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最先端カートリッジが生み出される現場に潜入

オルトフォン・ファクトリーツアー、デンマークの工場から届けられる「クオリティ」と想いを探る

公開日 2018/12/14 23:50 季刊・アナログ編集部
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■デンマークから送り出されるオルトフォンのカートリッジ

オルトフォンのカートリッジの生産拠点はデンマークの首都、コペンハーゲンから南へ約180kmに位置するナクスコウという街だ。のどかな住宅街が広がるこの街に、オルトフォンの工場がある。

ナクスコウの町並みの様子。緑に溢れた閑静な住宅街という印象だが、少し離れると地場産業である大規模な精糖工場がある。造船業なども盛んなようで、ナクスコウにとって工業は切っても切り離せない関係にあることが分かる

コペンハーゲンから電車で3時間あまり。ナクスコウの駅に到着すると、Chief Officer of Acoustics and Technoloigy(COAT)のライフ・ヨハンセン氏が出迎えてくれた。ヨハンセン氏は現在のオルトフォンのプロダクトのほぼ全ての領域の責任者にあたる人物で、現在のオルトフォンのサウンドは、彼が最終的なチューニングを行っている。

コペンハーゲンから電車に揺られることおよそ3時間。ナクスコウ駅に到着するとオルトフォンのChief Officer of Acoutics and Technology(COAT)のライフ・ヨハンセン氏が笑顔で出迎えてくれた

閑静な住宅街を車で走ること数分。人里離れた場所にあるオルトフォンのオフィス兼工場に到着した。社屋そのものは決して新しくないが、中身は改装も行われ、労働環境としても素晴らしく良さそうだ。ナクスコウにあるオフィス兼工場で働いている従業員は100人にも及ぶそうで、この社屋から世界中の音楽ファンが手にするオルトフォンのカートリッジが送り出されているのである。

まず最初に案内されたのは、会議室。オルトフォンについてひと通りの説明をするヨハンセン氏。話によるとこのオフィス兼工場には100人近い従業員が勤務しているとのことで、今日のオルトフォンを支える重要な役割を担っていることが説明された

オルトフォンにとって日本は非常に重要な市場であることを話すCEOのクリステェン・H・ニールセン氏。オルトフォンのプロダクトにとって、日本のカスタマーからの意見は大切なものだと話す

ヨハンセン氏によれば、オルトフォンにとって日本は非常に重要な市場だそうだ。確かに、日本ではいまだSPUはハイファイカートリッジの定番として君臨し、モダンなデザインを採用したMCシリーズもその評価は高い。「日本の方はクオリティに対して非常に厳しい目を持っているので、それに見合う製品を作るにはやはり自社で生産するということが大事なんです」とヨハンセン氏は話す。

さて、このナクスコウの社屋には、オルトフォンの全てがつまっている。

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