ドライバーも専用設計

オーディオテクニカ、世界限定500台のシカモア材+レザーハウジングヘッドホン「ATH-L5000」

ファイルウェブ編集部
2018年09月12日
オーディオテクニカは、シカモア材ウッドハウジングにレザー製のハウジングカバーを被せた密閉ダイナミック型ヘッドホン「ATH-L5000」を、12月14日より発売する。価格はオープンだが、実売価格は460,000円前後が想定される。世界限定500台で販売される。

「ATH-L5000」

2003年に同社が発売した「ATH-L3000」(関連ニュース)以来となる、ハウジングに木材と革を組み合わせたヘッドホン。本機は今年8月に開催された香港のオーディオショウで先行発表(関連ニュース)。今回国内での導入が正式にアナウンスされたかたちだ。

「ATH-L5000」

2003年発売の「ATH-L3000」

発表会では、同社 商品開発部 ポータブルリスニング開発課 マネージャーの安藤幸三氏がその詳細について説明を行った。

安藤幸三氏

ATH-L5000は、家具や楽器でも採用されるカエデ科の樹木・シカモアの上から英国コノリー社のアニリンレザーを被せ、ハウジングとすることで、かつてないナチュラルな響きを実現したとしている。

シカモア材の上からコノリーレザーを被せたハウジングを採用

同社はウッドハウジングを採用したヘッドホンも手がけているが、レザー+ウッドによるハウジングの特徴についても安藤氏は説明。通常のウッドハウジングにおいては、品質や長期耐用性を考慮して、木材が備えている導管(水分や空気をやり取りする管)をトップコートによって処理する(埋める)。このため、ハウジング内の空気はハウジングを通過しない。

一方でウッド+レザーのハウジングにおいては、表面をレザーで覆うため、トップコート処理を行わない。従って木材とレザーを通じてハウジングの内外で空気のやりとりがある。これにより独特の響きを引き出せるのだという。

ウッドオンリーと、ウッド+レザーのハウジング比較

また、木材についてはATH-L3000が北海道産アサダ桜を使用していたのに対して、ATH-L5000ではシカモア材を採用。シカモアはヴァイオリンやギターにも用いられ、優れた響きに加えて、高い強度と信頼性、美観を備える。材質としてはアサダ桜より硬いという。その音質について安藤氏は「ウッドハウジングというと温もりのある低音を想像する方も多いだろうが、L5000はそれだけでなくキレもある。スピード感の伴ったサウンド」と紹介していた。

シカモア材をハウジングに採用

コノリー社のレザーは従来モデルに引き続き採用された。牛革で、ハウジングのほか、ヘッドバンドにも用いられている。一方でイヤーパッドやウイングサポート部など身体に触れる部分にはシープスキン(羊皮)が用いられている。

イヤーパッドやウィングサポートにはシープスキンを採用

ドライバーは、同社ヘッドホンでも最大(ATH-ADX5000と同口径)となる58mm口径で、本機のために専用設計されたもの。振動板には硬度を向上させるDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施しており、高域特性を向上させている。磁気回路は、高い磁束密度が得られるパーメンジュールを用いた磁気回路が採用された。

ATH-L5000のドライバー分解図

ドライバーを保持するフランジには、薄型・高強度のCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を用い、不要振動を限りなく抑えてトランジェントを高めた。また、ドライバー背面およびハウジング内部をD.A.D.S.(Double Air Damping System)構造として、低域の伸びやかさも表現するとしている。

なお、ATH-L5000のドライバーは「ADX5000と同じ口径だが、密閉型ヘッドホン用として新規に開発を行った。また現時点で詳細は明かせないが、ADX5000より進化させた部分もある」(安藤氏)とのことだった。

装着感の調整は同社独自の3D方式ウイングサポートによって行い、優れたヘッドバランスとほどよい密閉感をキープする。

ATH-L5000の6.3mmステレオ標準端子ケーブル

ヘッドホン側のプラグにはA2DCコネクターを採用

ケーブルは左右ハウジングからの両出し式でA2DCコネクターによる脱着に対応。付属ケーブルは、4pin XLRバランス端子ケーブルと、6.3mm標準端子アンバランスケーブルの2種類となっている。長さはいずれも3.0m。

再生周波数帯域は5Hz〜50kHz。出力音圧レベルは100dB/mW。インピーダンスは45Ω。最大入力は1,000mW。質量約480g。

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