<山本敦のAV進化論 第182回>

「Amazon Echo Studio」は24,800円だが、間違いなく「買い」。 1ヶ月使った結論

山本 敦

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2020年01月08日
2019年は、Amazonが突如ハイレゾ配信を始めたり、ソニーの立体音響技術「360 Reality Audio」をベースにした3Dミュージック音源の配信も開始した。今回、その両方を1台で楽しめるAlexa搭載スマートスピーカー「Echo Studio」を、発売から1ヶ月間ほど使ってみた。

Alexaを搭載するスマートスピーカーの最上位モデル「Amazon Echo Studio」

Echo Studioの製品概要はPHILEWEBで何度も紹介されているので細部は割愛する。円筒型の本体に内蔵する3ウェイ・5基のスピーカーシステムで、高域100kHzまでの再生周波数帯域をカバーする。アンプの最大出力は330W、DACは最大192kHz/24bit対応。音楽配信サービスはAmazon MusicのほかにApple Music、Spotify、dヒッツ、うたパス、そしてTuneInラジオのストリーミングに対応する。

右はAmazon Echo Plus。Echo Studioは5.25インチのウーファーを底面に向かって配置。正面に向かって左右と天面に3つの2インチミッドレンジがあり、前方向きに1インチのトゥイーターというスピーカーシステム構成としている。

本体は高さが約20cm、質量は3.5kgほどあるため、Echoシリーズのスマートスピーカーとしては最大サイズになる。アップルのHomePodよりも少し大きめだ。1台でも力強く広がりあるサウンドを楽しめるが、2台ペアリングすればステレオ再生システムも組める。

天面にライトリングのほか操作ボタンがある。中心には2インチのミドルレンジが上向きに配置されている

Echo Studioは、置かれている部屋の音響特性を自動測定し、音の聴こえ方を補正する機能を備える。つまり、設置の自由度が高い。イコライザーに手を付けず素のままでもかなり厚みのある低音が出せるため、できればしっかりとした素材のスピーカースタンドやラックの上に置きたい。

3Dミュージック/ハイレゾ再生の実力は?

注目の3Dミュージックの音源だが、月額1,780円のAmazon Music HDに登録すると、Ultra HD(ハイレゾ)の作品と一緒に聴き放題で楽しめる。3Dミュージックの楽曲検索はAmazon Musicアプリのホーム画面に並ぶ「3Dで聴けるプレイリスト」から探すのが手っ取り早いくらいで、まだ楽曲数は多くない。特にサービスの認知と普及を加速させるためには、Jポップ作品を早く揃えてほしい。

3Dミュージックを再生すると、アプリの再生中画面に「3D」バッジが表示される。通常はこのバッジをタップすると詳細な音質情報が表示されるのだが、Echo Studioでストリーミング中はこの機能が使えなかった。今のところソニーの360 Reality Audioは最大48kHz/24bit リニアPCMの音質で製作された非圧縮音源を使うはずなのだが、音質や配置されているオブジェクトの数など、仕様が異なる楽曲が増えてきた時のために、Echo Studioでのストリーミング中にも、3Dミュージックの楽曲詳細がバッジのタップで見られるようにしてほしいものだ。

Echo Studioでストリーミング再生時にはバッジをタップして楽曲情報が見られない。ぜひ対応してほしい

本稿を取材・執筆時点で、Amazon Music HDで聴ける3Dミュージックの音源は、Echo Studio以外のデバイスで再生するとステレオのUltraHD/HDの楽曲として読み込まれる。細かなことだが、Echo Studio単体で3D/2Dを切り換えながら聴き比べたり、96kHz/24bit以上の音質で提供されているハイレゾ音源は3Dをオフにし、Ultra HDをメインに聴ける機能も欲しくなってしまう。

Echo StudioとAmazon Music HDの組み合わせで3D/2Dの比較再生ができないため、3Dミュージックのリスニング感を確かめたいと考え、参考までにSpotifyで配信されている同じ楽曲を聴き比べてみた。

3Dもハイレゾも“さすが”の再現性

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