音楽の感動を呼び覚ます新ライン誕生

ケーブルの理想を追求した結論点。サンシャインの新スピーカー/RCAケーブルをレビュー

林 正儀
2019年09月26日
空前の大ヒット、電源ケーブルに続き音楽の感動を呼び覚ます新ライン誕生

オーディオアクセサリー173号にて新登場した電源ケーブル「SAC REFERENCE」が空前の大ヒットを記録したサンシャイン。同ブランドからこれに続く第2弾、第3弾としてスピーカーケーブルとRCAインターコネクトケーブルが登場した。ケーブルだけでなく、手頃な価格で絶大な効果を発揮するオーディオアクセサリーを次々に登場させてきた同社だからこそ、期待の高まる新たなラインアップ。前号の電源ケーブルに続き、林 正儀氏によるレポートをお届けしよう

強力な立ち上がりは上流から攻めるべし

SUNSHINE 
スピーカーケーブル
SSP-REFERENCE1.0
¥2,300/m(税抜)

SUNSHINE スピーカーケーブル「SSP-REFERENCE1.0」

RCAインターコネクトケーブル
SRC-REFERENCE1.0
¥18,800(1mペア)

SUNSHINE RCAインターコネクトケーブル「SRC-REFERENCE1.0」

ケーブルブランドに名乗りをあげたサンシャインから、大好評の電源ケーブル「SAC-REFERENCE1.8」に続いて、スピーカーケーブルとRCAインターコネクトケーブルが登場した。いずれもディップフォーミング式無酸素銅線を導体に用い、高度なバーンイン処理であるHSE処理を施したハイクオリティケーブルだ。電源ケーブルの突出ぶりはオーディオアクセサリー173号に詳しいのだが、シリーズを通してスピーカーとインターコネクトを含めて3本を聴いた時、これまでにはなかったあるイメージが沸き上がったのだ。

常識だとデリケートな信号が流れるインターコネクトは、電力伝送であるスピーカーケーブルよりもS/Nや繊細感、透明度を支配するだろう。一方でスピーカーに直結するスピーカーケーブルは、低音のパワーや押し出し感が支配的なはず。

その思い込みをブッ壊すとどうなるか?「ジャズは弱音を聴け!」ではないが、弱音をちゃんと表現しなければ、突進力やストレート感といってもそれは単調なものになってしまう。ゆえに上流ケーブルの弱音やデリケートさを極めていくと、強大な立ち上がりも表現できるのではという考えだ。

結果パワーアンプを駆動して、スピーカーが堂々と鳴り響く。その反対に下流のはずのスピーカーケーブルが、実はデリケートさに効くのである。クオリティが上がれば上がるほど、S/Nやトランスペアレンシーが高まる。ソプラノの高音のニュアンス表現や奥行感などがいくらでも向上する。そういう聴き方をしたくなったことを白状しよう。しつこくは述べないが電源ケーブルもまた同様だ

ティグロンとのコラボで完成。圧巻の大変化を再び体験

改めて新ケーブルを紹介したい。切り売りスピーカーケーブルの「SSP-REFERENCE1.0」は2300円/m(税抜)という求めやすさが魅力。電源ケーブルと似た柔軟な感触だ。同様に極細の多芯撚線が使われ、線径は1.8mm、ケーブル外径8.0mm。外周シースは電源ケーブルと同様にウルトラフレックスPVCを採用。HSE処理は2モデルともスタンダードプログラムだ。

「SRC-REFERENCE1.0」は、導体素材や処理を共通としたRCAインターコネクトケーブルだ。シースは同じくウルトラフレックスPVCで、プラグは金メッキ絶縁体フッ素樹脂という高級仕様だ。

読者もお気付きのように、このリファレンスシリーズはティグロンとサンシャインのコラボである。OEMといってもよい。設計・製造をティグロンの代表者でありエンジニアの沖野賢太郎氏が担当。販売業務はサンシャインだ。ブランド名もサンシャイン。前号でも紹介したようにオーディオボードや制振シートなどの敷物系アクセサリーで突出した実績があり、近年ではスペーサーのD-RENなどがヒット作。

さて、創立から10年以上を経て、海外でも絶大な人気を誇るティグロン。独自のマグネシウムシールドと米GE社にルーツを持つディップフォーミングOFCという2本柱に、HSE処理が加わったことが画期的だ。OEMも広く手がけておりこれは開発力や技術力、ひいては信頼性の高さの証明となる。

そのティグロンが自信を持って作りあげたサンシャインのリファレンスシリーズだ。私は前号で「手持ちの十数万円のケーブルが青ざめそうな……」と直感した、あの電源ケーブルでの感動と驚き、圧巻の大変化を再びRCAとスピーカーケーブルで体感できることとなったのだ。これまでハイCPを謳うケーブルは山ほどあったが、これは傑出している。


桁違いのエナジー表現と絶大な静寂感を引き出す

SRCは深い湖を覗き込むような透明度、桁違いの分解能とエナジー表現が見事に両立している。ピークパワーも雄大にそそり立ち、ジャズは音に「圧」がある。音の壁がぐいぐい押し出してくる感触だ。こんなインターコネクトケーブルは聴いたことない。パフォーマンスがそのままスピーカーに直結したかのごとき正確なドライブ感に感激。SSPは豊潤緻密にたっぷりと音場が描かれる。力感とスピード感が効いてポテンシャルが異常に高く、その一方静寂性もすごい。心から「静かだ」「繊細だ」と思えるS/Nと、フォーカスの効いた見通しのよさは別格だ。

どちらも音楽本来の感動を呼び覚ます逸品であり、ケーブルという伝送アイテムにおけるひとつの理想を追求した結果といってよさそうだ。3モデルを統一して使えば最強のリファレンスサウンドが得られるのだが、まずどれか1本。そこから新しい世界が見えるはずだ。


【SPEC】
スピーカーケーブル
SSP-REFERENCE1.0
<線材>●導体:ディップフォーミングOFC(DF-OFC)、極細の多芯撚線 ●シース:ウルトラフレックスPVC ●ケーブル外径:8mm ●HSEスタンダード処理済

RCAインターコネクトケーブル
SRC-REFERENCE1.0
<線材>●導体:ディップフォーミングOFC(DF-OFC)0.18mm×75本 ●シース:ウルトラフレックスPVC ●ケーブル外径:8mm ●HSEスタンダード処理済
<プラグ> ●材質:真鍮(金メッキ)●絶縁体:テフロン


●取り扱い:ティグロン(株)
TEL:046-205-2777 〒242-0001 神奈川県大和市下鶴間2538

(林 正儀)
本記事は季刊・オーディオアクセサリー 174号からの転載です。本誌の詳細および購入はこちらから。

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