取れた。

マランツのAVアンプは、大人気のエントリーモデルも大変魅力的なのだが、もう1歩音質と機能にこだわりたいならSR6015を是非お勧めしたい。ステレオ再生でも満足できるクオリティということで、本アンプはミドルクラスのAVアンプ代表とする1台となることは間違いなく、購入後の満足感はステレオ再生、サラウンド再生とも非常に高い。筆者も自信を持ってお勧めしたい。


(協力:D&Mホールディングス)

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