評論家・土方久明が試す

JVC製4Kプロジェクター新機能「Frame Adapt HDR」の実力は? オンとオフでは「見通しが全く違う」

土方久明

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2020年03月04日
■JVC製4Kプロジェクターに追加された新機能「Frame Adapt HDR」の実力に迫る

評論家・土方久明氏が新機能の実力を試した

JVCは、4K対応D-ILAプロジェクター「DLA-V9R」「DLA-V7」「DLA-V5」3モデルに対するファームウェアアップデートを実施して、「Frame Adapt HDR」機能を追加した。本機能はHDR10コンテンツの映像に記録されている静的なHDRメタデータに頼らず、入力された映像信号をフレームごとに画像解析を行い最適なトーンマッピングを行う機能だ。

実は筆者は「DLA-V9R」を購入して念願だったホームシアター環境を構築。DLA-V9Rの素晴らしい画質に惚れ込みプロジェクターに資金を一点投資した結果、サラウンド環境の構築はもう少し先になってしまったが、既にNetflixやUHD-BDコンテンツを中心に沢山のHDRソースを楽しんでいる。

そして、その中で1つ感じていることがあった。それが何かと言えば、ディスク/配信ソースにかかわらず、HDR規格のコンテンツでは、画面が暗かったりして、映像の見通しが悪いタイトルが少なからず、つまりHDRコンテンツと機器のトーンマッピング的な相性を感じる時があったのだが。これが良く言われる「プロジェクターでのHDR再生の難しさなのか」と実感しながら、筆者は場合により画面調整を行ないベストな映像を模索していた。

つまり、平たく言えば、HDRコンテンツはソフトごとに明るさの平均値が結構違うのだが、これを大きく改善するのが、「Frame Adapt HDR」機能なのである。今回はファイルウェブが用意してくれたシアター環境に「DLA-V5」を持ち込み。初期セッティングから試聴までを行い、当機能のクォリティチェックを敢行した。

DLA-V7/V5

■UHD BD作品のスタティック・メタデータは意外と当てにならない!?

改めてFrame Adapt HDR機能の概要を説明したい。今までJVCのプロジェクターは、UHD BDディスクに記録されているマスタリング情報である、スタティック・メタデータ、(MAX CLL=明るさの最大値/MAX FALL=フレーム毎の平均最大輝度)を元に、画質を最適化する「Auto Tone Mapping」機能を用いていた。

Frame Adapt HDR機能をオンにすると「見通しが全く違う」

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