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最高画質がさらに “驚愕” 進化、新4K有機ELレグザ「X9400」は新たな極みへ

公開日 2020/06/19 06:30 折原一也
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クラウドAI高画質テクノロジーでは、テレビで放送される様々な番組に対して最適な高画質化調整パラメーターのデータベースをクラウド上に構築。このデータをテレビ側にダウンロードして映像エンジンが処理することで、番組ごとに最適な高画質化を実現する。

番組ジャンルだけでなくコンテンツごとの画質特徴など様々な情報を基に高画質調整データベースをクラウド上に構築

なお、本機能は映像モード「おまかせAIピクチャー」時に有効となり、オフにすることも可能。また、兄弟機「X8400」や、液晶モデル「Z740X」と「M540X」もクラウドAI高画質テクノロジーに対応している。

部屋の明るさや照明の色温度などを検知して最適な画質に調整する「おまかせAIピクチャー」モードを選択するとクラウドAI高画質テクノロジーも自動的にオンになる

クラウドに用意されている高画質調整データベースは6月上旬現在で136ほどとのこと。ただ、今回の取材の時点では目に見えて効く番組の数は正直それほど多くはなかった。

その理由は2つある。まずドラマや映画などは制作者の意図を尊重するため大きく変えないという方針であること。そしてもうひとつが、新型コロナウィルスの影響でリモート収録の番組が多くなっていることだ。本来のスタジオ収録/ロケ収録とは映像の質が異なってくるため、クラウド側で番組への適応を止めていて、実際には35番組の適応にとどめているのだという。このようなイレギュラーな事態にも対応できる小回りの良さも、クラウド上でデータをコントロールする利点といえるだろう。

■クラウドAI高画質テクノロジー、その効果とは!?

このような状況下でもクラウドAI高画質テクノロジーがしっかり効く番組の代表例が、地デジ放送版の『麒麟がくる』だ。

まずオープニング映像は、色味を4K HDR版より若干浅い程度に抑制。終盤の夕陽の下のシーンでは色空間の違いからHDR版よりも色が鮮やかに見えるが、機能をオフにしてみると、それよりもさらにビビッドな映像になり、夕陽に照らされる顔がオレンジ色に見えるほど。このように、極端過ぎる色への補正が上手く働いているようだ。

前述のとおりクラウドAI高画質テクノロジーはメニューからオン/オフ可能

本機能の効果を体感しやすい番組はバラエティにも存在する。フジテレビ系『全力!脱力タイムズ』の映像のトーンはひと癖あり、黒色が濃く暗部の階調を潰している。そこでクラウドAI高画質テクノロジーをオンにしてみると、黒色を潰すバランスが補正されて、出演者が着ているスーツのストライプの質感もよりクリアに見えるし、画面全体も明るくクリアになった。

同じくフジテレビ系で日曜日朝に放送されている『ワイドナショー』でも効果をチェック。地デジの番組のなかでも屈指というほどに映像が荒くMPEG系のノイズが多い番組なのだ。出演者の顔まで荒れてしまう番組は今どき珍しい。だが、X9400ではクラウドAI高画質テクノロジーによってノイズリダクションを強力に効かせるようになり、こうした事態を回避してくれるのだ。

アニメは、ドラマや映画同様に制作者の意図を尊重するため、クラウドAI高画質テクノロジーではあまり調整を加えないようにしているようだ。ただ、セル画なのかフルCG制作なのかなどを判断してそれぞれに合った調整を行うという。

現在オンエアされている作品で効果が比較的わかりやすかったのが『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。外伝の劇場映画公開を控え、以前のテレビシリーズがBS11やTOKYO MX、ABC朝日放送で再放送中の作品だ。X930で視聴すると全体的に白色を載せたような色調だが、X9400ではガンマを引き下げ、しっとりとした色調に整えられる。アニメ作品の映像美としてもこちらが相応しいだろう。

最後に、画質以外でもX9400の魅力を実感した点がある。内蔵スピーカー「レグザパワーオーディオX-PRO」のサウンドだ。

同システムでは、メインスピーカー、トップトゥイーター、低音を強化する“重低音バズーカ”など合計10個のスピーカーを、合計出力142W(メインスピーカー12W×6、トップトゥイーター15W×2、重低音バズーカ20W×2)のマルチアンプで駆動。実際に体感してみると、音の空間的な広がりの再現性と映像との一体感、深みあるサウンドの表現力は非常に高レベルになっている。

「レグザパワーオーディオ PRO」で音質も強化

■「X9400の画質向上は想像の上を行くレベル」

正直、4K有機ELテレビの高画質化は前モデルのX930で個人的には十分すぎる完成度に到達したと思っていた。しかし、有機ELパネルも高画質エンジンも新しくしたX9400の画質向上は想像の上を行くレベルだった。やはり薄型テレビを買うなら最新モデルだと思わされる。それくらいにX930からX9400からの画質向上の幅は大きい。

クラウドAI高画質テクノロジーという他社にないユニークな高画質化手法は、レグザでしか実現できない高画質の方向性を指し示している。その将来にも大いに期待したい。

(協力:東芝映像ソリューション)

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