圧倒的なコスパを実感

卓越した表現力を備えた電源ケーブル。サンシャイン「SAC REFERENCE1.8」は手放せなくなる力作だ

林 正儀

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2019年06月14日
手頃な価格で絶大な効果を発揮するアイテムを次々に開発し、多くのオーディオファンから高い支持を得ているサンシャイン。同ブランドから10余年の着想を経て完成させたという、究極のハイCP電源ケーブル「SAC REFERENCE1.8」が誕生した。製品写真をご覧いただきたいが、外観は非常にシンプル。この中にどんな技術が搭載され、どんな音質効果を発揮するのか? 林 正儀氏による熱いレポートをお届けしよう。

サンシャイン 電源ケーブル「SAC REFERENCE1.8」¥16,800(1.8m/税抜)

ディップフォーミングの極細導体をHSE処理する

オーディオボードや制振シートなどの敷物系アクセサリーでは、10年で8万枚という販売実績のある強力メーカー、サンシャイン。筆者お気に入りの超薄型ABAシートやMgスペンサー、最近ではスペーサーのD-RENなどが人気だが、どこも手がけない新素材を用いつつ、手軽に使えて劇的な効果をもたらすハイCPなアイテムとして注目である。

そのサンシャインがケーブルを初投入するからには、只者であるはずがない。「SAC REFERENCE1.8」は見た目はごく普通の電源ケーブルで、価格は1万6800円だ。メーカーも「これ1本で勝負しますよ」と自信満々……。

いきなり結論を言うようだが、突出型というかちょっとありえない。手持ちの十数万円のケーブルが青ざめそうなパフォーマンスに思わず身構えた、というのが私の正直な感想だ。ハイCPという枠をとっぱずしたような表現力は、とても1万円台とは思えない。

本モデルは情報が少なく、ともかく音で評価すべき内容だが、世のトレンドに逆行するかのごとく極細(0.18mmφ)の多芯線を採用。導体はディップフォーミング式の無酸素銅で、HSE処理を採用している。これは推測だが、細線化によって表面積が増えるとHSEの威力も強くなりそうである。ノンシールドにもこだわり、プラグは3Pモールドの一体型だ。

空気感をダイレクトに再現。鮮烈なサウンドを引き出す

無駄のない作りだし、取り回しは柔軟。いい感じである。高級プラグを装着した優越感こそないが、出音はすごかった。

通常のCD再生から、音楽は空気だなとわかる表現だ。ノンシールドの開放感というか、クラシックでもジャズでも演奏の緻密さと一瞬の空気の動きが、ダイレクトに伝わってくる鮮烈なサウンドだった。

ベールを3枚くらい剥ぎとったリアルさやエアーの浸透力が、実にすばらしい。生々しいといえば、オーケストラの立体的なステージ構造やスタジオ収録ものでも、そこに自分もいるのかと錯覚する。これほどの同居性とか現実感はめったにない。

AVアンプに繋いでみても効果は絶大

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