編集部記者が自宅で試す

Amazon「Echo Show 5」ファーストインプレッション。使ってわかった“画面付きスマートスピーカー”の魅力と不満

編集部:小野佳希
2019年06月24日
5.5インチのタッチディスプレイを備えるアマゾンのスマートスピーカー新モデル「Amazon Echo Show 5」。発売より一足先に実機を自宅で試す機会を得たので、使い勝手などのファーストインプレッションをレポートしたい。

編集部記者が自宅に持ち帰ってEcho Show 5をハンドリング。ちなみに記者はディスプレイなしの無印Echoユーザーだ

■タッチ操作対応の画面付きスマートスピーカーに新モデル

「Echo Show 5」は、音声アシスタント機能「Amazon Alexa」に対応したスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズの最新モデル。日本では6月26日に9,980円での発売を間近に控えている。

本体背面。電源はUSB給電ではなく専用ACアダプターを使用する。AUX端子でスマホなど外部機器用のスピーカーとしても利用できる

解像度960×480ピクセルでタッチ操作にも対応する5.5インチディスプレイを搭載。Echoシリーズのディスプレイ付きモデルとしては、円形ディスプレイの「Echo Spot」、10.1インチディスプレイの「Echo Show」に続くモデルとなる。

ステレオスピーカーを備え、出力は4W。カメラも内蔵しておりEcho ShowやEcho Spot等とのビデオ通話なども可能。一方でレンズに物理的にカバーをしてカメラを利用できなくする(通話相手に自分の姿を確認させないようにする)こともできる。そのほかのスペック面や機能の詳細については、製品発表時のニュース記事や、先日開催されたプレス向け体験会の記事もあわせてチェックしてみてほしい。

■画面付きだからスマホなしで初期設定を完結可能

製品を電源につなぐとおなじみのAmazonロゴやEchoのロゴが登場し、それに続いて初期設定画面へ。Wi-Fiへの接続やAmzaonアカウントの入力などを行っていく。

この際、画面にソフトウェアキーボードが表示され、タッチ操作でそのまま文字を入力可能。画面なしモデルでは初期設定などをスマートフォンから行う必要があったが、本体のみで完結できるのは地味ながらなかなか便利だ。

ソフトウェアキーボードで文字を直接入力可能

フリック入力方式にも変更できる

初期設定は、UIの言語選択、Wi-Fi設定、Amazonアカウントの順で入力していく。なおAmazonアカウントを持っていない場合は、PCやスマートフォンでアカウントを新規作成する必要がある。Echo Show 5からAmazonアカウントを新規作成することはできない。

一連の初期設定に続いて現れる簡単な使い方ガイド動画(早送り可能)を見終わればいよいよ製品を使用可能。また、時計のデザインやアラーム音を変えたり、ナイトモードの起動時間帯をマニュアルで設定したりと、より細かな設定変更も行える。

■タッチ操作の利便性を実感。5.5型のサイズ感もちょうどいい

画面の上辺を下に向かってスワイプすると、ホーム画面へ戻るボタンや輝度設定のスライドバーなどが登場。また、画面右端から左へスワイプすると、Amazon MusicやAmazon Prime Videoなど主要機能へのショートカットアイコンなどが現れる。

画面を右端からスワイプすると主要機能へのショートカットアイコンなどが登場

一般的に、画面なしのスマートスピーカーで音量調整する際には「ボリュームを上げて」「ボリュームを○○パーセントにして」などといったように声で指示することになるが、本機のようにタッチディスプレイ搭載機であれば画面のスライドバーを見ながら調整できる。

輝度やボリューム調整など視覚的に操作できるメリットを感じるシーンが多々ある

また、音楽再生では画面に歌詞が表示され、その歌詞をタッチして該当部分まで早送り/早戻しするなどといったことも可能。なるほど、タッチディスプレイを搭載しているというのは結構便利だなと思わされる。

音楽再生では歌詞をタップして該当部分へのスキップも可能

ただ、画面をタッチしてから次の画面に遷移するまでに1〜2秒程度かかるため、1テンポ待たされる感覚は受ける。「あれ? ちゃんとタッチできていなかったかな?」とタッチし直そうとして次の画面で関係のないボタンを押してしまうといったこともあったので、このあたりは改善を期待したい。

5.5インチという画面サイズも、自分にとってはちょうどいいと感じた。基本的に画面は常に点灯していて時計などが表示される(おやすみモードをオンにすれば画面をオフにできるがタイマーとアラーム以外の通知も無効になる)ので、このサイズなら部屋の中での存在感が目立ちすぎない。その一方で、ショッピングの商品検索結果一覧などの情報の視認性にも極端に不満はない。このバランスの良さは魅力だ。

■音楽や動画再生を試す

前述のように画面解像度は960×480ピクセル。スペック数値だけで見ると動画視聴用途には物足りなく感じるかもしれないが、それなりにちゃんと満足感は得られる。もちろん字幕などもきちんと読める。

Amazon Prime Videoを呼び出したところ

そもそも、本機はバッテリー非搭載の据え置き機であり、おそらく本機を設置する部屋にはテレビやPCも置いてあることだろう。映画などをしっかり見たいのであればそちらを利用すればよいだけの話だ。朝にちょっとしたニュースを動画でチェックしたり、レシピを動画で見ながら料理するといった利用方法が本機はメインになるだろうし、そうした用途にはこの解像度でも十分に耐えられる。

スピーカーの音質も必要にして十分といったレベル。音楽再生時にボリュームを絞っても低音もちゃんと感じられる。さすがに驚くほどの高音質というものではないが、コンパクトな本体サイズやスマートスピーカーとしての様々な機能、そして何より価格を考えれば十分に納得いく仕上がりだ。

なお、メニュー画面上の「音楽」アイコンからAmazon Musicを呼び出すと、「最近再生した楽曲」の一覧が表示される。というよりも、Echo Show 5上では、Amazon Musicについてこの画面以外に行くことはできない。スマホアプリ版のようにAmazon Musicのトップページ戻って新着曲や人気曲ランキング、プレイリストなどをチェックできるようになってくれるとさらに便利に使えるだろう。さらに欲を言えば、音楽や動画再生においても文字を入力しての検索、およびその検索結果の一覧表示機能が欲しい。

音楽再生を呼び出すと「最近再生した楽曲」画面が表示される。なぜC-C-Bを最近再生したのかは記者自身もよく覚えていないのでスルーしてほしい


ハンズフリーで様々なことを行えるのがスマートスピーカーのよさ。今回、軽く使っただけでも、そこにディスプレイが加わることの便利さ、魅力は十分に感じられた。正直に言えばまだまだ改善の余地も多いようにも感じたが、“画面付き”は現時点でもスマートスピーカー購入の際の有力な選択肢になり得るだろう。

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