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タッチ操作やヒアスルーなど機能性も充実

音も機能も“ワンランク上”のBluetoothヘッドホン。オーディオテクニカ「ATH-SR50BT」レビュー

公開日 2018/12/22 07:00 編集部:成藤 正宣
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ポータブルヘッドホンは側圧が強めなモデルも少なくないが、ATH-SR50BTは装着感も快適だ。イヤーパッドの深さ/柔らかさに加え頭を挟み込む側圧も最適で、小一時間装着し続けた程度では耳周りが痛くならない。折り畳み機能やスイーベル機構を活用すれば収納も楽だ。

耳が痛くなるほど強くなく、かといって頭を振ってすぐ落ちるほど弱くもない、適度な装着感

ハウジング内部には、専用設計で再生周波数帯域5Hz〜40kHzの45mm径ドライバーが収められている。有線接続ではそのポテンシャルをフルに生かしたハイレゾ音源再生が楽しめることはもちろん、余裕ある再生能力はBluetooth再生の音質向上にも貢献している。

折り畳めるので鞄にも収納しやすい

“自然なノイズ低減”「ノイズリダクション」は耳への負担が少ない

ATH-SR50BTの目玉のひとつが、“再生音の純度を高める、自然なノイズ低減” を目指したという「ノイズリダクション機能」だ。「“自然なノイズ低減”ってなんだ?」と思いつつ試してみたところ、エアコンの送風音や足音のような、低域ノイズのカットに集中していることが体感できた。

“自然なノイズ低減”が狙いという「ノイズリダクション」

「ノイズ “キャンセリング”」ではなく「ノイズ “リダクション”」と名付けられているところからも窺い知れるが、騒音の完全なシャットアウトが狙いではない様子。耳栓として使えるほどの強烈なノイズキャンセリングを求めるユーザーにとっては物足りないかもしれないが、このさじ加減によって2つの利点も生まれている。

ひとつは、耳への圧迫感の少なさ。ノイズキャンセリングヘッドホンを試したことのある方なら、騒音を打ち消す逆相信号で耳が圧迫されるような感覚を一度は経験しているかと思う。これが強いと、いくらノイズキャンセリングの効きが良くても短時間で耳が疲れてしまうのだが、ノイズリダクションではこの圧迫感が非常に弱い。イヤーパッドや側圧の柔らかさも相まって、長時間オンにしたままでも苦にならない快適性がある。

利点の2つ目は、駆動時ノイズの小ささ。これもノイズキャンセリングヘッドホン経験者なら覚えのある方は多いと思うが、ノイズキャンセル起動中に“サーッ”とか“ジーッ” という微小ノイズが気になる機種が少なからず存在する。ノイズリダクションではこの駆動時ノイズがほとんど無く、アコギやピアノの独奏も心地よく聴いていられる。ノイズ低減性能を適度に確保しつつ耳への負担をやわらげ、音楽再生を損なわないよう配慮したことが“自然なノイズ低減”のミソと言えそうだ。

次ページ専用アプリも用意される多機能ぶり

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