【特別企画】CDプレーヤー「vivid」とプリメイン「vita」
心ゆくまで楽しみたくなる音と佇まい。Auraの30周年モデル「Premium Black Edition」を聴く
土方久明
2018年12月29日
オーラデザインから、Auraブランド設立30周年を記念を記念したアニバーサリーモデルとして、CDプレーヤー「vivid Premium Black Edition」、プリメインアンプ「vita Premium Black Edition」が各100台限定生産で発売された。ブラック・ヘアライン仕上げを施した限定モデルであり、「原点に立ち戻ったシンプルなファクションと、特別なバージョンアップを施した」とされる本製品を、土方久明氏がレポートする。

CDプレーヤー「vivid Premium Black Edition」(写真上/150,000円・税抜)
プリメインアンプ「vita Premium Black Edition」(写真下/180,000円・税抜)
■デザインだけではなく、オーディオ機器として音が良い
1989年にイギリスで創業したAuraは、優れたサウンドと洗練されたデザインを両立するオーディオ製品を手がけ、熱心なオーディオファイルからライフスタイルにこだわる音楽愛好家まで、幅広いユーザーを魅了してきたブランドだ。現在はピュアオーディオ製品だけでなく、新ブランドAura Portableを提げてポータブルオーディオ市場にも進出している。
多くのオーディオファイルがイメージするAURAのコンポーネントは、クロームメッキのフロントフェイスを持つスリムなシャーシと、必要最低限の黒いボタンを備えた姿だろう。
ライフスタイルが多様化し、オーディオ製品には生活空間になじむようなデザイン性が求められるようになっている今、改めてAuraの歴代モデルを振り返ると、30年も前からこのような美しいデザインを備える多くの製品をラインアップしてきていることには改めて驚かされる。また、その原型を作った、B&Wの40周年記念スピーカー「Signature Diamond」など数々の銘オーディオ製品のデザインに関わったプロダクト・デザイン界の巨匠、ケネス・グランジの手腕には脱帽するしかない。
Auraがここまで高い評価を得てきたのは、単なるデザイン先行の製品ではなく、何より第一にサウンドを追求した上で、その音に見合ったあるべき姿を導き出してきたからではないだろうか。
Auraの創立30周年を記念した特別仕様のCDプレーヤー「vivid Premium Black Edition」と、プリメインアンプ「vita Premium Black Edition」は、それぞれ既存製品「vivid」「vita」をベースにした製品で、同社初代モデル「VA40」に採用されたブラック・ヘアライン仕上げを施しつつ、内部構成を大きく刷新させたスペシャリティ溢れる製品だ。
■CDプレーヤー「vivid Premium Black Edition」
まずは、vivid Premium Black Editionから見ていこう。本機はかつて登場したAuraの名機「CD50」「CD100」と同じく、CDディスクの再生に特化するというコンセプトを忠実に継承したCDプレーヤーだ。音の要となるDACチップには、ベースモデルと同じシーラス・ロジック社製「CS4398」を搭載し、アナログ出力はXLRバランスとRCA、デジタル出力はS/PIDF同軸と光TOSを装備する。
ここまでであれば至ってシンプルなCD専用機だが、D/Aコンバーター周りに使用するカップリングコンデンサーには、音の良さからヨーロッパで高い認知度を持つWIMA社のものを採用する。また、整流コンデンサーはELNA社製、内部配線にはムンドルフ社製のものを使用するなど、マテリアルそれぞれに音質的な評価が高いものを吟味して搭載しているのが大きな特徴だ。

CDプレーヤー「vivid Premium Black Edition」(写真上/150,000円・税抜)
プリメインアンプ「vita Premium Black Edition」(写真下/180,000円・税抜)
■デザインだけではなく、オーディオ機器として音が良い
1989年にイギリスで創業したAuraは、優れたサウンドと洗練されたデザインを両立するオーディオ製品を手がけ、熱心なオーディオファイルからライフスタイルにこだわる音楽愛好家まで、幅広いユーザーを魅了してきたブランドだ。現在はピュアオーディオ製品だけでなく、新ブランドAura Portableを提げてポータブルオーディオ市場にも進出している。
多くのオーディオファイルがイメージするAURAのコンポーネントは、クロームメッキのフロントフェイスを持つスリムなシャーシと、必要最低限の黒いボタンを備えた姿だろう。
ライフスタイルが多様化し、オーディオ製品には生活空間になじむようなデザイン性が求められるようになっている今、改めてAuraの歴代モデルを振り返ると、30年も前からこのような美しいデザインを備える多くの製品をラインアップしてきていることには改めて驚かされる。また、その原型を作った、B&Wの40周年記念スピーカー「Signature Diamond」など数々の銘オーディオ製品のデザインに関わったプロダクト・デザイン界の巨匠、ケネス・グランジの手腕には脱帽するしかない。
Auraがここまで高い評価を得てきたのは、単なるデザイン先行の製品ではなく、何より第一にサウンドを追求した上で、その音に見合ったあるべき姿を導き出してきたからではないだろうか。
Auraの創立30周年を記念した特別仕様のCDプレーヤー「vivid Premium Black Edition」と、プリメインアンプ「vita Premium Black Edition」は、それぞれ既存製品「vivid」「vita」をベースにした製品で、同社初代モデル「VA40」に採用されたブラック・ヘアライン仕上げを施しつつ、内部構成を大きく刷新させたスペシャリティ溢れる製品だ。
■CDプレーヤー「vivid Premium Black Edition」
まずは、vivid Premium Black Editionから見ていこう。本機はかつて登場したAuraの名機「CD50」「CD100」と同じく、CDディスクの再生に特化するというコンセプトを忠実に継承したCDプレーヤーだ。音の要となるDACチップには、ベースモデルと同じシーラス・ロジック社製「CS4398」を搭載し、アナログ出力はXLRバランスとRCA、デジタル出力はS/PIDF同軸と光TOSを装備する。
ここまでであれば至ってシンプルなCD専用機だが、D/Aコンバーター周りに使用するカップリングコンデンサーには、音の良さからヨーロッパで高い認知度を持つWIMA社のものを採用する。また、整流コンデンサーはELNA社製、内部配線にはムンドルフ社製のものを使用するなど、マテリアルそれぞれに音質的な評価が高いものを吟味して搭載しているのが大きな特徴だ。
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