NRシリーズ愛用の逆木氏が実力を探る

大人気のスリムAVアンプがさらに進化! マランツ「NR1710」は “いい音” で暮らしを豊かにする

逆木 一

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2019年06月18日
マランツの薄型AVアンプ「NR1609」が「NR1710」へと刷新した(関連ニュース)。同シリーズはスリムボディながらも、フルサイズ機と同等の機能を納め、音質にも妥協しないことをコンセプトとしており、NR1609は発売以来、市場シェアNo.1を記録してきた。今回、2世代前モデル「NR1608」を自宅で愛用している逆木一氏が、機能と音質の両面でブラッシュアップが図られたNR1710を自宅試聴。その進化をチェックする。

マランツ「NR1710」。(90,000円・税抜)シルバーとブラックをラインナップ

導入への大きなハードルだった「AVアンプはでかい」問題

「AVアンプはでかい」。筆者をはじめ、このようなイメージを持っている方は少なくあるまい。

AVアンプはデジタル・アナログ両方の音声に加えて映像も扱う必要がある。さらに、映像コンテンツのマルチチャンネル音声に対応するために、5chや7chといった複数のアンプを搭載する必要もある。

さらに、視聴環境に応じて様々な補正を行う自動音場補正や、昨今ではネットワーク機能も当然のように求められる。このように多くの機能を一筐体に詰め込もうと思えば、ピュアオーディオ用のアンプに比べてサイズ(高さと奥行き)が大きくなってしまうのはやむを得ない。

しかし、このようなAVアンプの大きさが、ホームシアターを始めるうえでのハードルとなってきた感は否めない。そもそも家庭で使う一般的なテレビラックに入らない大きさのAV機器は、その時点で敬遠されてしまっても仕方がない。そして「AVアンプはでかい」という問題は、薄型テレビが主流になるにつれてますます顕在化していった。

機能にも妥協なし。10年間で確固たる地位を築いた薄型AVアンプ“NRシリーズ”

そんななか、マランツから「NR1501」というAVアンプが登場した。今からちょうど10年前のことだ。

NR1501は高さ105mm・奥行き367mmという、薄型テレビとの組み合わせに適したコンパクトなAVアンプだった。もっとも、これだけでは「単に小さなAVアンプ」で終わるところだが、NR1501は一味違った。

2009年に発売された「NR1501」。コンパクトなサイズながら当時求められる機能を網羅し、支持を集めた

NR1501はバージョン1.3のHDMI端子を入力4系統・出力1系統備え、「ドルビーTrueHD」や「DTS-HD Master Audio」といったBDのロスレス音声フォーマットに対応し、最新テレビとの接続性も担保。さらにアナログ・ディスクリートアンプを7ch搭載し、専用マイクによるオートセットアップ機能も搭載していた。

つまりNR1501は、コンパクトなサイズながら当時求められる機能を網羅し、BDによるロスレス・マルチチャンネル音声を完璧に再生可能なAVアンプだったのである。当時すでに「大きなAVアンプ」を導入し、ホームシアターを楽しんでいた筆者から見ても、「なんて素晴らしいAVアンプなのだろう」と思ったものだった。

かくしてNR1501は「妥協なき薄型AVアンプ」として好評を博し、翌年には機能を強化した「NR1601」が登場。その後もNRシリーズは順調なモデルチェンジと進化を続けた。2018年発売のNR1609では、2016発売のNR1607と比べて出荷台数が2.4倍になり、発売された6月以降 AVアンプ全カテゴリーで市場シェアナンバー1を獲得したとのことで、NRシリーズの市場評価はますます高まっているようだ。

薄型AVアンプの灯を絶やさず、ホームシアターの門戸を広げてきたマランツには心から敬意を表するし、実際にNRシリーズが人気を博していることは喜ばしい限りだ。

NRシリーズに最新モデル「NR1710」が登場

随分と前置きが長くなったが、そんなNRシリーズの最新モデル「NR1710」がいよいよ登場する。前モデルは「NR1609」であるため、順当にいけば「NR1610」になると思われたが、桁を一つ上げてきたのはマランツの意気込みのあらわれだろうか。

それでは、NR1710の主要なスペックを確認しよう。

接続性の強化で活用の幅が拡大。機能もかなり充実

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