【特別企画】良好な操作性もポイント

ただでさえ高コスパなDAPがさらに進化! 使い方いろいろ、HiBy「R3Pro」レビュー

高橋 敦

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2020年01月17日
特にポータブルオーディオプレーヤーという分野において、いまや世界に向けた一大発信地とも言える中国。その中心で活躍するブランドのひとつHiByから、またも魅力的な新モデルが登場する。HiByクオリティを凝縮したコンパクト&ハイコストパフォーマンスモデル「R3Pro」だ。

「HiBy R3Pro Black」(予想実売価格21,000円前後)※Glayは2月中旬発売予定

先代モデルにあたる「R3」と比べると、3.2インチディスプレイ、3.5mmシングルエンド&2.5mmバランス端子、側面に配置された音量/再生操作ボタン等、外観上はほとんど変化していない。それではどこが変わったのかといえば、オーディオプレーヤーとしての心臓部であるDACおよびアンプまわり。さらに駆動時間も大幅に延長と、先代モデルの美点は完全に継承しつつ強力なアップデートが加わっている。

デュアルDAC構成に刷新しつつ、再生時間が大幅アップ

音質、スペック、そして使い勝手に大きく影響しているのが、DAC/アンプ周りの刷新とそれに伴う駆動時間延長だ。

「R3Pro」を手に持ったところ。従来モデルと同じサイズで、非常にコンパクト

従来モデルのR3で搭載していたDACチップは、ESS「ES9028Q2M」が1基。対してR3Proでは、Cirrus Logic「CS43131」を2基搭載している。DACチップが1基増えたとなれば、消費電力が上がりバッテリー駆動時間が減少しそうなものだが、R3Proはシングルエンドで約20時間、バランス接続でも約16時間の連続再生が可能。R3ではシングルエンドでも約11時間だったところ、逆に大幅に伸びている。

実は、CS43131はDACとヘッドホンアンプを一体化した統合チップとなっており、DACチップとヘッドホンアンプを別々に組み込むよりも消費電力を抑えやすい。そういうわけで、R3ProはR3と同じバッテリー容量ながら倍近い駆動時間を実現しているのだ。

3.5mm/2.5mmの出力端子、底面のUSB-C端子/microSDXCスロット、側面の操作ボタンなど、基本的な構造は従来モデル「R3」と変わらない

音質面でも、統合チップとはいえヘッドホンアンプ回路のポテンシャルは十分。加えて、R3Proではそのポテンシャルを活かした設計がされている。クロックには、日本電波工業社製の低位相ノイズ・アクティブ水晶発振器を44.1kHz系と48kHz系それぞれ独立で搭載。2系統のサンプリングレートどちらに対しても最適な高精度ベースクロックを提供し、ジッター、位相ノイズなど音質劣化につながる問題を低減している。

従来モデルゆずりの使い勝手に、細かなアップグレードをプラス

使い勝手の面では、R3から引き続き、同社の大きな強みであるソフトウェア技術の粋「HiBy OS」がポイント。音質や電力制御といったコアの部分の優秀さに加えて、同社のモットー「Easy of Use is Not Optional(使いやすさはオプションではない)」を体現する、わかりやすく使いやすいインターフェース設計を備える。

HiByの大きな強みのひとつがソフトウェア設計の巧みさ。その粋をこらして作られた独自OS「HiBy OS」で、スムーズな操作が可能

そしてもうひとつの強みが、言うまでもなくそのコンパクトさ。十分に持ちやすい小ささでありつつ、それでいて画面が操作しにくいというほどではない絶妙なサイズ感に落とし込まれており、手にした感触と使い心地、どちらもしっくりくる。ここは大きなポイントだ。

長時間駆動のおかげで頻繁な充電は不要だし、USB端子の形状もUSB-Cなので最新機器同士でケーブルを共有しやすい。他にも、R3からBluetoothの送受信や、LDAC/aptX/AAC/SBCといったコーデックのサポート、Wi-Fi経由のネットワーク再生などを継承した上で、Bluetoothはバージョン5.0、Wi-Fiは2.4GHz/5GHzのデュアルバンドに対応と、細部のアップグレードも行っている。そこに本体のコンパクトさも加われば、色々な使いこなしが見えてくる。

Bluetoothの送受信、Wi-Fi、AirPlayなど幅広い通信手段をサポート。音場感や音の質感まで調節できる、独自の音質調整機能「MSEB」にも注目だ

コンパクトさと操作性から、単体でも他の製品と組み合わせても活躍

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